議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

適正処理とは_その2

2006年03月01日 23時27分30秒 | コンサル日誌
 「適正処理」という言葉ですが、皆さんどんなイメージをもたれるでしょうか。どうも、薄っぺらで、血が通っていないように感じませんか?社会的責任という、これもあまりよくわからない言葉と併記されると、なおさらピンと来ません。


■適正処理という言葉の重さ■
 適正処理という言葉の重みを感じていただくためには、逆に不適正処理について考えていただくほうが良いかもしれません。不適正処理の現場では、そこに暮らす人々の生活が脅かされているわけです。悪臭、騒音、振動、水質汚濁による農作物の被害など、近隣の住民の方々は毎日ストレスを感じています。


■不法投棄の現場では・・・■
 所沢のダイオキシン問題に対して、活動をされて来た方(正確には会ですが)のHPがあります。ここでは、活動履歴や不法投棄の状況をまとめられていますので、是非ご覧ください。
http://www3.airnet.ne.jp/dioxin/index.html

 廃棄物の不法投棄がなぜいけないのかを、本当の意味で考え直すための参考となると思います。つまり、「廃棄物問題=単なるブランドリスク」ではなく、「廃棄物問題=CSRの問題」であるということを、思い起こさせてくれます。


 また、この会が最近本を出されました。住民の方の戦いの記録を、その時々の皆さんの感想を交えながらまとめています。処理業者の驚くべき実態も描かれるなど、HPより内容が濃く、なかなか読み応えがあります。廃棄物管理部署には、1冊くらいあってよい本だと思います。ご参考ください。


産廃銀座に挑んだ住民たち

合同出版

このアイテムの詳細を見る




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 積替施設 | トップ | 現地確認実施の根拠について[1] »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

コンサル日誌」カテゴリの最新記事