曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

2017年 春の京都ー2

2017年04月04日 | 日記

今日の花

椿

 


 今年の京都の旅のなかで是非とも行きたかった所が今日紹介する「大悲閣」です。

大悲閣(千光寺)は大堰川(保津川)の西岸を渡月橋から約1㎞遡った嵐山温泉から、つづら折りの石段を登りつめた山の中腹にあります。眺めはまさに絶景です。

以前、大堰川(保津川)の東岸の山の上に庭園を持つ大河内山荘へ行った時に、そこからの眺めも素晴らしいものでしたが、対岸のさらに見上げる山の上に建つ大悲閣を見たとき、いつかあそこへも行ってみたいと思いました。その思いが今年ようやく叶ったのです。

大悲閣は禅寺ですが、角倉了以が自ら行った河川改修工事に協力した人々の菩提を弔うため、嵯峨中院にあった千光寺の名跡を移して創建したものです。彼は晩年この大悲閣に隠棲し、慶弔19年(1,614年)7月に、61歳で亡くなりました。

大悲閣からの眺めは、遠く比叡山・大文字山そして東山三十六峰を眺め、ふもとの京都の町をも一望する素晴らしいものです。また、嵐山を含めてここは春の花、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色と一年を通じて様々な美しさを見せてくれます。

今回は、花の大悲閣を期待して来ましたが残念ながら開花には少し早すぎたようです。次に来る時には蝉の声に追い立てられ汗しっくり掻いて登るのも良し、色とりどりの紅葉を踏みしめて登るのも良し、深々と降る雪を眺めながら一歩一歩登るのもまたいいだろうなと、四季の嵐山を想像しながら山を下りました。

 

今日は(も?)すごく枚数が多いです。左のスクロールを一気に降ろして御覧ください。


花の山二町のぼれば大悲閣     松尾芭蕉

ここから登ります 

大悲閣についての詳しいことはこれを読んでください。

ここには嵐山温泉として高級旅館があります。

外人さんもここまでは来ないだろうと思いましたが、そうでもないようです。

隅っこに中国語が書いてありますね。

テングチョウが出迎えてくれました。

どんどん登って行きます。

大悲閣の建物が見えてきました。

これも確か芭蕉の句碑だったと思います。

ようやく着きました

横文字は似つかわしくないようですがそんな時代なのでしょうね。

門の向こうに鐘楼が見えます。

下から見上げるとすごい所に建っていますね

門の所から下を見下ろすと保津川の流れがあんなに遠く見えます。今あそこから上がってきました。

私も一つ撞かせていただきました。山寺から鐘の音が聞こえてくるのはいいと思いません。

坊さんが誰にでも丁寧に案内してくださいました。

舞台からの眺めです。

左の高い山が比叡山です。手前の二つの低い丘が双ヶ岡です。

対岸の山の上に公園のように見えるのが大河内山荘の庭です。人がいるのが見えますが、私も何年か前にあそこから大悲閣を見上げました。

 

枝垂桜ですが蕾の色も見えません。

満足そうな顔です。

秋の紅葉はまさに目も覚めるようでしょうね。

また来れるようにお祈りして下り始めました。

下りの道にもテングチョウが、「また来てね!」って

花はありませんでしたが春の光りに芽吹き始めた樹もありました。 

 

次回は、ふもと嵐山で湯豆腐をいただきます。

 


2017年 春の京都-1

2017年04月03日 | 日記

今日の花

すいせん

 


 いつものように学生時代の仲間と京都へ花見に行ってまいりました。正月から3か月かけて企画しましたがわずか一泊二日の旅行です。旅行の楽しみは三つあると言われますが、その一つが旅の計画を立てることです。春の桜の時期には京都は大変な観光客であふれます。だからまず早い時期に宿を確保しなければなりません。宿泊するところに高望みはありませんが、できることなら京都の雰囲気を持った静かな宿がいいですね。それってやはり高望みだと言われるかもしれませんが、昨年から知人の管理されている山荘に泊めていただくことができるようになってもう最高です。ある由緒あるお寺のすぐそばで林に囲まれた元別荘風の建物です。そして、とても静かな所で近くを流れる小川の水音が聞こえてくるほどのところです。最も難しい宿の確保ができると、次は食事のお店を選びます。食べ物屋さんは数が多いので選ぶのに宿ほど難しくはありませんが、みんなの好みもありますし毎回の程よいバランスも考える必要があります。そしてその場で迷わなくても良いように店を決めて予約を入れておくほうが時間的ロスがなくていいと思います。仲間といろいろ考えた末に、お昼ご飯は久しぶりで湯豆腐が食べたいとの意見が出て、京都はお豆腐のおいしい店があるところなので、そんな豆腐が食べたいということになりました。夜の食事はお酒を酌み交わしながらと言うことになれば、やはり和食と言うか京料理の美味しいものが食べたいね。京料理と言えばやはり雰囲気が大事です。その辺を考えて歴史のあるお店を選びました。初めの日のお昼が湯豆腐ならば次の日のお昼は少し趣向の違ったものが良いとなり、フランス料理をいただくことになりました。今回の花見旅行は花がまだまったくと言ってもいいくらい咲いていなくて花見にならなかったのですが、企画の段階から花より団子の食い意地の張った爺さんたちのグルメ旅行みたいになってしまいました。それでも食事の間に見るべき京都の観光スポットをきちんと回ることができました。これから何回かに分けて旅の思い出を紹介します。初回は午前中に京都へ着いてからすぐに嵐山へ向かったところから始まります。嵐山は京都でも大変人気のあるところです。外国の観光客がすごく多くなりましたね。

(毎年のことですが、今年も最後まで行き着くことはできないかもしれません。最初にお断りしておきます。)

 


日ごろの行いが良いからか、朝から抜群に良い天気でした。

早朝の大島

そしていつものごとく誰もいない新岩国駅

 

途中は省いて、いきなり京都の中です。桂川沿いに北へ向かいます。

どうして? と問いたくなるほど桜は咲いていませんでした。

向こうに渡月橋が見えてきました。

桜がまだ咲いていないからでしょうか、観光客の数が例年より少なめです。

大覚寺の駐車場に車を停めて川の方へ歩きます。

奥の建物がお昼ご飯を予定している湯豆腐屋さんです。

宝厳院のお庭はいいですね、寄ってみたかったのですが今日は素通りです。

保津川の河原に出ました。

ここではのんびり舟遊びをする人が多いです。

私たちも対岸に渡るため渡し船に乗りました。

保津川下りの船です。数年前に乗りましたが桜が満開で素晴らしかったのを覚えています。

この辺りまで流れが緩やかですがここより上流は少し急流になります。船頭さんは大変です。

こんな所にもささやかな自然が

ヒドリガモでしょうか。カモの識別が大分できるようになりました。

目的地のある対岸に付きました。

ちょうどその時対岸の高いところを走るトロッコ列車がやってきました。元の山陰線です。このトロッコ列車は是非一度乗ってみて下さい。桜のトンネルの中を走ります。

このトロッコ列車に乗って亀岡まで行ってそこから保津川下りを楽しむのをお勧めします。

 

この下には高級旅館「星のや」があります。私たちにはちょっと無理かな。雰囲気を楽しみたい方はどうぞ。

 

長くなりますので今夜はこのくらいで。