JF4CADの運用日誌2.5

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奈良・高畑町御朱印めぐり②

2018-08-14 | 御朱印めぐり
奈良・高畑町界隈のご朱印巡りの続きです。


元興寺を回り終えた時点でだいぶ暑くなってきました。他にも回ってみたいのですが気温が上がりすぎ危険なため近鉄奈良駅方面に進みましょう。

元興寺から少し歩くと猿沢の池で、すぐ北が興福寺です。国宝の五重塔でおなじみの興福寺は669年に藤原不比等によって創建された法相宗の大本山です。710年の平城遷都により現在の地に移っています。貴族の藤原氏との縁が深いことから手厚く保護され、多くの僧兵を抱え鎌倉・室町時代は春日大社とともに大和一国を事実上支配していました。

興福寺は五重塔の向かいにプレハブの朱印所があります。多くの観光客はこちらで御朱印を頂くはずですが、もう1カ所別に朱印所があります。それが南円堂です。

南円堂は813年に藤原冬嗣が創建した八角のお堂で現在の建物は1741年に再建されたものです。本尊は不空羂索観音坐像。興福寺は西国三十三カ所の九番札所となっていますが、正しくはこの南円堂が九番札所なのだそうです。

ということで西国の御朱印は南円堂前の朱印所で頂けます。

南円堂で頂いた西国三十三カ所の御朱印と御詠歌です。西国三十三カ所は全て御詠歌も頂けるそうです。


11時を回って暑さは一段と厳しくなってきました。近鉄奈良駅はすぐ近くですから引き上げましょう。途中の商店街で冷たいうどんをお昼に食べて一息つきました。今日も37度まで上がる見込みだそうです。

近鉄奈良駅に戻ってきました。次の急行で鶴橋まで戻りましょう。急行は快速急行の停車駅に石切と布施を追加したもので所要時間はそれほど違いません。

この丸っこい電車は1970年代半ば頃に製造され約45年働き続けているようです。関西の大手私鉄は製造から50年経った電車が現役というケースが珍しくなく、車両の平均年齢は東京の私鉄より高いと思われます。例外は阪神で、阪神大震災で被災車両が多数出たこと、阪神なんば線の開業にあたり車両を増やしたため他社より平均が若いはずです。

涼しい電車で鶴橋まで戻りましょう。


残る不空院は夜間拝観で行ってきました。

今回はJR大阪駅から大和路快速に乗ります。1973年に関西本線(大和路線)が電化され、天王寺を介して大阪環状線に乗り入れる快速ができたのが原型で、民営化後の1989年に新車に置き換えて「大和路快速」となりました。今の電車に置き換えられる前は白い電車に朱色のラインが入った電車でした。環状線では6両で混む上に冷房がなかったので特に夏場は嫌われる存在でした。

当初天王寺-奈良間は30分でしたが停車駅が追加されて次第に所要時間が長くなり、現在は天王寺-奈良間で35分前後かかっています。ライバルである近鉄奈良線の快速急行も近年所要時間が長くなる傾向です。


奈良駅に到着。破石町方面は近鉄奈良駅経由の市内循環バスがあります。ほぼ10分毎に運転されています。「なら燈花会2018」の期間中ですので奈良交通の係員が出て案内しながらうちわを配っていました。

燈花会のお客さんは春日大社参道バス停までの間で全員降りました。貸切状態で破石町バス停で下車となりました。また長い坂を登って不空院に到着。

分かりにくいので昼間に写した山門の写真です。

唐招提寺を建立した鑑真の住坊跡とされ、9世紀に創建された真言律宗の寺院で、興福寺の南円堂のプロトタイプとして造られた八角のお堂を持つなど栄えたそうです。しかしながらその後荒廃、明治期には無住のお寺となっていました。大正年間に橿原の久米寺から僧侶が入り再興されています。通常は拝観の際に予約が必要ですが特別拝観は予約不要で拝観できます。

本尊は鎌倉時代作の不空羂索観音坐像で通常非公開だそうです。南円堂も不空羂索観音坐像ですから不空院にあった八角堂は本尊を含め南円堂のプロトタイプだったようですね。今回はこの観音像と弁天像が特別公開されていました。ボランティアの方の説明もあるので分かりやすかったです。

不空院でも「ちょこっと関西歴史たび」の御朱印を頂きました。これで今回の限定ご朱印3つを揃えることができました。

不空院は「縁結び」「縁切り」の寺としても知られています。お寺の方から「お参りされてはどうですか」とのことでしたのでお参りしてきました。はじめに「縁切り」から、次いで「縁結び」にお参りするのがよいそうです。


目的を達しましたので引き上げましょう。「なつの奈良旅キャンペーン」ではこのほか西大寺駅近くの西大寺から薬師寺にかけて4ヶ寺の拝観と特別御朱印をセットにしたセット券のキャンペーンも行っています。西大寺駅にレンタサイクルがあるのですがこの猛暑では自転車で回ることは厳しいかも知れません。回られる場合は当日の体調や天候を十分に確認の上でお願いします。


今回回った寺社の御朱印情報です(御朱印料は特記ない限り300円)。
興福寺   5種を朱印所で授与。オリジナル御朱印帳あり。
(南円堂)
不空院   6種を本堂内で授与。オリジナル御朱印帳あり。

※「ちょこっと関西歴史たび」の御朱印は9月末まで。希望の場合はお願いする際に指定を。
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