曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

ヤマザクラ

2021年03月27日 | 日記

今日の花

もうボタンが咲きました。

 


 秋は静かに忍び寄ってきますが、春はなんだかどっと押し寄せてくる波のようですね。私は毎日寄せてくる桜の波におぼれています。

桜のことはもう卒業しようと何度思ったかわかりません。ずっと前のことですが、40歳になったときに桜の苗木を植えることを始めました。その年ソメイヨシノの苗木50本を買って、できたばかりの農道の路肩に初めて植えました。こんな風に桜を植えて行けば一生の間に1000本植えることはできそうだとその時感じました。その後毎年何本かずつ買っては植え続けていますのでもう1000本は越えたと思います。そんなわけで目標には達したので桜のことはもう卒業してもいいかなと何度も考えました。なのにこの時期になるとじっとしていられません。どうしても桜の魔力から逃れることができないのです。今日の写真は仕事の合間に撮った今年の山桜の花です。

遠くから眺める花は山桜 近くによれば微笑みかわす

 


今年この2週間に出会った山桜です

 

 

この写真の桜は私の町の近くにある山桜です。お気に入りの山桜が見つかると根元に印のテープを巻いておきます。そして6月になるとそのテープを目印にして種を拾いに行きます。目印をつけておかないと6月の桜はみんな同じような葉桜ですからどの木がお気に入りの木かわからなくなってしまいます。次の楽しみは種を拾ってきて次の世代を育てるのです。あの素敵な花を咲かせる桜の子供はどんな花を咲かせるのでしょう。その種は一粒の小さな夢の種なんです。