曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

感動の島 祝島

2016年09月21日 | 日記

今日の花

庭に咲く黄花彼岸花 

 


 今日は蝶の師匠からのお誘いで祝島へ行くことになりました。祝島は大島と近いところにありながら今まで一度も訪れたことが無く長年の間行ってみたいと思っていました。一昨日お誘いの電話をいただいた時にはもう二つ返事で「行きます。」と答えていました。台風16号も無事に通過して穏やかな天気に戻っていました。連絡船の心配もないようです。祝島への連絡船は一日に行は4便帰りは3便しかありません。室津港から10時の便に乗って渡りました。


祝島は長年の原発建設反対運動でよく知られています。その他では周囲が良い漁場に恵まれていて漁業の盛んな所・美味しい魚のあるところとして知られています。また、農作物としては美味しい琵琶のできる島として有名です。今はネットなどで簡単に島のことを事前調査することができますが地図だけ頭に入れておいて今回はできるだけ先入観なしで行きました。初めて触れるということで多くの感動がありました。その感動を何回かに分けてアップするつもりです。今日は一回目として渡船で渡って祝島に着いたところで町の様子と生活の一部を写真でお伝えします。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

 羽田健太郎(pianoも)「交響曲 宇宙戦艦ヤマト」 第4楽章

昭和59年 NHK交響楽団 
指揮:大友直人
violin:徳永二男
羽健も大友さんも徳永さんも、お若い!
John Williams も凄いですが、羽健も負けていません。
このシンフォニーは本当にとても良くできてると思います。
全楽章聴いて頂きたいですが1時間弱かかりますので
ここでは4楽章だけ。


昭和59年ですか、みんな若いはずですね。私もその頃若かったけど。映画も音楽も感動ものでした。


いざ 祝島へ

出発地の室津港

途中船窓から見た八島 八島へも一度わたってみたいと思っています。

 

祝島港へ着きました

島に帰って来た人、出迎えの人などなど・・・青い服の駐在さんが立っているのは何故でしょう。船が付く度に来られるのでしょうか?

初めてみる祝島の町です。本当に平坦地が無いのですね。いきなり山の斜面です。

連絡船の「いわい」 双胴船です。

私たちを含めた多少の観光客もいました。

 

狭いところに家がひしめき路地はほんとに狭いです。

カフェがあります。帰りに時間があったらコーヒーを飲みたいですね。

この風景は何度かテレビで見たような気がします。週に一度のデモ行進は今も行っているのでしょうか。30数年も続けられたそうですがこれも感動の一つです。

目的の山道へ向かいます

郵便局は新しいきれいな建物です

路地は縦道と横道がありきっと碁盤目になっているのかもしれません。これは横道です。

この辺りはまだ緩い上り坂です。石積みの練り塀が見えてきました。

一番高いところに中学校の校舎が見えます。2005年に生徒がいなくなって休校になっています。

この島独特の石を積んだ練り塀です。

学校の敷地を作る石垣はすごく高くてまるで城の石垣を思わせます。

学校の庭からの眺めです。

学校のわきを通りさらに高いところまで来ました。正面の島は多分牛島だと思います。

北側の光市の方を向いていますが右端に見えるのが上関町長島です。

だいぶ高く登ってきました。左端あたりが下松でしょうか。

山の農道を東に向かって進みます。立派な港ですが漁船の数は少ないですね。漁師さんも高齢になりだんだん少なくなっているのでしょう。

 

 

上関町四代を眺める

ここに立ってみると、この祝島の人たちにとって正面の3.5㎞沖に建設が予定されている原子力発電所の建設計画はすごく重大なことだとわかります。

長島西端の田ノ浦の山林を切り開いて14万平方メートルの海面を埋め立て、改良型沸騰水型軽水炉2基の建設が計画されています。稼働後に発電される電力は、50万ボルト送電線で同県周南市まで引かれ、既存の高圧線を経て主に広島・関西方面に供給されるものと見られていて、定格出力:137.3万キロワットの原発2基が計画されているそうです。中電としては既存の発電施設で十分に必要電力をまかなえる状態にあるらしいのにまだ原発を作りたいのでしょうか。町で使われる電力をここで作り何かあった時には祝島の人たちが一番の被害をこうむるのです。

私は上の写真の田の浦海岸へは昨年5回行きました。この辺りでは珍しいスナビキソウが砂浜一帯に生えていて5月には北上途中のアサギマダラの群れが乱舞するところが観られます。山を削り海を埋め立てる行為は人間の生活にとってどうしても必要なことであれば許されるでしょうがどこかの企業の利益のためとか利権を持つ人たちのためだけならやめてほしいです。ましてや危険極まりない原発をそこに作るなど、祝島の人たちより少し離れた所に住む私もいやです。遠く離れた所に住んでいる危険度の低い人たちも一緒に原発建設に反対しましょう。祝島に来て切実に感じました。一つ目の感動です。