昨夜東京発の夜行客船に乗り込んで式根島に向かっています。夜が明けました。天気を確かめにデッキに出てみると以前見た風景が。伊豆大島の岡田港の手前です。
ちょうど夜明けの時間で、めったに見られない光景ですね。朝の5:10に大島の岡田港に到着。
港には駐在さん[1]・郵便屋さん(この両者はどの港にもいました)に加え、民宿の出迎えがずらりと並んでいます。さすが大島、たくさんのお客が降りてゆきます。20分ほど停泊して出航です。
この先さるびあ丸は利島-新島-式根島-神津島と回ります。まだ少し眠いので一眠りしました。
1時間弱寝たら利島が見えてきました。おにぎりのような形です。今日は就航率の低い利島にも接岸できるようです。大型客船の方がジェット船よりも接岸できる確率が高いそうですから利島に行くとしたら客船利用の方がよさそうですね。利島へは進行方向で突っ込み、桟橋の脇で見事な左ターンをして船を180度回転させぴたっと横付けしました。東海汽船の船員さんは荒れた海で鍛えられるため操船が上手いとも聞きますが、こんな穏やかな波なら楽勝なんでしょうね。でも小さい島ですので乗降客は少ないです。
利島は2005年頃に某局(ブログ閉鎖されてしまいましたね)が精力的に移動されていますので、利島行きはあと数年待った方が良さそうですね。
利島を出ましたので朝飯にしました。昨日買っておいたパンとコーヒーをデッキに持ち込んで朝食。島を見ながら飯食えるなんてそうそうないですね。
朝飯を食っていたら早くも新島が見えてきました。新島港に接岸です。昔からサーフィンとか海水浴で人気ですね。かなりの乗客が降りて船内はガラガラです。今は公営のきれいな温泉ロッジができましたので、そこでのんびり移動もいいかな、と狙っています。ただし新島にはHFの固定局がおり、7MHzでアクティブみたいなので優先順位は低いかも知れません。
新島を過ぎると式根島はすぐです。荷物の整理をしないといけませんからMMはできませんでした。時間があると思ったらそんなに時間があるわけでもないんですね。
式根島の野伏港に定刻で到着しました。こうしてさるびあ丸を撮ってみると風格がありますね。ジェット船のスピードは確かに大きな魅力ですが、島の生活を支えているのは大型客船の方ですもんね。
式根島は人口は600人ほどの小さい島です。新島村に属しますので本島の新島との間には東海汽船の航路に加え村営船があります。このプレジャーボートみたいなのが村営船「にしき」です。式根島には高校がないため高校生は毎日この船で都立新島高校まで通学するそうです。
式根島は人口の割に商店が多く、ちょっとした商店街があります。コンビニや弁当屋はありませんが、食料品店で手作り弁当を売っています。
正面に見える池村商店というお店で作りたてのドライカレーを売っていましたのでこれを買って移動地に向かいます。この池村商店はこの規模の離島では珍しく自家製パンもやっています。菓子パン1個110円の良心価格で帰りのおやつに買いましたが美味しかったです。
島の観光スポットへはこのように道標が整備されていて迷わず行けます。移動地は島一番の絶景ポイント「神引展望台」(標高99m)です。バスやタクシーはありませんが港から歩いて30分ほどで到着です。
展望台はこの左にあります。長くなりましたので展望台からの絶景は次に譲ります。
[1]素人考えでは離島の駐在さんというのは左遷職か余程の変わり者が志願するのかと思いがちですが、実は船の入港時の立会程度しか仕事がなく昇進試験の勉強に多くの時間を割けるため希望者が多いのだそうです。同じ警視庁でも新宿署とかだと捜査やら巡回やらで試験の勉強なんてできないみたいですね。