議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

一般会見に出ました

2010年07月20日 13時50分36秒 | 政策提言
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7月13日に、環境大臣の一般会見に行きました。
当日はなんと、私ともう一人の2名だけで、あとは記者クラブの方が
オブザーバーでした。回を追うごとに参加人数が減っているのかもしれ
ません。

私からは、産廃の収集運搬業の許可は、47都道府県への集約では中途半端な
ので、全国で一本化できないか再検討してください、というものでした。
それに対し大臣から「同じ書類を出すだけなら、47都道府県くらい出すの
簡単では?」というコメントがありました。
「書類違うことあるんだよな~」「車両や役員変わったら届出するの面倒
なんだよね~」「中小企業には申請費用も馬鹿にならないんだよな~」と
思いつつ、全国で許可取っているのは1、2社(日通さんだけですよね)
しかなく、「循環資源回収のためには絶対必要」と強調してきました。
私の迫力があったからか、「よく検討します」ということでした。

あとは、委員会のメンバーに大学の先生が多すぎるので、現場の声をちゃんと
吸い上げられるメンバー構成にすべき、という意見もしました。これに
ついては、「よい意見として参考にする」といった回答でした。

他にも色々あったのですが、省略します。
会見要旨がでていますので。
http://www.env.go.jp/annai/kaiken/index.html
会見要旨を読むと、いかに自分がうまく説明できていないのかが分かります(汗)。


でもなんか、直談判できたので、良かったです。話がわかる、ちゃんとした方
という印象です。大谷政務官からは「ごみ大好きなんで」ということであちら
から名刺交換にいらっしゃいました。

その後、廃棄物処理法改正を担当されてきた永田さんの後任の、河田さん
という女性事務官と、留任している佐藤さんにご挨拶してきました。

環境省のみなさま、今後とも、どうぞよろしくお願いします。

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■□■□■□■□■□■編集後記■□■□■□■□■□■□■□
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■お詫び
すみません、前回のメルマガ、タイトルが古いままでした。
真夜中の作業はやはり駄目ですね。

■会見に備え、聞きたいことをメモしていたのですが、それをそのまま
以下に掲載します。よろしければどうぞ。

***以下、メモ書き転載*********
政府の新成長戦略では、静脈産業の育成がテーマのひとつに挙がって
いましたが、そういった観点から廃棄物処理法の収集運搬業の制度に
ついてお伺いしたい。

産業界、処理業界から、収集運搬業の許可取得先が109自治体あるところを、
全国で一本化すべきという要望があった。環境省もホンネはそうすべきと
考えていたのではないか。
取り締まりをするためには、自治体に許可権限があるべき、地方分権に逆行
するということで、47都道府県になった。
しかし、運転免許、運送業許可は地元で取ればOKであることからわかるように
工夫をすれば国に一元化できるはず。

最終的には規制側からの要望で決まったようだが、ほとんどの方はナンセンス
だと思っている。これまでの検討プロセスでなかったと思われる経済成長の
ための規制の合理化という観点を入れて、政治がリーダーシップを取って
再検討できないか。

改正法の条文には入っていない、今書いている政省令でやるところなので、
今からでも修正は可能。109を47に集約するくらいなら、中途半端なので
今回はストップして、再度全国で一本化すべきという議論をしなおすべき。
これによる資源循環の促進効果は計り知れないので、そこを議論すべき
だろう。

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