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テンペスト

 NHK・BSプレミアムで10回にわたって放送された「テンペスト」をずっと見てきた。仲間由紀恵のくぐもった声が微妙に癖になった10回だった。あらすじはこんな感じ。

 『誰よりも聡明な少女・真鶴は、女であるというだけで学問を修められないことを不公平に思っていたが、跡継ぎと目されていた兄の失踪を機に宦官・孫寧温と名乗り、性を偽って生きていくことを誓う。
 科試に合格した寧温は、王府の役人として、降りかかる難題を次々と解決し、最速の出世を遂げていく。そんな寧温は数々の敵に阻まれ、遂に謀反人として八重山に流刑にされる。寧温は真鶴に戻り、九死に一生を得るが、その類稀なる美貌と才覚を見初められ、自分の意思とは裏腹に王の側室として王宮へ返り咲くこととなる。
 平穏な生活はペリーの来航により急を告げる。外交に長けた人物として、八重山にいると思われた孫寧温に対して王府へ戻るよう王命が下り、真鶴は昼間は宦官として、夜は側室として一人二役をこなさなければならなくなる。
 薩摩と清国、2つの国の狭間で揺れる琉球に近代化の波が押し寄せる』

 Wkpediaから拝借してきたが、うまくまとめてある。ただ、問題なのは壮大なテーマを持っていたであろう原作をきちんとドラマ化できたであろうか、ということである。展開が大ざっぱすぎて、本当に?と思うこともしばしばだったが、特に最終回は酷かった。こんな終わり方なら付き合ってこなけりゃよかった・・、大いに後悔した。あまりに頭にきたので、このブログでこき下ろしてやろうと思って、下調べのつもりでHPを覗いてみたところ、「人物相関図」というものを見つけた。それを見ているうちに、ドラマの世界に引き戻されて、いつしか文句を言う気も失せてしまった。




 このドラマで特筆すべきは、高岡早紀の怪演だろう。神の力で琉球王国の安寧を図ろうと、権謀術作を繰り広げる聞得大君を迫力たっぷりに演じていた。彼女のことは余りよく知らなかったが、まさに神がかり的な演技だったように思う。それを見られただけで十分だったような・・。

 このドラマ10回分・約8時間を2時間半に編集し直した映画が来年1月28日に公開されると言う。追加撮影などは予定していないそうだが、うまく編集すれば見応えのある映画となるかもしれない。そのためには、高岡早紀の出演場面を多くすることが必須だと私は思うのだが・・。

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