kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

完全な足踏み

2011-07-29 | 陸上競技
金曜日、若干体調が悪い感じはありましたがそれでも午前中は練習、午後からは保護者会という日程が詰まっています。昨日競技場で走らせました。加えて後半の練習は見ることができませんでしたから日誌の内容を確認しようと思ってキャプテンに提出を促しました。

練習場所に行くと2名が「日誌を忘れた」と報告に。「え?」って感じです。火曜日にかなり厳しく言ったつもりです。「義務」と「権利」の話をして日誌を毎日書くことは最低限の条件だという話をしました。もちろん「たまたま」忘れたのかもしれません。しかし、あまりにも早すぎる。普段の学校生活の時に忘れる者はいません。1学期の初めの頃は1年生で数名1週間に1度くらいしか提出しない者もいました。これは上級生の指導が原因です。「毎日出すことは当然だ」ということをきちんと教えていかなければいけない。加えて、「書くだけ」「頑張ります」「疲れた」といったような「書かされている」日誌には意味がありません。練習メニューをひたすら書くという日誌もダメです。紙面を埋めるために書いているのですから。この辺りをかなり言ったつもりです。私が話をしてから練習終了後にミーティング(一方的だったのかもしれませんが)を行ったはずです。これでまた数日後に同じ事をするというのは・・・。考えさせられました。

前も書きましたが「平等」というのは何でしょうか?「きちんと約束を守る」選手の指導を置き去りにして「約束を守らない」選手の生活指導に時間をかけるのは「平等」ではないと思います。これも批判を受けるかもしれませんが、立場の問題です。「約束を守らない」選手側に立てば「何故指導しないのか」と思うかもしれません。しかし、「きちんと約束を守る」選手、「一生懸命に競技に取り組みたい」と願っている選手に取ってはこれは「平等」ではありません。基本的なことを求めています。こんな所で足踏みをしていたら目指すところには届かないのですが・・・。

提出させた日誌を見てみると「~らしい」「~のようだ」と書いている者がいました。これも動きや取り組みの姿勢は変わらないと思います。明らかに「他人事」として捉えています。自分が言われていること、動きの課題を「~らしい」と自分のこととして捉えていないというのはなかなか難しいと思います。どうすればその部分が修正できるのかを真剣に考えているのであれば「他人事」のような文章にはなりません。この部分にも足踏みを感じます。思っているよりも前には進んでいないようです。

注意を受けた本当の意味をどれだけ理解できるのでしょうか?言われているからとりあえずやるというのではいつまで経っても同じ事をしてしまいます。こういう姿勢は明らかに技術的な変化に比例します。何とかして動きを直そうとする者と、言われているからやるという者では時間が経てば取り返しの付かないほどの大きな差が付きます。これでは絶対に強くはなりません。しつこく指導することには自信があります。しかし、本人が「何とかしたい」と思わない状態でしつこく指導をしても「ぬかに釘」「のれんに腕押し」です。真剣に強くなりたいと思う「想い」がなければどれだけ一生懸命に指導しても伝わらないのです。だから決して動きも変わらない。

全員がこういう状態ではありません。ごく一部です。しかし、一部とはいえチームでやっている事ですから許してはいけないことです。誰か一人が足踏みをしていると全体の成長はありません。「チームは一番行動の遅い者にあわせて動かなければいけない」と以前ある指導者に言われたことがあります。どれだけ意識が高く行動が速い者がいても「チーム」という集団で行動をする場合は、一番できていない者にあわせて動かないといけなくなるのです。これは「行動」に留まりません。練習において、リレーにおいても同じ事が言えます。自分には関係ないと思っていたらそれは必ずチームを崩すことにつながるのです。厳しいことを書いているのかもしれませんし、批判を受けることなのかもしれません。しかし、これは私の「信念」の部分です。思いつきで書いているのではありません。これまでのblogの内容と一貫していると思っています。

前に進みたい。これが本当にどれだけのことなのか。危機感を持ってもらいたいですね。今のままでは・・・。

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