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骨折

 松井に関してこんな報道が流れた。

  「本格リハビリは2週間後 松井秀、完全に癒合せず」 by 共同通信社
【ニューヨーク22日共同】米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は22日、ニューヨーク市内の病院で骨折した左手首の検査を受け、本格的なリハビリテーション開始までに、さらに2週間が必要と診断された。今後もヤンキースタジアムでランニングなどの練習を続ける。
 骨の癒合は進んでいるが、完全ではなく、まだエックス線写真にわずかな線が写るという。松井秀は「多少レベルの高いことができるようになる。動きが硬いというだけで、痛みはない」と説明した。患部に負荷は掛けられないが、関節を動かすリハビリテーションは徐々に増える予定。

 この報道は最初妻が教えてくれた。「松井の復帰は延びるみたいだよ、骨がちゃんとつながっていないんだって」。それを聞いて、「そうか、せっかく手術したのに簡単にはいかないもんだな」、そんな感想が頭に浮かんだ。手術しなくてもいいが、完全に治すためには手術したほうがいいという話で手術したと記憶しているが、なかなかうまくは行かないものだ。松井も人の子、機械のように簡単に修理できるはずもないから、焦らずじっくりと治療するしかないのだろう。
 
 塾生でも10日ほど前に左手首を骨折した男子生徒がいる。掃除中に友達とじゃれあっていて、追いかけられて走って逃げようとしたら滑って転んでしまい、かばおうとして左手をついた瞬間に折れてしまったのだそうだ。折れたときは手が変な方向に曲がり、激痛のため動くことができなかったと話してくれた。彼は野球部の中3年生で、セカンドのレギュラー選手だが、この骨折のため、最後の大会に出場するのは絶望的だそうだ。折角今まで苦しい練習に耐えてきたのに、総決算ともいえる大会に出場できない無念さは相当なものだろう。「大会には出られないけれど、一生懸命仲間を応援します」とけなげなことを言うものだから、余計にかわいそうになる。
 また先週の土曜には、私立中受験を目指す6年生の女の子が右手の薬指を骨折してしまった。友達と遊んでいたときに転んで折ったということだが、救急車で運ばれて病院まで行ったそうだ。治療後、病院から直接塾に来たのだが、その日は鉛筆も持てないくらいの状態だった。しかし、模擬試験が近いため無理に親に連れてこられたようだ。今週の終わりにはに、大分楽になったようでギプスをしたまま器用に鉛筆を使って勉強している。大変そうだが、今勉強しないと後で苦しむのはその子であるから、痛くない程度で、頑張らせなくてはいけない。なかなか厳しい。
 これら塾生の場合は二人とも手術を受けず、ギプスで固めているだけだが、それでも全治まで2ヶ月以上かかるそうだ。子供は直りが早いはずなのに、それでもそんなに時間がかかる。松井は今年32歳、当然回復能力にもかげりがあるだろう。骨折した試合は、5月11日のレッドソックス戦だったから、1ヵ月半近く経った。私たちファンとしては、松井のいない1ヵ月半は全くの手持ち無沙汰の毎日だった。私など、それ以来まともにヤンキースの試合を見たことがないし、ヤンキースの勝敗さえ知らない日もある。まあ、もともとがヤンキースファンではなく、松井ファンだから当然ではあるが、ここ3年の過ごし方と比べれば雲泥の差だ。
 
 でも、私は我慢強く待つつもりだ。ここで焦ってはこれからの松井の野球人生に悪い影響を与えてしまう。少しずつ、心境を語る言葉も聞こえてくるが、まだまだ鷹揚に構えているように見える。そうした言葉を見聞きするたびに私の方がほっとしてしまう。
 
 頑張れ、松井!!

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