曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

2023年 京都春の旅-3

2023年04月02日 | 日記

 「京都の旅」とか「京都へ行こう」と言うキャッチフレーズに乗って各地からたくさんの人たちが京都の町を訪れています。コロナが下火になった今、特に最近は外国からの旅行者が多いようです。そして桜の咲く季節の今は観光客の最も多い時期なのになぜ今京都に行くのとカミさんから白い目で見られますが、今回の旅の私たちは京都を発見しに行く普通の観光の旅人ではありません。生粋の京都人ほどではありませんが京都の町で学生時代を過ごしていますので春を楽しむのに何処へ行けばよいかある程度分かります。そして、観光と言っても人によって楽しみ方もいろいろですから、私たちのように人のあまり来ない穴場巡りをしても何の自慢にもなりませんよね。二ノ瀬白龍園の次は久々の法然院です。銀閣寺の少し南にあって東山のすそ野で静かな所です。お寺の建物は普段拝観はできませんが門から入り境内は自由に散策の出来る所です。そして春と秋に一週間ほど特別拝観として本堂などの建物も公開されます。そんなわけで観光客でごった返すようなことはありません。建物の中庭には3本の有名な椿の木が植えられています。五色散り椿・貴椿・花笠椿と呼ばれるツバキでかなり古いもののようです。春には寺の中いたるところに椿の花がなまめかしく飾られています。桜の花はほとんどありませんが椿の花が春を演じています。わたしはこんな雰囲気が好きで時々ここにやって来ます。

 


叡電の始発駅出町柳まで帰ってきました。

向こうは高野川の桜並木です。

加茂大橋が見えます。ここでタクシーを拾って今出川通りを京大の方へ行きます。

学生街の喫茶店は今も健在でした。

銀閣寺交差点も昔と変わりませんね。

 

タクシーは法然院の入り口まで連れて行ってくれました

藪椿がいいですね。

人影も少なく静かでした。

以前はあの門がいつも開いていたのに今日は閉じいました。

 

閉門ギリギリでしたが本堂に入ることができました。

裏のお庭です。桜の樹は良く見えませんが花びらがきれいですね。

静かなたたずまいです。普段の寺の暮らしが偲ばれます。

 

有名な三名椿です

五色散り椿

花笠椿

貴椿

 

ここの椿の花はいつも見事ですね。

 

 


街中に戻ってきました。

 

こうして一日目が終わりました。

 


2023年 京都春の旅-2

2023年04月02日 | 日記

京都 二ノ瀬の里 白龍園

 白龍園は上の図のように旧鞍馬街道沿いの山の斜面にあります。叡電二ノ瀬駅から5分ほどの所です。

京都には有名な庭園が山ほどありますがその多くは寺院や神社に付属していて現在の所は大変よく維持管理されています。それらの庭園の元をたどると京都の長い歴史の中で時の権力者によって作られたものがほとんどですがこの白龍園はちょっと違います。およそ60年ほど前に実業家の青野正一さんと言う方がただの山林だったこの地を手に入れて自分で庭づくりを始めたのだそうです。そして親子三代にわたって庭園は作りつづけられています。そのような白龍園の出来たいきさつを以前NHKのテレビ番組で見て知ったものですから是非一度訪れてみたいと思っていました。

今回の京都旅行を計画するに際してネットでいろいろ調べていたところ、白龍園の観察会で日本庭園の専門家である庭園デザイナーの烏賀陽百合さんのご案内によるツァーが見つかりました。これだとひらめき応募したところ運良く抽選に当たり参加できることになりました。専門家の解説付きで京都の庭園を拝観するのは初めてのことです。とても楽しみでした。

 


春 花の白龍園

白龍園入り口

満開の白龍園にいざ入らん 今日のこの日を幾年待ちしや

胸躍る花の出迎え前にして

今回は石灯篭についていろいろ教わりました。指さした石灯篭は古びたる だれの屋敷より運ばれしもの

 

山桜ミツバツツジの咲き誇る 白龍園に今ぞ立ちたり

 

花の下一人静かに物思ふ

 

烏賀陽先生の説明を聞いている時、突然一陣の風が起こり桜吹雪が起きました。花散らす風のいたずらプレゼント

桜花散りてのちにさらに美し

 

蹲に浮かべた花のもてなしは何故か春の季節に違う菊

周りの山々を借景としてうまく調和していますね。

 

庭に咲く野の花は皆俯いて  同時に咲くのは珍しいことだそうです。

ショウジョウバカマ



イワウチワ

イワナシ

山吹

 

春に酔い更に園内をめぐります。

 

長くなりましたがまだ終わりません。清風亭の前で最後の先生のご説明を聴きます。

 

白龍園の桜の向こうを叡電の電車が走っていました。近く見えますが谷を隔てた向こう岸の山を走っているのです。電車が来るたびみんな気になるのでしょう一斉にそちらを向いていました。

 

拝観コースは終わりました。出入り口の枝垂れ桜に「また来るね。」と別れを告げました。

 

白龍園の拝観を終えて京都の街中に帰る電車がやって来ました。帰りの二ノ瀬駅です。

最後にまた風が桜吹雪をプレゼントしてくれました。

サクラ良し  天気良し  人も良し  

という訳で3年ぶりの京都の旅は良いスタートを切ることができました。

 

 


3年ぶり 春の京都への旅-1

2023年04月02日 | 日記

 2020年1月、観光クルーズ船で日本初の新型コロナウイルスによる感染症の患者が出ましたね。それ以後のことは皆様ご存じのように日本だけでなく世界中大変な3年間でした。私自身もごく最近まで感染予防のため島から出ることがほとんどない暮らしをしていました。2023年今年になってようやくコロナウイルス感染症も下火になってきましたのでカミさんから旅行に出かける許可が下りました。
3年我慢してきた同窓仲間との春の京都旅行を再開できることになったのです。ささやかな旅ですが数回に分けて写真でご紹介させていただきます。

 


4月2日 最初の目的地 京都白龍園へ

三年ぶりで新幹線に乗りました。出発駅の新岩国駅です。

日曜日の早朝は駅のホームはガラガラでした。

 

のぞみは2時間ほどで京都に着き、地下鉄に乗り換えて北へ向かいます。

 

終点国際会館駅から叡電岩倉駅まで歩きます。

地上に出ると懐かしい比叡山が見えました。

 

京都国際会館は私の学生時代にできた建物で、50年余り前にはとても斬新な建物でしかも国際会議のできる建物は珍しい存在でした。私はここの近くの修学院に下宿住まいをしていましたので、早朝にここまで走って来ることもありました。5㎞くらい走っていました。

 

比叡山にもしょっちゅう登っていました。下宿の裏からきらら坂を登るのです。

 

国際会館から叡電岩倉駅までの道は川沿いの桜並木で気持ちの良い道でした。

 

学生時代の叡電はかなりのぼろ電車でしたが今はすっかり様子が変わっていました。本当に50年ぶりの乗車です。

窓の広い観光電車が走っていました。

 

目的地の二ノ瀬行きの電車がやって来ました。

二ノ瀬に着きました。

ここの向こうは桜並木があって鞍馬へ向かいます。今回は白龍園が目的地ですからここで下車です。

 

次回は白龍園のご紹介をいたします。