医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

いちごと多価

2016-01-21 06:29:14 | 薬局
くどい様だが…。

どうも理解に苦しむ。
先日出された「議論の整理」であるが、“かかりつけ薬剤師”の存在が大きい。
「患者の服薬状況を一元的・継続的に把握」とは何をどの様にしたらいいのか。
また“かかりつけ薬剤師”とは患者とマンツーマンの関係にあると考えられる。
薬剤師が途中で変わった場合はどうなるのか。
患者が変わることはない。
そうなると薬局店舗に一定期間の勤務実績が必要になる。
うわさでは5年以上とか…。
さて?

さらに「患者の服薬状況を一元的・継続的に把握」した上で服薬指導等を行う業務を「薬学管理料」として評価するらしい。
「薬剤服用歴管理指導料」と「薬学管理料」が同じだとすると「薬剤服用歴管理指導料」は“かかりつけ薬剤師”が行った場合とそうじゃない場合の2通りとなるのか。
“かかりつけ薬剤師”が行った場合は高い評価となり、そうじゃない場合は低くなる。
そして、地域包括診療料または地域包括診療加算を算定する患者に“かかりつけ薬剤師”が対応した場合、調剤料も薬学管理料も「包括的点数」になる。
実は、上記の患者の適用には高血圧症、糖尿病、高脂血症、認知症の4疾患のうち2つあると対象になる。
それを今回は認知症があると上記疾患以外でも範囲を広げて対象となる。
よほど進めたい仕組みのようだ。

合わせて患者へのインセンティブもどうなるのか見えてこない。
先ず、かかりつけ薬局に2回目以降来た場合、初回の薬学管理料より低くする。
ここは“かかりつけ薬剤師”ではなくかかりつけ薬局である。
さらにお薬手帳を持参した場合、低い点数が算定される。
2025年に向けた「すべての薬局をかかりつけ薬局に」への誘導である。
この「すべての」の前に「生き残る」があることを忘れてはいけない。

この他にも基本料の特例の範囲を拡大する。
これは12月4日に示されている中医協資料に、図が示されていて、2,500回超で90%超の部分に矢印が書かれている。
この矢印は特例全体なのか、それとも90%超を残して2,500回を引き下げを意味するのか。
今の段階では微妙である。
これだけではない。
大型門前薬局の評価の適正化として調剤基本料の特例対象範囲を拡大するとなっている。
もうこれだけで従来の調剤基本料があり、特例の範囲拡大、大型門前薬局がある。
加えて未妥結減算処理もある。
この未妥結減算では妥結状況の推移等を踏まえて一部見直しが入る。
それは4月から9月の妥結率が限りなく100%に近いが、12月になると7割を切る状態になる。
要は10月から再見積もりが始まっているって事である。
これを問題視している。

取りあえず複雑になるのだけは勘弁して欲しい。

ところで昨日の中医協でソバルディの薬価が半分になる様だ。
昨年の12月27日だと思ったが全紙にC型肝炎に関する1面の記事広告が掲載されていた。
その後も確か全国紙に同じ様に掲載されていた。
3月までに使われるか4月以降になるかで大きいよね。
皆さんの薬局でも大きく宣伝してみては。





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