三枝草日記

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読書とタブレット

2013-04-19 14:18:26 | 教養・文化
 明日20日は二十四節気の穀雨になるが、最近ずっと雨が降っていない。3月に植樹したツゲ、サツキの葉が変色してきたので、栄養素を入れて水やりをした。日曜日に雨の予報が出ているので、恵みの雨になるかも知れない。雨を予想してホームセンターで野菜の苗も買って植えた。
 村上春樹さんの書き下ろし長編小説「色彩を持たない多崎つくる、彼の巡礼の年」が12日に発売以来、1週間で100万部に達した。タイトルもミステリアスであるが、「1Q84」同様に小説の内容や装丁をいっさい明かさない販売手法が読者の関心をあおったようだ。読んでゆくと謎めいたタイトルは、小説の内容を端的に表している。多崎つくる(36歳)は人名で、つくる以外の4人は性に色が入っていて、つくるだけ色彩を持っていない。「巡礼」は最終的にフィンランドの片田舎へ巡礼に赴く、そんな内容だ。
 村上作品は隠喩的表現が多く分かり難い。イスラエル文学賞の受賞式でも「高く堅固な壁と卵があって、卵は壁にぶつかり割れる。そんな時に私は常に卵の側に立つ」とスピーチ、人間を壊れやすい卵、制度を壁に譬えた。さらに村上作品に欠かせないものが音楽だ。「ノルウェイの森」しかり、「1Q84]ではチェコの作曲家ヤナーチェックの管弦楽曲「シフォニエッタ」が随所に流れる。ヤナーチェックのようなマイナーな楽曲が、小説のキーに何故選ばれたのか解らない。村上さんはノーベル文学賞の有力候補と言われいるので、本年度の受賞を期待したい。
 スマホにするかタブレットにするか思案の末、タブレットにした。我々の年代になると見やすさが一番、先月発売されたマイクロソフト「サーフェス」はワード、エクセル、パワーポイントも使え「1台2役」が気に入った。
 庭ではソメイヨシノが咲き終わり、新芽が青々としてきた。八重桜も花びらが風に舞い、風前の灯である。ボタン桜が今を盛りと咲き誇っているが、今度の雨で色あせてくるだろう。「願わざれども花は咲き 願えども花は散る」
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