「サッドソング・フォー・アグリードーター」 本多劇場
作・演出:宮藤官九郎 出演:松尾スズキ・宮崎あおい・田辺誠一・荒川良々・岩松了など
残念ながら、共感したのは、主人公が稲庭うどんを食いながら、死んでいくラストシーンだけ。
全体にセンスは古く、笑いもくすぐりの域を出ない。和菓子屋の頑固おやじが、はねかえり娘とひきこもり息子に、あたふたする人情喜劇。
結構笑いが起こったのは、若い人には新鮮に見える部分があるのかもしれない。
役者では岩松了が安定感のある演技で笑わせる。
松尾スズキはちょっとお疲れ気味??松尾や荒川良々は舞台より映画(例えば松尾は「イン・ザ・プール」や「カイジ 人生逆転ゲーム」、荒川は「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」など)の方が味わいがあった。
田辺誠一は喜劇には、まだ間が悪い。
宮崎あおいは、セリフのメリハリが効いて気持のいい演技。クドカンとは映画などで縁があるのだろうけれど、もっとシリアスな芝居で頑張って欲しい。
本多劇場入口の喫煙所にいたら、鈴木杏が隣に来て、煙草を吸っていた。杏ちゃんと言えば、テレビの「がんばっていきまっしょい」や舞台の「ムサシ」などでかわいい少女というイメージだったが、すっかり大人の女性。
ドレッシーな黒の服と濃いめのメーク。 映画「軽蔑」で、すっかりふっきれたのかも。
舞台よりこの時間の方が、ドキドキした(笑)