議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

産業廃棄物処理施設_(12)

2007年06月11日 19時23分20秒 | 過去の疑義照会
問100
産業廃棄物処理施設の技術管理者を確保できない場合、施設の使用停止を命じることができるか。


技術管理者が確保されないことにより、維持管理基準が満たされていない場合には可能である。

【昭和54年11月26日 環整128・環産42】

※注意・・・[はじめての方へ]の[過去の疑義照会とは]をご一読ください。
※注意・・・本通知は平成5年の廃棄物六法に掲載されている通知であり、本記事投稿日時点で環境省HPには掲載されていません。
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許可の取り消し逃れは悪質か?

2007年06月11日 05時43分18秒 | ニュースクリッピング
 日経エコロジーの連載開始につき、木パレットのパブコメを取り上げると前回言っていましたが、気になる別の話題を取り上げます。

 コムスンの許可取り消し逃れが悪質だということですが、どう思われますか?→読売新聞の記事

 確かに、廃業すれば大丈夫ということで、違法行為を故意に繰り返すのは悪質です。今回のケースなどひどい話が多いようです。しかし、「取り消し処分を受けた法人は、他の自治体での許可が更新できなくなる」という制度では、取り消し逃れが頻発することが当然予想されます。

 例えば、「取り消し処分を受けたら全社の許可が取り消されるが、その前に廃業したら大丈夫」という状況に陥ったとしましょう。考えようによっては「取り消し処分を受けるまで図々しく営業するのであれば、お前の会社をつぶすぞ」と行政が脅しているとも受け取れます。すくなくとも経営者として、この状況を放置しておくことはできないはずです。コムスンに同情するわけではありませんが、一般論としてこの制度は取り消し逃れを推奨しているように思えます。

 廃棄物処理法に取り消し逃れを許さないという規定(第7条第5項第四号ホ、ヘ)があるならば、なぜ介護保険法ではこれがなかったのでしょうか。問題が起きてから、後で追加すべき規定とは思えません。環境省と厚生労働省でノウハウの共有が出来ていないからでしょうか?私はそっちの罪もかなり重いと思います。

 他の法律はよく知りませんが、世の中こんなザル法ばっかりなのでしょうか。。。
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