豚骨劇場

東北地方大地震により被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

4分間のピアニスト

2008年02月04日 08時01分00秒 | シネレポ2008
無実の罪でとらわれた天才ピアニストが自分の才能を信じてくれる女性教師との出会いを通して、
再び人生の輝きを見出すまでを描く感動作。
世代の違う2人の女性の、まったく異なるピアノへのアプローチを丁寧に映し出す。
ドイツの名女優モニカ・ブライブトロイは入念なメイクで老年のピアノ教師役に挑戦。
オーディションでこの役を獲得した新人のハンナー・ヘルツシュプルングと
息の合った迫真の演技をみせる。
4分間だけ演奏することを許された、ヒロインの驚きの演奏に言葉を失う。
(シネマトゥデイ)

刑務所で受刑者たちにピアノを教えるクリューガーは、ある日、
稀に見る才能の持ち主ジェニーに出会う。
反抗的で暴力的なジェニーは、幼い頃から神童と騒がれた天才少女だったが、
今では刑務所内随一の問題児となっていた。
嫉妬心と憎悪を露にする看守や受刑者仲間の卑劣な妨害にもめげず、
クリューガーはジェニーの才能に葬り去ったはずの自らの夢を託し、
コンテスト出場を目指して厳しいレッスンを続ける。



なかなか見ごたえある映画でした。
憎悪の感情にまみれたヒロインとピアノ教師との魂と魂のぶつかり合い。

父親に犯され、無実の罪で投獄され、子供を流産という形で奪われ
ヒロインのはかり知れない怒りと憎悪の感情が、激しく画面一杯に満ち溢れてる。
ただ、彼女は決して腐ってるのではない。ただちょっと不器用で自分の気持ちに真っ直ぐなだけ。
そんな彼女と正面から立ち向かうピアノ教師も迫真の演技。
なかなか心通い合わない二人。少し開いたかと思ったら、もた問題勃発。
見てる我々は安堵の気持ちにさせてもらえず、二人から目が離せない。

そして迎えるラストのピアノ演奏シーン。
正直ええぇぇーーーっ!って感じ。
いい意味も悪い意味でもすごく裏切られた4分間の演奏。
全く想定外でしたが、圧巻の演奏でした。
全ての感情をピアノに叩き付けたような演奏!
思わず鳥肌が立ってしまいました。
と同時に、思わず目がテンでした。

正直大きく想像とは外れた結末でどう受け入れればいいのか、困惑してしまいました。
あの観客の拍手喝采が答えだったのか・・・

イイ映画です。