7/1に兵庫県三田市(JCC 2720)羽束山に移動運用してきましたのでご報告します。
5月の沖縄以降忙しくて移動運用ができない状態でしたが、ようやく移動ができることになりました。コンディションがよくてもワッチすらできない状態でしたから、待ちに待った移動です。
今回の移動先は三田市の羽束山にしました。場所はこちら。神戸市の千刈貯水池の西にそびえる山で、標高は524mあります。三田では初日の出の定番スポットだとか。
羽束山へは山麓の香下寺を目指します。車なら県道三田川西線沿い、公共交通機関なら三田駅から東部行きのバスがあります。今回はバスを使ってみました。三田駅からの東部行きは1日5本の閑散路線で、午前は阪急田園バス(昔の西谷バス)、午後は神姫バスが担当する変わった路線です。どっちに乗っても停留所も料金も同じだそうです。日曜は三田午前8時発がありますのでこれに乗車。お客はたった3名のみです。しかも他のお客は早々に降りてしまい、私だけになりました。20分弱で最寄りの香下バス停に到着です。
三田は大規模な住宅開発が進みましたが、少し離れたらこんなのんびりした風景が残っているんですね。矢印をつけた山が羽束山です。「飛ぶぞ」という感じのしない山ですが、どうなりますやら。ここから香下寺まで約800mの急な舗装道を登ります。
登り切ったらそこが登山口。ここから先は鬱蒼とした森を苔むした石段で上ってゆきます。湿度が高いので汗が噴き出ます。この登山道は古くからあるようで、時折「十丁」「九丁」などの道標が迎えてくれます。中間の六丁峠付近は緩やかですが、四丁付近から再び急な登りになり登山口から約30分で頂上に到着しました。神社の先に展望台があります。
展望台には三田市が案内板を取り付けており、画像のような位置関係だそうです。驚いたことに播磨灘まで遮る山がないんですね。電波がそのまま5エリアまで届くようです。
今回はいつもの50MHz用2エレHB9CVと144MHzの新しいアンテナを持ってきました。144MHzの新しいアンテナは第一電波のDP-NR22Lです。全長約2.5mの5/8λ2段ノンラジアルホイップで、一時は販売終了となったものの、ユーザーの要望で再生産されたという人気のアンテナです。打ち上げ角が低く、「良く飛ぶ」と一時ブームになった5/8λの2段GPをそのまま担ぎ上げたような感じですね。6.5dBiの利得は2エレHB9CVと変わらないんですね(汗)移動運用でも人気が高いみたいです。
このアンテナも六角レンチでネジ止めしたらおしまい、の簡単なアンテナです。アンテナをセットし、9時過ぎから運用スタートです。まずは50MHzからスタートです。
VFOを回してみると北西方向の岡山県苫田郡・兵庫県豊岡市・鳥取県湯梨浜町が次々と聞こえ、相次いでQSOが成立しました。150kmを軽く越えるようです。一通りQSOしたら144MHzにQSY。こちらも岡山県赤磐市(私の常置場所の裏山)・玉野市・高松市と立て続けにQSOできています。今までの7/8λホイップよりもFBな成績です。無指向性だから面倒がないですね。
パイルにはなりませんがコンスタントに呼ばれます。フォーンで普通にQSOして1時間で15局QSOできればいいペースですが、それを上回る時間あたり16~17局のペースです。
東方向も良く飛ぶようで、三田市内からではなかなか突破できない名塩の山を軽々と越え、50MHzでは宝塚市や伊丹市からも「本当に5Wですか?強いですね」との声を頂きました。しかも、三重県津市・伊賀市など2エリアにも59で飛んでいるとのこと。
いいペースと思わぬFBな飛びでQSOを続けていましたが、11時30分頃に突然パラパラと雨が降ってきました。そういえば赤磐市の移動局から「少し降ってきた」とレポートがありましたが、それが三田まで来てしまったようです。急きょ運用を中断し、木陰に逃げ込みました。雨がちょっと早すぎないかな?雨が一段落して再開したものの、15分も経たないうちに再び雨が。回りを見ると鹿の子台団地などが霞んで見えにくくなってきました。残念ですが、ここでやむなく撤収としました。
香下から三田駅行きのバスは15時30分までないので2kmほど歩いて別路線のバスに乗って帰宅しました。
突然の雨でやむなく途中で打ちきりという残念な結果に終わりましたが、今回は50MHzで25局、144MHzで12局の計37局とQSOできました。東にも西にも良く飛ぶFBな山ですので、また機会を見て移動したいと思います。