作・演出 長塚圭史
出演 中山祐一朗・伊達 暁・長塚圭史・奥菜 恵
ベニサン・ピット
補助椅子を通路までならべて超満席。阿佐ヶ谷スパイダースと長塚圭史への期待の大きさが感じられたが、残念ながら現時点では失敗作と言わざるを得ない。
落葉降る公園のベンチ。そこに集まる三人の男(中山、伊達、長塚)と一人の女(奥菜恵)。
男二人と女は探しものをしている。それは猫であったり、出口であったり、時間であったりするのだが、それぞれが確かだと思えるものを求めている。
いつまでも消えない心の不安を、不条理劇風のセリフのやりとりで、浮きたたせたいようだが、成功していない。
不条理劇のセリフは話しているうちにどんどん違う方向にいってしまう怖さがあるのだが、この芝居ではセリフが堂々巡りしてしまっている。
メンバーが脚本段階から参加する、阿佐ヶ谷スパイダースとしては新しい試みだそうだが、長塚のロマンチストの部分だけが残ったような芝居になってしまった。
舞台にはやはりメリハリが必要だろう。冗長なセリフを理解しようとするだけで、肩がこる。
離婚や自伝出版で話題の、奥菜恵も起爆済にはならなかった。
ラストの拍手の小ささが、客席の戸惑いを感じさせた。
出演 中山祐一朗・伊達 暁・長塚圭史・奥菜 恵
ベニサン・ピット
補助椅子を通路までならべて超満席。阿佐ヶ谷スパイダースと長塚圭史への期待の大きさが感じられたが、残念ながら現時点では失敗作と言わざるを得ない。
落葉降る公園のベンチ。そこに集まる三人の男(中山、伊達、長塚)と一人の女(奥菜恵)。
男二人と女は探しものをしている。それは猫であったり、出口であったり、時間であったりするのだが、それぞれが確かだと思えるものを求めている。
いつまでも消えない心の不安を、不条理劇風のセリフのやりとりで、浮きたたせたいようだが、成功していない。
不条理劇のセリフは話しているうちにどんどん違う方向にいってしまう怖さがあるのだが、この芝居ではセリフが堂々巡りしてしまっている。
メンバーが脚本段階から参加する、阿佐ヶ谷スパイダースとしては新しい試みだそうだが、長塚のロマンチストの部分だけが残ったような芝居になってしまった。
舞台にはやはりメリハリが必要だろう。冗長なセリフを理解しようとするだけで、肩がこる。
離婚や自伝出版で話題の、奥菜恵も起爆済にはならなかった。
ラストの拍手の小ささが、客席の戸惑いを感じさせた。