医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

安い、早い、美味い

2011-05-14 08:07:46 | 薬局
どこまで広がるのか。

政府は「社会保障に関する集中検討会議」(議長=菅直人首相)のなかで、後発品の更なる使用促進を盛り込むそうだ。
12年度までに後発医薬品の数量ベースで30%以上のシェアを目標にしていたが、どうやら現実は難しい。
調剤報酬を大盤振る舞いとしたが22%を少し越えたくらいで足踏みだ。
今頃は、薬剤師に期待したのがまずかったと反省していることであろう。
どちらにしても増え続ける医療費を抑える応急処置として、後発医薬品への切り替えは喫緊の課題である。

日本調剤が、特定の医療機関に依存しない「面対応薬局」を積極展開とある。
今期に70軒出店し、来期以降は100軒出店するという。
ここでも切り札は後発医薬品への切り替えらしい。
「安い」を売りにする。

この会社は凄い。
後発医薬品調剤体制加算の算定率が際立っている。
「17点」を算定している店舗割合が74.5%、「13点」が8.4%、「6点」が9.7%となっており、全体で何と92.6%にもなる。
面対応の切り札はここで養ったようだ。
いよいよ処方せん受付にも価格という切り口が出始めるのか。

どうなるのかと心配していた製薬メーカーが、俄かに勢いづいてきた。
何があったのかと言うと、調剤薬局での後発医薬品販売が好調らしい。
日本ケミファが調剤薬局での後発医薬品販売によって売上高が前期比で14.1%も伸びている。
後発医薬品だけを取り上げると23.8%のアップとなっている。
医薬品市場全体が2~3%程度の伸び率に比べると驚異だ。

さてさて、この流を皆さんはどう見ますか。


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コメント (2)
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