JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

姫路御朱印巡り①

2020-09-03 | 御朱印めぐり
移動運用が難しい夏の間の御朱印巡り、今回は姫路近辺からです。

姫路から行ける寺社として西国三十三所の一乗寺と円教寺とを回ってみましょう。一乗寺は第26番、円教寺は第27番札所です。

このうち公共交通機関での参拝が難しいのが一乗寺です。神姫バスが姫路-一乗寺-社のバスを運行していますが、平日6往復・土日5往復と少ないため時間を誤ると難しいところです。

時刻表を見ると姫路9時発の社行きがあります。朝一番の新快速に乗ると8時51分に姫路に着きますからスムースに乗り継ぐことができそうです。これで行ってみましょう。


時刻通り姫路に到着。まずは神姫バスの案内所に向かいます。

神姫バスでは「姫路観光周遊ワイドフリーきっぷ」という姫路近郊のバス路線1日乗り放題の券を発売しています(1,300円)。一乗寺はギリギリこのフリーエリアに入っており、姫路駅から片道660円なので往復するだけで元が取れることになります。さらに円教寺に往復する予定ですからかなりお得になります(片道260円)。

この乗車券を買うと一乗寺&円教寺のバス時刻表をもらえます。明らかにこの目的で買うお客が多いってことなのでしょうね。

71番社行きが到着。神姫バスは古くから姫路から山崎・北条・社など姫路から少し離れた街の中心までを結ぶ路線を運行しています。いずれも姫路の郊外に出るとお客が減るため路線維持が難しくなっていますが今日は明らかに一乗寺に向かう乗客が10人ほどおり、これだけでも6,000円ほどの収入になるので有り難いはずです。

#社行きは他に73番が3往復ありますがこちらは一乗寺を経由しないので乗らないようにして下さい。

バスは市川を渡ると郊外に出ます。集落のある旧道を走るためなかなか速度が上がりません。姫路市の端にあたる小原から一旦加古川市に入り、畑法華口というバス停を通過すると加西市へ。森を抜けると唐突に一乗寺が現れます。40分で到着。帰りは10時36分発なので約1時間あります。

周囲に人家がないところにお寺がポツンとある形です。

法華山一乗寺は650年に法道仙人が開いたとされる天台宗のお寺です。法道仙人はインドの僧で、紫の雲に乗ってやってきたという伝承があります。

拝観受付を過ぎると石段です。山の中で少しは涼しいとはいえやはり暑く、汗が出てきます。

本堂との間に三重塔があります。1171年の銘が確認され平安時代のものであることが明らかになっています。国内でこれほど古い塔は希少で、もちろん国宝に指定されています。一乗寺にはこの他最澄の肖像画として一般的に使われる焦げ茶色のかぶり物をした像があり、こちらも国宝に指定されています。

本堂は清水寺のように崖からせり出しています。1628年に再建されたもので、部材に何らかの文字が墨で書かれたものが多く使われています。

本堂は裏手から入ることができます。靴を脱ぎ廊下を半周すると中に入れます。納経所もこちらにあります。

本尊は7世紀に造られたとされる聖観音立像で秘仏になっており(というか内陣が暗くて厨子すら見えない)、最近では2010年に公開されています。掲げられている御詠歌の額をよく見ると「一乗寺」ではなく「法華寺」となっているものがあり、恐らくどこかで改名したものと考えられます。お堂にある額は何らかの想いがあって寄進されたものでしょうが、それらの想いを読み解くのも興味深いです。

一乗寺の御朱印と御詠歌です。

あと20分ほどなので少し山の風で涼んでからバス停に戻りましょう。

このバスは加古川線の社町駅を通過しますので、社側から一乗寺に入るルートも使えると思います。


帰りは姫路駅の手前にある姫路郵便局前で下車します。

姫路郵便局は土日も窓口を開けており風景印がもらえます。

姫路局の風景印です。言うまでもなく姫路城がデザインされています。


姫路郵便局のお隣は射楯兵主神社です。播磨国総社(播磨の一宮)を名乗っています。

遅くとも6世紀までには創建された射楯大神と兵主大神が合祀され891年に射楯兵主神社となっています。秀吉の姫路城築城により1581年に現在地に移転、姫路の空襲で社殿を焼失しましたが1953年に再建されています。

黒田官兵衛の一族からの信仰が厚く、守り神として生涯無敗(57戦無敗)の官兵衛を守ってきたと言われています。

射楯兵主神社の御朱印です。気温が上がって暑くなってきました。


神姫バスは乗り放題ですから姫路駅までも追加なしでバスに乗れます。駅前で降りて新生軒でお昼です。

姫路ではB級グルメをいろいろご紹介していますが、この新生軒も欠かせないお店です。60年近い歴史を誇るラーメンと餃子のお店です。今回は地元のお客さんに根強い人気のワンタン麺にします。現在では絶滅危惧種となっているワンタンもメニューにあります(ワンタン麺の麺抜き)。「麺屋 何とか」だとかの今時のお店にはワンタンがないんですよね。

ご覧の通りの透き通るスープが特徴です。最初から少し胡椒が入っているのも特徴でしょうか。いい意味シーラカンスみたいな1杯が出てくるのが姫路の面白いところです。


後半の円教寺に続きます。
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