○出光美術館『古今和歌集1100年記念祭-歌仙の饗宴』
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkantop.html
先月に続き、再び上記の展覧会に行ってきた。わずかだが、展示替えがあったためである。「佐竹本三十六歌仙」は2点が入れ替わった。うち1枚は、11年ぶりの公開となる「斎宮女御」である。絵巻切断の際、最高額が付いたという、いわくつきの作品だ。しかし、調度品の描き込みがある点は興味深いが、それほど魅力的な画稿には感じられなかった。これなら前期の「小大君」のほうが、色っぽくて、見栄えがするかもしれない。
それから、根津美術館蔵の人麻呂像が、新たに2枚。本展覧会では、「佐竹本三十六歌仙」の赤人像(パネル展示のみ)が、硯を前に、料紙と筆を持っていることに注目し、これが人麻呂像の原形(東博蔵・鎌倉時代の作が、姿勢もいちばんよく似ている)となった、という仮説を立てている。うーん。どうかな。これは私、もうちょっと慎重な検討が要るように思うのだけど...
古筆類は、あまり展示替えも巻替えもなかったようなので、さらりと見てきた。しかし、混雑ぶりにびっくり。日本美術って、いつからこんなに愛好者が増えたのだろうか。嬉しいことである。
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkantop.html
先月に続き、再び上記の展覧会に行ってきた。わずかだが、展示替えがあったためである。「佐竹本三十六歌仙」は2点が入れ替わった。うち1枚は、11年ぶりの公開となる「斎宮女御」である。絵巻切断の際、最高額が付いたという、いわくつきの作品だ。しかし、調度品の描き込みがある点は興味深いが、それほど魅力的な画稿には感じられなかった。これなら前期の「小大君」のほうが、色っぽくて、見栄えがするかもしれない。
それから、根津美術館蔵の人麻呂像が、新たに2枚。本展覧会では、「佐竹本三十六歌仙」の赤人像(パネル展示のみ)が、硯を前に、料紙と筆を持っていることに注目し、これが人麻呂像の原形(東博蔵・鎌倉時代の作が、姿勢もいちばんよく似ている)となった、という仮説を立てている。うーん。どうかな。これは私、もうちょっと慎重な検討が要るように思うのだけど...
古筆類は、あまり展示替えも巻替えもなかったようなので、さらりと見てきた。しかし、混雑ぶりにびっくり。日本美術って、いつからこんなに愛好者が増えたのだろうか。嬉しいことである。