議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

規制改革ホットラインと学会発表

2013年06月28日 10時48分16秒 | 政策提言
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規制改革ホットラインというものがあります。
様々な分野における規制改革の提案を受け付けています。

規制改革ホットライン

もちろん、廃棄物処理法についての提案もアリです。
誰でも提案できるというものですので、要望があればこちらから
直接出すことが出来ます。

このような受付窓口は過去にはなかったはずですので、その意味では
かなりな進歩でしょう。

とはいえ、廃棄物処理法の抜本的な改正を要望しても、すぐには
通らないでしょう。受け付けた提案に対する所轄官庁からの回答を
見れば、そう簡単ではないことが分かります。基本的には、相手にされません。
経団連の要望でも、「事実誤認」とかいって軽く蹴散らされています。確かに、
経団連としては、あれでは勉強不足ですけどね。

でも、皆さんは事実誤認といわれることを恐れずに、是非提案してください。
事実誤認(=そんな規制はない)といわれるのであれば、それはそれで収穫
ですから。

「規制改革ホットライン」で受け付けた提案等に対する所管省庁からの回答


中には要望を受けて、「検討しましょう」、としている回答もあります。
でもそれは、基本的には小幅な修正です。

もちろん、誰かがネットで1回要望したくらいで法律を抜本改正できる
はずがありません。このホットラインに同様の提案が相当数あり、業界や
学識経験者の意見を変えるくらいの社会的な動きがなければなりません。

ということで、先日環境法政策学会で発表してきました。
「建設廃棄物の排出事業者を一律元請業者とする」改正について、現場の
状況を踏まえた問題提起をしてきました。



今後も、こういった学会などの場で意見を発表し、大学の先生方に
廃棄物処理法の問題点を再認識していただこうと思います。

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■□■□■□■□■□■編集後記■□■□■□■□■□■□■□
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学会では、私の学生時代からの知人も発表していました。上記の写真も撮って
くださった方です。廃棄物関係の条例を112自治体全部調査して分析していました。
一人でやったそうです。

エライこっちゃ。

できれば、調査結果を売りたいとのことです。興味ある方いらっしゃいますか?
紹介しますよ。
アミタでも条例情報を売っていますが、あれは「現地確認」と「県境を越境して
委託する場合の事前協議」の2点に絞って、掘り下げています。この方のは、
それ以外も含めて、廃棄物関係の条例を広く調査しているようです。

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