解説: 失踪したイラク帰還兵の息子を捜索する父親が、
アメリカ軍が封印しようとする真実に迫っていくサスペンス・ドラマ。
2003年に実際に起きた事件を基に、『クラッシュ』のポール・ハギスが映画化。
あえてアメリカの闇に触れ、正義ために何をすべきかを描いた。
主演のトミー・リー・ジョーンズをはじめ、シャーリーズ・セロン、
スーザン・サランドンの3人のオスカー俳優による、
重厚な演技のアンサンブルも見どころ。
(シネマトゥデイ)
あらすじ: 退役軍人のハンク・ディアフィールド(トミー・リー・ジョーンズ)は、
イラクから帰還してくるはずの息子マイク(ジョナサン・タッカー)が脱走した
という知らせを受ける。息子を探すために現地へ向かい、
地元警察のサンダース刑事(シャーリーズ・セロン)と捜索を開始。
真実が明るみに出るとともに、ハンクは知らなかった息子の素顔を知ることに……。
(シネマトゥデイ)
非常に重厚な社会派サスペンスドラマです。
”事実に着想を得て製作された”映画であって、100%事実ではないんですが
まさに現代進行形のアメリカが抱える闇の部分(いわゆる、帰還兵士たちのPTSD問題)を浮き彫りにした映画。
息子の失踪、そして殺害の謎を追ううちに次第に浮き彫りになっていく過酷な戦場での真実。
兵士達の心の闇と、そして知られざる息子の戦場での実態。
自分の知らない息子の真実を知った時の父親の絶望と葛藤。
それをトミー・リー・ジョーンズが見事に演じきってたと思いました。
さすが本年度アカデミー賞主演男優賞ノミネートされただけのことはあります。
そしてそれに負けない演技で食らいついていたのが、シャーリーズ・セロン。
今回は美しい美貌をかなり隠しての本気の真剣演技。
最初誰だか気づかなかったんですが、凄く存在感があって
見ていくうちに、あっ!って気がついて・・・
さすがオスカー女優だと思い知らされました。
まあ、見てて決して面白い話ではありませんでしたが、
非常に見ごたえのある内容で、色々と考えさせられるものがありました。