JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

室生寺&長谷寺御朱印巡り①

2020-09-12 | 御朱印めぐり
新型コロナウイルスの影響で各交通機関は壊滅的打撃を受けています。近鉄もその一つで、伊勢への修学旅行がことごとく中止になるなど客足が止まっています。

何とか近場の開拓を、ということで近鉄が8月から始めたのが「おでかけ1dayきっぷ」です。「大阪・奈良・京都版」と「愛知・三重版」があり、「大阪・奈良・京都版」は大人1日1,000円で乗り放題となります(以下説明は全て大阪・奈良・京都版です)。奈良県の最東端にある三本松駅より西が乗り放題、しかも生駒ケーブルや西信貴ケーブルも対象になるのです。

正規の大人運賃は鶴橋-奈良や鶴橋-大和高田が片道500円。例えば奈良に行ってから夕方生駒山上で涼むこともできますし、特急券を買えば特急にも乗れるため阿部野橋から吉野まで特急に乗っても大幅に安くなります。ただし前日までに日付指定で購入する必要があります。

ケチな近鉄がこんな大盤振る舞いな切符を出してくるとは思ってもいませんでした。

西信貴ケーブルも対象で正規で片道860円の鶴橋-高安山が往復1,000円でしたので移動運用のために買ってみましたが雨のようなので急きょ切り替え室生寺と長谷寺を回ってみます。どちらも鶴橋から言えば大和高田より東にあたるので往復するだけでも元が取れます。

しかもうまい具合に室生寺が新たに作った宝物殿が9/5から一般公開となっています。ただ新型コロナウイルスの影響で当面は30分ごと20人に限っているそうです。拝観受付は9時からなのでこれに間に合うように行けば初回の9時30分に間に合うかも知れません。


ということで鶴橋駅からスタート。まずは室生寺を目指します。最寄りの室生口大野駅までは急行が利用できます。

五十鈴川行きに乗りましょう。

五十鈴川は伊勢神宮への最寄り駅である宇治山田のさらに先にあり、約140km離れていて2時間20分以上かかるようです。ちなみにJRですと姫路-大津間に相当し、新快速で1時間46分です。

長距離になので一応こんな座席になっています。ところがカーブやポイント通過のときに妙な横へのがたつきがあるのが玉に瑕。約1時間で室生口大野駅です。ちなみに鶴橋から900円ですから片道でほぼ元を取っています。

室生口大野駅からは奈良交通の室生寺行きのバスが出ています。

日中のみ1時間おきと本数が少ないためバスに合わせる必要があります。集落を出るとほぼ無人に。途中に個人の家の名前が付いたバス停があるものの(東北地方ではたまにある)、そこの家の人以外は使わないでしょうね。

15分で室生寺バス停です。小さいながら門前町になっていて宿やお土産物屋が並んでいます。何もない山の中にお寺と門前町があるという不思議なところです。

室生寺が見えてきました。680年に聖武天皇の勅命で役小角が創建したとされ、長らく興福寺の末寺でした。1694年に真言宗に改宗(真言宗豊山派)、さらに1964年には独立し真言宗室生寺派の大本山となっています。真言宗に改宗後は女性でも入山できるため「女人高野」と呼ばれるようになりました。

拝観受付に足を運ぶと待ち客はゼロ。9時の拝観受け付け開始まであと15分くらいなので待ってみます。バスでやってきた数名が後に続くだけであっさり1番乗りとなりました。

宝物殿の整理券ももちろん1番でゲット。これで9時30分に入れます。

受付のすぐ前に御朱印所があります。御朱印はお参りしてからにしましょうか。


宝物殿までは30分弱あるのでまずは本堂へ。

1308年に建立され国宝に指定されています。本尊は平安期の如意輪観音像です。本尊をライトで見せてくれるので遠いながらもよく見えます。横にある本尊の写真とイメージが違うので聞いてみたら平成期に修復を行い、その際に保護用に塗られていた黒漆を剥がし本来のお姿に戻したそうです。本物と写真を見比べてみると興味深いです。

本堂でも御朱印を頂けます。こちらが本堂の御朱印。


程良い時間なので戻りましょう。宝物殿は御朱印所の隣に入り口があります。

前日から一般公開が始まったばかりで、こちらには金堂にあった国宝の釈迦如来像、十一面観音菩薩像などが収蔵されています。室生寺の諸堂は古いため修復が追いつかず、収蔵されている仏像などを良好な状態で後世に伝えるためには膨大な費用と時間がかかるそうです。そこで宝物殿を建てて守ることにしたそうですが、国宝を収蔵する場合には国の補助が大きいため、国宝の2体を中心に収蔵するよう設計されたようです。

宝物殿自体はじっくり鑑賞しても15分ほどで終わります。


それでは金堂に。平安初期の建物でこちらも国宝です。

屋根は仮修理となっており本格的な修理が待たれます。宝物殿に移されなかった仏像は引き続きこちらに安置されています。

金堂や本堂の先にあるのが五重塔です。室生寺の代表的な建造物で、平安初期の様式を今に残す国宝です。高さは16.1mで周囲の木々より低いのが特徴です。

普通はここまで見れば十分ですが奥の院まで行ってみましょう。

このような山の中を進むと奥の院が見えてきます。弘法大師を祀っています。

奥の院でも御朱印が頂けます。

奥の院独自の御朱印はこちらです。


見て回ったので最後に朱印所へ。

リストはこちらにあります。さらに現在は「宝物殿完成記念」の御朱印がありましたが本堂と同じ十一面観音の御朱印に記念印が押されたものでした。なので御詠歌のみお願いします。

これで室生寺はおしまい。帰りのバスに乗りましょう。


帰りは駅の1つ手前の大野寺で下車します。

大野寺は681年に役小角が開いたとされるお寺で、室生寺の西の大門との位置づけで続いてきました。このため真言宗室生寺派に属しています。宇陀川の対岸に彫られた弥勒菩薩の磨崖仏があります。

境内はこの通りコンパクトです。

小さいながらも花が咲いていて心地いいお寺です。

これが磨崖仏です。13m以上あり国内最大規模だとされます。

こう彫られているとのことですが見えますか?宇陀川の対岸にあるのは川向こうがあの世を表しているからだそうです。

大野寺の御朱印です。


前半はここまで。御朱印情報は最後にまとめてご紹介します。
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【予告】9/19~21 愛媛県八幡浜市[大島]・宇和島市[戸島]ほか移動

2020-09-09 | 移動運用予定
開局35周年の記念移動運用として以下の日程にて愛媛県に移動運用に行ってきますのでご案内させて頂きます。
この日程は現時点での予告であり変更される場合があります。出発前に改めて最終のご案内をさせていただきます。


(1)八幡浜市[大島]移動(JCC:3804 JIA:38-111)
 日時:9/19(土)13:00頃~16:00頃
 場所:大島からQRVの予定です。
 バンド:7MHz帯(SSB)

(2)宇和島市[戸島]移動
(JCC:3803 JIA:38-108)
 日時:9/20(日)08:00頃~12:00頃
 場所:戸島からQRVの予定です。
 バンド:7MHz帯(SSB)

(3)松山市[中島]移動(JCC:3801 JIA:38-129)
 日時:9/21(月)09:15~11:15頃
 場所:中島からQRVの予定です。
 バンド:7MHz帯(SSB)


[※お願い事項]
・移動運用の詳細についてはこちら、QSLについてはこちらをご覧下さい。
 すべて担ぎ上げで電鍵を持って行けないためCWの運用はありません。

・雨天や船が欠航の場合等は中止もしくは一部時間帯やバンドの運用を
 取りやめることがあります。

・現地からのご連絡はTwitterで行います。Twitterは[@JF4CAD4]です。
 2016年12月よりIDを変更しておりますのでご注意ください。

・もしご連絡/ご要望等ございましたらこの記事の「コメント」でお願いします。
 ↓にある「コメント」をクリックして頂きますと書き込めるようになります。
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宮城県移動は中止します

2020-09-08 | シャック便り
9/11~13で計画していました宮城県移動は悪天候が続く予報ですので中止します。

東北地方は水曜日以降秋雨が続く見込みで、各予報元とも週末はぐずついた天気が続くとの予報を出しています。車での移動ではないためこれでは最悪の場合3日間とも雨で何もできないことになりかねず、費用をかけてまで仙台に行く理由もないため中止とします。飛行機・宿ともキャンセル料金がかからないためお金の無駄もありません。


西日本では9/13(日)は天候が回復するとの予報となっており、宮城県移動の代替として先日ご紹介した櫃石島・岩黒島への移動ができないか検討を進めます。行ける場合は改めてご案内させて頂きます。
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正直者がバカを見た「オールJAコンテスト」

2020-09-07 | シャック便り
4月に開催されたオールJAコンテストの結果が公開されています。

今回のオールJAは新型コロナウイルスの影響により
・マルチオペ部門の開催中止
・移動運用の自粛呼びかけ
が行われる異例のコンテストになりました。

しかしながら特に50MHzでは明らかに山岳移動の移動局が確認されていました。そういった局をどう扱うのか注目していましたが、お咎めなしだったようです。失格でもないし入賞除外でもなく、何と一部部門では移動局が入賞となっています。移動局が有利になる50MHzでは「正直者がバカを見る」形となりました。

こんなバカなことってありますか?

こんなことをやれば今後は「JARLの呼びかけなんて無視しても反則にならないんだから無視しよう」となるはずです。「守って下さい お願いします」と呼びかけても「呼びかけを守ればバカを見る」となり守られなくなります。JARLの運営能力を貶めるだけです。


このような事態を招いた責任は全てJARLコンテスト委員会にあります。こちらのリストにある現委員は混乱の責任を取って全員辞職すべきです。厳しい言い方になりますが今後のコンテストのあり方についてこの人達には検討する資格はないと思います。
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下津井電鉄の瀬戸大橋線が廃止に

2020-09-06 | シャック便り
岡山県の児島駅から瀬戸大橋を経由し櫃石島・岩黒島経由で与島までを結んでいる下津井電鉄の路線バス・瀬戸大橋線が来年3月末で廃止されることになりました。

新型コロナウイルスの影響で収益の柱となっていた高速バス事業が壊滅的な状態に追い込まれ、収益改善の見込みがないとして瀬戸大橋線を廃止するものです。これに先駆け10/1より現在の1日6往復を3往復に減便し、来年3月末まではこの本数での運転となります。

同社の瀬戸大橋線は瀬戸大橋開通に伴い離島航路が廃止されることになったため、その代替として香川県側の琴参バスと共同運行の形でスタートしました。当初は児島-櫃石島-岩黒島-与島-坂出の通しルートでしたが、利用が伸びず与島で系統を分断し以北は下電、以南は琴参が運行し互いの乗り継ぎができる形になっています(この他坂出から櫃石まで1往復を琴参が運行)。


櫃石島と岩黒島へは一般車の出入りができないことになっておりバスが廃止されれば島民の交通が困難になります。このため坂出市では琴参バスに対し肩代わりを要請、10月以降岩黒島と櫃石島にもルートを延ばし櫃石バス停までながら平日3往復、土日祝2往復を琴参が肩代わりする模様です(児島には乗り入れない)。ただしこの措置は来年3月末までとしており、倒産経験のある琴参がこのまま肩代わりをつづけるのかは未定だそうです。

渡島が難しくなれば櫃石島と岩黒島での移動運用も難しくなります。過去の記録を見ればJI5DIH局のグループが島の民宿に泊まり、宿の好意で「島民用出入口カード」を貸してもらい車で機材を運び込み島からQRVされています。この方法はバスを使わないため今後も有効ですが民宿に泊まることが前提であり効率が良くないのも確かです。


ご覧の通りこの先櫃石島と岩黒島への渡島がさらに難しくなることもあり、天候にもよりますが9月中にこの2島への移動運用を計画しています。この先のバスの動向によってはこれが当方にとっての櫃石島・岩黒島からの最後の移動運用になる可能性があります。詳しいことは今後お知らせしますのでよろしくお願いします。
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JS6TKM局がサイレントキーに

2020-09-05 | シャック便り
沖縄の石垣島からアクティブにQRVされていたJS6TKM 瀧川OMが7月末にお亡くなりになっていたことが明らかになりました。ソースはこちら

瀧川OMは本土から移住された方で「TKM局が聞こえていれば先島諸島がオープンしている」とも言われるほど各バンドでアクティブにご活躍でした。24/28MHzなどマイナーなバンドでもよくお声を聞くことができました。

また八重山での移動運用を考えられている方にアンテナなどの機材を気軽に貸し出されるなど移動局へのサポートも積極的な方でした。私の場合は自作でコンパクトなアンテナですがご覧頂いて「これはすごいね これで飛ばしてるんだ」と驚かれていたのを覚えています。

OMとの最後のQSOは私が7/4に本島北部の大宜味村宮城島移動からQRVした際の21MHzでのものでした。クラスタに記録されているOMのQRVもこの日が最後であったようです。


私もOMが常連となっている美崎町の居酒屋で一緒に飲ませて頂いたことがあります。素晴らしい人生の先輩でした。心よりご冥福をお祈りします。
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姫路御朱印巡り②

2020-09-04 | 御朱印めぐり
姫路の御朱印巡り、お腹を満たしたので後半の書写山円教寺に向かいます。


同じく姫路駅前から神姫バスの書写山ロープウェイで下車、ロープウェイで山の上に上がります。バスは20分ごとの運転ですがロープウェイは15分ごとという何とも噛み合わないダイヤです。

30分弱でロープウェイ乗り場に到着。真上が山陽自動車道で、私が岡山からの高速バスに乗ってよく通過している区間です。高速からはゴンドラも見えます。ロープウェイは元々連絡バスも含め市営だったのですが、2006年からは神姫バスに運営を委託しています。なのに運転間隔が合わないのが奇妙です。

13時の便に乗りました。4分ほどで山上です。

見えているのが山上駅で、今は左側を使っています。右側の建物は以前の駅で、ゴンドラを大型化した際に廃止されています。

すぐに円教寺の拝観受付があります。本堂である摩尼殿のあたりまで有料のマイクロバスがあり、これを利用するなら1,000円、自力で歩くなら500円です。バスは毎時15・38・55分発でまたもやロープウェイと運転間隔が合いません。次のバスは約10分後。ならば歩きましょう。

書写山円教寺は天台宗の寺院で「西の比叡山」とも呼ばれます。標高370mほどの書写山に比叡山のようにお堂が点在しています。966年に性空上人が創建したとされ、西国三十三所の成立に関与した花山法皇も来山したとのこと。2003年公開の映画「ラストサムライ」のロケ地で、トムクルーズも実際に円教寺で撮影しているそうです。

参道には西国三十三所の各本尊のレプリカが置かれています。円教寺の本尊は如意輪観音像で毎年1/18に公開されています。

それはいいのですが、絶対秘仏とされ前立本尊すら秘仏になっている粉河寺の本尊(千手観音像)のレプリカがあるのは一体・・・粉河寺の本尊はこの数百年本堂の地中に埋まっているとされます。前立本尊はお寺の僧侶が年一度大掃除で厨子の扉を開けるそうで、前立本尊のレプリカは作れるのでしょうが、それが本尊と同じなのか違うのか証明できる人は現世に一人もいないようです。

歩きだと仁王門を通ることができます(バスは別ルート)。この辺が道のりの約半分です。

ようやく本堂である摩尼殿が見えてきました。現在のものは1933年に完成、こちらも崖に建っています。

こちらも納経所は摩尼殿にあります。

円教寺の御朱印と御詠歌です。


これで円教寺は終わり・・・という方が多いはずです。でもこれで終わらないのが「西の比叡山」です。

摩尼殿の納経所にこのような紙が置かれています。書いてあるとおり他にも御朱印を頂けるところがあるのです。

摩尼殿を回り込むように進むとこのような森の中の道に出ます。5分ほどで三堂(講堂・食堂・常行堂)が見えてきます。大河ドラマ「軍師官兵衛」でもロケ地となっており、摩尼殿とはまた違った趣があります。

食堂の2階が宝物館になっており追加料金なしで見ることができます。秀吉が円教寺の仏像を長浜に持って帰ったとか興味深い話もあります。1階で2種類の御朱印を頂けます。

三堂の御朱印です。

まだまだ。

さらに三堂から奥の院への道が続きます。

奥の院開山堂です。性空上人を祀るお堂です。

開山堂ではこのたび新調された乙天若天像を特別拝観できます。本来は開山堂での参籠行を満行したものだけが満行日に参拝するもので、一生に一度だけ行者が拝することができるそうです。一般の人がその姿を拝むことはできず、この機会が最初で最後だと言われています。

写真撮影OKでしたのでお姿も撮影できました。9/10頃まで公開していますのでぜひ開山堂まで足を運んでみてください。

この開山堂の御朱印を頂けますが、日本では2カ所だけと言われるチベット語の御朱印も頂けるのです。インドにあるチベット仏教の寺院で得度された方が開山堂におられる時だけ頂けるようです。まるで小説「深夜特急」のようにインドへと旅立ち、現地で縁あってチベット仏教の僧侶となり、これまた縁あって円教寺に、という方で、チベット仏教の法衣を身につけていました。

たまたまOKでしたので頂きました。


これで全てを頂けました。ロープウェイ乗り場に戻りましょう。途中には姫路市内や明石海峡大橋まで見通せる場所もあります。ハンディ機でも持ってきていれば飛びそうですが荷物になるので止めておきました。

ロープウェイ乗り場に戻ると「すぐに出る」とのことでロープウェイに。さらにバスの案内所でもらった時刻表を見ると到着後すぐにバスが出るようです。思ったよりも早く姫路駅まで戻ってきました。


おやつは「タコピィ」へ。

姫路駅のたこ焼きなら「タコピア」やろ?と言われそうですが、昨年「タコピア」のオーナーが亡くなり、姫路駅の駅弁業者として知られるまねき食品が傘下の会社に事業を編入しています。このため店名を変更したようです。

値段は450円に上がりましたがレシピもソースも変わっていないそうです。ソースを塗ってだし汁に浸けるのが姫路の食べ方です。

満足したので帰りましょうか。


今回の御朱印情報です。
一乗寺    2種を本堂内納経所で授与。
射楯兵主神社 1種を授与所で授与。オリジナル御朱印帳あり。
円教寺摩尼殿 2種を摩尼殿内納経所で授与。オリジナル御朱印帳あり。
円教寺三堂  2種を食堂1階で授与。
円教寺開山堂 2種を堂内で授与。不在の場合があり。
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姫路御朱印巡り①

2020-09-03 | 御朱印めぐり
移動運用が難しい夏の間の御朱印巡り、今回は姫路近辺からです。

姫路から行ける寺社として西国三十三所の一乗寺と円教寺とを回ってみましょう。一乗寺は第26番、円教寺は第27番札所です。

このうち公共交通機関での参拝が難しいのが一乗寺です。神姫バスが姫路-一乗寺-社のバスを運行していますが、平日6往復・土日5往復と少ないため時間を誤ると難しいところです。

時刻表を見ると姫路9時発の社行きがあります。朝一番の新快速に乗ると8時51分に姫路に着きますからスムースに乗り継ぐことができそうです。これで行ってみましょう。


時刻通り姫路に到着。まずは神姫バスの案内所に向かいます。

神姫バスでは「姫路観光周遊ワイドフリーきっぷ」という姫路近郊のバス路線1日乗り放題の券を発売しています(1,300円)。一乗寺はギリギリこのフリーエリアに入っており、姫路駅から片道660円なので往復するだけで元が取れることになります。さらに円教寺に往復する予定ですからかなりお得になります(片道260円)。

この乗車券を買うと一乗寺&円教寺のバス時刻表をもらえます。明らかにこの目的で買うお客が多いってことなのでしょうね。

71番社行きが到着。神姫バスは古くから姫路から山崎・北条・社など姫路から少し離れた街の中心までを結ぶ路線を運行しています。いずれも姫路の郊外に出るとお客が減るため路線維持が難しくなっていますが今日は明らかに一乗寺に向かう乗客が10人ほどおり、これだけでも6,000円ほどの収入になるので有り難いはずです。

#社行きは他に73番が3往復ありますがこちらは一乗寺を経由しないので乗らないようにして下さい。

バスは市川を渡ると郊外に出ます。集落のある旧道を走るためなかなか速度が上がりません。姫路市の端にあたる小原から一旦加古川市に入り、畑法華口というバス停を通過すると加西市へ。森を抜けると唐突に一乗寺が現れます。40分で到着。帰りは10時36分発なので約1時間あります。

周囲に人家がないところにお寺がポツンとある形です。

法華山一乗寺は650年に法道仙人が開いたとされる天台宗のお寺です。法道仙人はインドの僧で、紫の雲に乗ってやってきたという伝承があります。

拝観受付を過ぎると石段です。山の中で少しは涼しいとはいえやはり暑く、汗が出てきます。

本堂との間に三重塔があります。1171年の銘が確認され平安時代のものであることが明らかになっています。国内でこれほど古い塔は希少で、もちろん国宝に指定されています。一乗寺にはこの他最澄の肖像画として一般的に使われる焦げ茶色のかぶり物をした像があり、こちらも国宝に指定されています。

本堂は清水寺のように崖からせり出しています。1628年に再建されたもので、部材に何らかの文字が墨で書かれたものが多く使われています。

本堂は裏手から入ることができます。靴を脱ぎ廊下を半周すると中に入れます。納経所もこちらにあります。

本尊は7世紀に造られたとされる聖観音立像で秘仏になっており(というか内陣が暗くて厨子すら見えない)、最近では2010年に公開されています。掲げられている御詠歌の額をよく見ると「一乗寺」ではなく「法華寺」となっているものがあり、恐らくどこかで改名したものと考えられます。お堂にある額は何らかの想いがあって寄進されたものでしょうが、それらの想いを読み解くのも興味深いです。

一乗寺の御朱印と御詠歌です。

あと20分ほどなので少し山の風で涼んでからバス停に戻りましょう。

このバスは加古川線の社町駅を通過しますので、社側から一乗寺に入るルートも使えると思います。


帰りは姫路駅の手前にある姫路郵便局前で下車します。

姫路郵便局は土日も窓口を開けており風景印がもらえます。

姫路局の風景印です。言うまでもなく姫路城がデザインされています。


姫路郵便局のお隣は射楯兵主神社です。播磨国総社(播磨の一宮)を名乗っています。

遅くとも6世紀までには創建された射楯大神と兵主大神が合祀され891年に射楯兵主神社となっています。秀吉の姫路城築城により1581年に現在地に移転、姫路の空襲で社殿を焼失しましたが1953年に再建されています。

黒田官兵衛の一族からの信仰が厚く、守り神として生涯無敗(57戦無敗)の官兵衛を守ってきたと言われています。

射楯兵主神社の御朱印です。気温が上がって暑くなってきました。


神姫バスは乗り放題ですから姫路駅までも追加なしでバスに乗れます。駅前で降りて新生軒でお昼です。

姫路ではB級グルメをいろいろご紹介していますが、この新生軒も欠かせないお店です。60年近い歴史を誇るラーメンと餃子のお店です。今回は地元のお客さんに根強い人気のワンタン麺にします。現在では絶滅危惧種となっているワンタンもメニューにあります(ワンタン麺の麺抜き)。「麺屋 何とか」だとかの今時のお店にはワンタンがないんですよね。

ご覧の通りの透き通るスープが特徴です。最初から少し胡椒が入っているのも特徴でしょうか。いい意味シーラカンスみたいな1杯が出てくるのが姫路の面白いところです。


後半の円教寺に続きます。
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京都古文化保存協会の「第56回京都非公開文化財特別公開」が開催

2020-09-02 | 御朱印めぐり
ご紹介が遅れていましたが京都古文化保存協会の「第56回京都非公開文化財特別公開」が9/1より始まっています。詳細はこちら

同協会の春の特別公開は新型コロナウイルスの影響で結局中止され、秋の特別公開も開催が危ぶまれましたが何とか開催にこぎ着けたようです。ただ密を避ける意味なのか9/1~12/13の会期中で分散開催されることになっており、マスクの着用が必要です。15名以上の団体については事前に事務局に連絡して欲しいとのことです。


今回公開されるのは18カ所で、上賀茂神社や知恩院などメジャーどころが多く珍しいところは泉涌寺の塔頭がちらほらあるのみです。

・戒光寺(泉涌寺塔頭)10/12~11/1 ※御朱印あり
「丈六さん」と通称される大釈迦如来像でおなじみ。
丈六さんと曇照忍律上人像などを公開。

・悲田院(泉涌寺塔頭)10/15~11/1 ※御朱印あり
快慶作と伝えられる阿弥陀如来像や橋本関雪の画などを公開。


今回は「開催できただけで精一杯」という印象です。見たい寺院の公開日をよく確認の上でお出かけ下さい。
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