kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

指導する

2019-06-25 | 陸上競技
前の記事の続きというか補足というか。
 
完全に任せてもらったので好きにやることにしました。tb高校で指導させてもらう時に1番やりやすいのはkrkがいること。1年生の時と比べてかなり成長しています。特に競技に関しては感覚のすり合わせができる。これまで何度も指導させてもらってこちらも勉強になりました。引き出しが増える。
 
そしてこちらがやりたい動きをkrkが分かってくれている感じなのでお手本を見せる際に全てやってくれます。他の選手の動きのお手本になるのです。こういう動きがやりたいというのがあって、それを実際に目の前で見ることができる。ハードルドリルだけではなく他の動きもkrkが示してくれるのでやりやすい。
 
合宿や合同練習でもkrkに手本を頼むことが多い。これはこちらにも意図があります。お手本を示す時には正確な動きをしなければいけません。普段よりも集中してやる(笑)。さらにお手本を示すということで他の選手よりも1本多くやることができる。周りと同じ負荷では足りなくなるのでこういう機会を利用して練習させます。
 
以前は補強は隙を見て休んでいましたが今回はほぼ完璧にやっていました。まー1年生よりも軽いプレートでやったりというのはありましたが(笑)。インターハイまでの時間を有効に使って欲しいですね。ハードリング自体は高校生としては十分すぎるレベル。あとは走力と筋力。ここはkd先生も繰り返し言われています。同じことを違う角度から言うことで入っていくと思います。本人も分かっていると思うので。あとはそれを実行できるかどうか。
 
練習自体は補強と動きを組み合わせました。ハードルドリルを段階を追ってやっていく。腰が進む動きをやることと「脚が流れる」という部分の改善がテーマだと思ったので。脚が流れるのはタイミングと筋力だと思っています。一朝一夕に改善はできません。しかし、そこにヒントを与えることはできると思います。今回は時間を与えてもらえていたので2日間かけて動きと走りを両方できれば良いかなと。
 
スイッチングを重点的にやりました。パターンはいくつかあるのでそれを織り交ぜながら。片足スキップができない。ここは今後の課題になるのかもしれません。まーできなくても問題はないのですが。前に進む動きを身につけるために膝の引き出しと腰の移動を作り出す。動きと走りの融合のために「つなぎ」の動きを入れていく必要があります。感覚的なものですが。そういえば以前mtm先生がトレーニングと走りの間にちょっとした動きを入れて「馴染ませる」という表現をされていました。少し違うのかもしれませんがこういう部分が必要なのかなと感じています。
 
tb高校は今年からfkd先生が赴任しています。彼女は私が指導を始めて初めてインターハイに進んだ時の1年生。rinaと一緒に合宿でマンツーマンに近い形で走ったことがあります。彼女達が高校生の頃とは私自身の指導スタイルが大きく違います。あの頃は量も多く同じメニューを繰り返すという形でした。話をしてしましたがそれ以後大きく流れが変わりました。ショートスプリントに移行してきたというのもありますし、kanaとの出会いがあったのも大きい。同じことをやっていたら「飽きました」と平気で言うので(笑)。やりたい動きを明確にしながら手を替え品を替えやっていく。目の前で感じたことをやっていく。それが今のスタイルの原点です。
 
fkd先生の前で指導するのは高校時代以来だと思います。自分達がやってきたことだけではなく様々なことがある。普段やっている練習がベースになるのは間違いない。しかし、プラスアルファで選手の動きを引き出す練習を作っておかなければいけないのではないか。そういう話も少ししながら。選手だけではなく指導者にも少し刺激があれば良いなと。
 
普段使う道具がないのである物を使いながら。バーとDMがあるだけで随分違います。これを使いながら色々とやりました。タイヤもあったので使いながら。重りを使いながら段階的にやっていきました。タイヤに重りを入れて更に重くする。それらを使いながら前に進むための動きをする。バウンディングも。タイヤの重さに負けて進まないというのも出てきます。そこで工夫しながらどうすれば進むかを考える。繰り返しました。パワーだけではなく膝の引き出しで進んでもらいたい。一歩目で重心移動を生み出せるかどうか。
 
加速段階でそこができればそれ以後はスムーズに進むと考えています。中間の動きももちろん大切ですが加速段階をどう作り出すか。ここが大きなウエイトを占めると考えています。補強的な要素も入れながら走る。基礎的な部分を大切にしておきたいなと考えていました。
 
加速段階だけでは走れないので中間の動きも。これはB走とDM走で意識。スイッチングの動きにも重なります。ここでやりたい動きをしっかりとやっておくことで走りにつなげていく。合流走もやりました。どうすれば最後まで全力で走るのかもちろんこちらの工夫次第だと考えています。競争という要素を入れながら高いスピードを保つ練習をする。
 
時々理論的な話も入れました。理解できるかどうかは分かりません。しかし、何のためにやっているのかを考えられるかどうかは大きい。意図的にそういう時間もつくる。興味を持って聞いてくれている選手もいました。こうやって「陸上競技」の指導ができるのは幸せだなと痛感しました。当たり前のことだとは思いますがあまりにもここ最近できていなかった。それは苦痛。今回は気分転換になっていました。
 
2日目の午後は短時間で走ることにしていました。krkのための練習。そう公言して練習をしました。どうやって負荷をかけるか。常に声をかけながら(笑)上述のkanaの時に学びました。どうすれば最大負荷をかけることができるか。強くなりたいという気持ちは大きいので、1番きつくなる所で声をかける。「日本一になるんだよね?」と(笑)そういう中で奮起してくれていました。いや、強い。これだけ負荷をかけて最後までスピード持続ができるというのは。見ていて楽しいですね。本気になって取り組む姿勢は美しい。
 
かなり端折ってますがやりたいなと思うことはある程度できました。途中で「どうでしたか?」と質問しに来る選手もいました。こうやって向上するための練習にできるかどうかは大きいと思いますね。こちらも気持ちよく人と関わることができました。かなり前向きになりました。いや、こういう基本的なことがやりたい。そういう部分を大切にしたいなと。
 
貴重な時間でした。感謝しかないです。

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