解説: 『JUNO/ジュノ』でその才能を高く評価されたジェイソン・ライトマン監督が
ジョージ・クルーニーを主演に迎えて描く人間ドラマ。
『サムサッカー』の原作者でもあるウォルター・キルンの同名小説を基に
リストラ担当として全国を駆け巡る男の、一見身軽そうだが実はそうでもない人生を
軽快なテンポで見せる。ジョージ・クルーニーのペーソスにあふれた演技も見逃せないが、
モザイクのようにさまざまな現代のキーワードが散りばめられた登場人物の生き方に
共感を覚える。
シネマトゥデイ
あらすじ: 仕事で年間322日も出張するライアン(ジョージ・クルーニー)の目標は、
航空会社のマイレージを1000万マイル貯めること。
彼の人生哲学は、バックパックに入らない荷物はいっさい背負わないこと。
ある日、ライアンは自分と同じように出張で各地を飛び回っているアレックス
(ヴェラ・ファーミガ)と出会い、意気投合するが……。
ジョージ・クルーニーが本年度アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた作品です。
なかなか面白かった。
あまり期待しないで見たんですが、結構楽しめました。
今まで見たジョージ・クルーニー出演作の中では一番良かったかも・・・
主演女優賞受賞のサンドラ・ブロックに退けを取らないくらいのはまり役だったように
思いました。
タイトルから想像すると、マイレージ集めに奮闘するようなコミカルな内容を
想像してたんですが、マイレージにはあまり固執した内容ではありませんでした。
リストラ宣告人として世界中を飛び回る生活を送る中での、行きずりの女との関係や
部下の新人社員や妹の婚約者との人間模様を、あまり感情の起伏のない淡々とした
展開で興味深く見せてくれます。
一番お気に入りの場面は、ライアンがマリッジブルーになった妹の婚約者を説得する場面
この時のセリフが胸に染み入りましたぁ。思わずニンマリ。
空を飛び回る生活で自身も宙ぶらりんの人生を送ってた男が、
最後はちょっと地に足が着いたかなって感じの清々しいラストは結構好印象でした。
なかなか良かったと思います。楽しめました!