議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

木くずの行政指導について

2007年06月14日 05時41分36秒 | 日経エコロジー
さて、前回に引き続き日経エコロジーで取り上げた記事に関連した話題です。前回もご紹介した下記文書
事業活動に伴って排出される一般廃棄物である木くずに係る廃棄物の区分に関する検討結果報告(案
の6ページの「1 処理体制の整備等について」の「(3) 一般廃棄物に係る市町村の処理責任について」をご覧ください。

これによると、
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廃棄物処理法上、市町村は、当該市町村内における事業系を含めた全ての一般廃
棄物の処理について統括的な責任を有するものとされている。したがって、市町村
においては、市町村による処理が困難と認められる事業系一般廃棄物の処理について、「産廃扱い」などと称して放置するのではなく、許可制度や市町村長の再生利用指定制度の活用や民間への処理委託などにより、引き続き、その処理が滞らないように適正処理を確保するための方策を的確に講じる必要がある。
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だそうです。

産廃扱いなどと称して放置する、というより指導していることが多いわけですが、そのような指導を受けた場合は、この文書をもって交渉してみてください。当該市町村外にある一般廃棄物処理施設へ委託することもできるはずですので、仕方がないとあきらめないようにしましょう。結果によっては、環境省に直接相談されてもよいかもしれません。
なにしろ、一般廃棄物を産業廃棄物業者に委託したら、5年以下の懲役、1000万円以下の罰金ですから要注意です。
コメント (2)
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