医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

気づかぬ穴

2013-12-11 06:14:07 | 薬局
確認が必要だ!

調剤報酬改定に後発医薬品の使用促進がある。
4月5日に発表になった「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」がある。
それによると2013年度から2017年度(2018年3月末)までに、「60%」としている。
ご存知の様に、この「60%」は従来の算定方式とは異なり「後発医薬品がある先発医薬品+後発医薬品」が分母となる。
今の算定方式だと34.3%が60%に相当すると言われている。

そして、この「60%」を目安に「後発医薬品調剤体制加算」の行方が決まる。
どうも60%以上にインセンティブが付きそうな気配を感じている。
そうなると現状の22%(5点)と30%(15点)はなくなることになる。
これはかなりダメージが大きい。
全ての処方せんの加算がなくなる。

さて、そこで早速レセコンでシミュレーションを行ってみた。
すると!
何と、60%が意外にも難しいことに気が付いた。
ある薬局での話であるが現状が36%の後発品使用率だそうだ。
それが新算定方式に置き換えると56%に下がってしまった。
さらに、41%も使用している薬局でもやっと61%にしかならない。
こんな事ってあるのか。
これは事件である。
加算を取るには3ヶ月に実績が必要になる。
今から猛ダッシュが必要だ。
今が35%以上だからと安心してはいけない。
思わぬ落とし穴が待っていた。

因みに、ご存知だと思うが生活保護受給者の後発医薬品は除外されている。
なぜかと考えてみると医療費じゃないからだ。
生活保護受給者は生活保護費の医療扶助(公費負担医療)に当たり、医療費の範疇ではない。
この医療扶助は生活保護費全体のほぼ半分を占めている。
ここでジェネリックを頑張ってお勧めしても反映されないのがつらい。

この他にも今から「備えあれば憂いなし」の対策はまだある。
興味がある方はブログをさかのぼって見て欲しい。
かなり予想が当たりそうな気配を感じている。

今が私のセミナーの旬を迎えている。
でも、本日の研修会で師走は休憩に入る。



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コメント (3)
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