JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

コンテストのQSL自粛要請よりコンテストの整理を

2019-02-16 | シャック便り
最近支部開催のコンテストで「コンテストのQSL発行自粛」を呼びかけている例が見受けられます。

そもそも全体のQSL転送数のうち何割がコンテストのQSLか数値的なものが示されておらず、数字を示さないまま発行自粛を訴えることに違和感を覚えますが、それ以上に問題なのが「あまりにもゾンビ化した都道府県支部主催のコンテストが多すぎる」ということではないでしょうか。


JARLのメジャーコンテストでは全市全郡コンテストの参加局が特に減っており大幅なルール改正や存廃も含んだ論議が叫ばれていますが、その全市全郡以上に参加局が減っているのが各都道府県支部のコンテストです。もはや3.5や7MHz以外は参加局を見つけることすら困難なコンテストもあります。それでも全くてこ入れをしないまま毎年漫然とコンテストを開催している支部が少なくないのが現状です。

コンテストはJARL NEWSやCQ誌に告知を出せば後は参加局が勝手にやってくれ、JARL本部に「活動実績」として報告できます。規約は日付を書き換えるだけで毎年同じ、費用も賞状の郵送費など僅かで済むので楽な「活動実績」と言えそうです。一方で参加局を増やそうとか今のあり方を見直そうという前向きな支部がいくつあるのでしょうか?本来なら「開催しました」ではなく「こう努力して参加局を何局増やしました」が「活動実績」であるはずですよね。

多くのコンテストは「エリア内の局は全ての局、エリア外の局はそのエリア内の局が交信対象」となっており、そのエリア内からQRVする局が少なければ競技として成り立ちません。エリア外局相互の交信を認めてもそんなに増えるわけではありません(ふるさと納税だって返礼品がない自治体への寄付がほとんどないのと同じで縁もゆかりもない県のコンテストに積極的に参加してもらえる局はそうそうないはずです)。支部役員に対して全員QRVを義務づける(不正をパトロールするためにも役員は参加すべきです)、知り合いに参加を呼びかけるなど1局でも参加局を増やす努力をするべきなのにQSLの発行自粛を呼びかけても「他にやることがあるでしょ?」とならないでしょうか?

今のまま放置しておけば参加局がいないゾンビコンテストに転落するコンテストが増えるだけですし、そうなればコンテストで発行されるQSLの数は減ることになり、自粛を呼びかける必要はないはずです。自粛を呼びかけるという行為がいかにピンぼけか分かって頂けると思います。


個人的には支部がコンテストを開催することはは原則エリアごとに統合し整理すべきだと考えます。もうアマチュア局の数が伸びるとは思えず、逆に縮小が避けられない以上現状に見合った数に減らすしかないはずです。たとえばログ提出局が200局以上のコンテストは経過措置で残していいと思いますが、それ以外は使命を終えたとして統合させ数を減らすべきだと思います。

(県外局にとっては)県内局が交信対象なのですから、エリア単位に統合すれば交信対象が増えて競技性が高まるはずですし、コンテストの数が減ることでQSLの発行数も抑えられる方向じゃないかと思います。またJARL NEWSの誌面も入賞者や規約の掲載を減らせます。


コンテストでのQSL発行自粛を求めるより、JARLのメジャーコンテストを今後どうすべきか、支部主催のコンテストをどうすべきかといったコンテストの活性化策を真剣に考えて欲しいです。ゾンビコンテストが増えれば増えるほど「コンテスト離れ」に歯止めがかからなくなると思います。
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