「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

躍動する「新しいプリアンプ」

2023年03月06日 | オーディオ談義

「ご注文のあったプリアンプが出来上がりましたよ。」と、オーディオ仲間のYAさん(県内B市)からご連絡があったのは2日(木)の午後だった。

「えっ、そんなに早くですか・・」たしか製作をお願いしたのは1日(水)だったので、たったの1日で・・?

「はい、フォノ部分を取り外すだけで電源トランスやシャーシ、回路はそのままですから~」

「なるほど・・、そういうことなら出来るだけ早く聴きたいですね、明日(3日:金)はいかがですか」

「ハイ、わかりました。」

「善は急げ」とはこのことかな~(笑)。



このプリアンプは借り受けていた2週間の試聴を通じて、およそ音質の傾向は把握している積りだが、フォノ部分を取り除いたときにどういう音が出てくるか興味津々。

きっかり予定の時刻にお見えになった当日はYAさんから教わりながら結線を完了していよいよ音出し~。

と、その前にYAさんからご注意があった。

「ヒーター電圧に12VをかけていますのでCV4068(13D3)とE80CC以外の球は挿さないようにしてください。たとえば12AU7を挿すといっぺんで昇天しますよ」

「あっ、そうですか。逆に言えば、これまで13D3やE80CCを12AU7の代わりに挿していましたが、十分なヒーター電圧をかけてなかったので実力を十分発揮できなかったことになりますね。」

「ハイ、馬力のいいクルマにはガソリンをたっぷり食わせてやるのと一緒の理屈です。また、コンデンサーにはドイツ製の最高級品を使ってます。電源トランス代と合わせると、全体価格の半分以上を占めてます。」

こういう話を聞くと益々胸が高まってくる(笑)。

最初に「CV4068」(BRIMAR)を挿して聴いてみた。

想像どおり、全体的に柔らかい音で誇張感の無い自然な佇まいは聴き疲れがなく我が家のように長時間にわたって聴くケースにはもってこい。ただし、澄み切った秋の青空のような中高音域の透明感に比べて低音域の重量感がややもの足りないかな~。

これは真空管整流とダイオード整流の違い・・?、どちらを取るかと言われたら、今のところ前者を優先したくなるほどメリットの方が明らかに上回る。

「CV4068」の次に「E80CC」(ドイツ:ヴァルボ)を挿して比較することになった。



その結果となると・・、これはもう好き好きのレベルだろう。

音のスピードと締まり具合は「13D3」が上回り、響きの「豊かさ」からいえば「E80CC」の方がプレートが大きいせいか有利で、自分なら後者を優先する。

それに「E80CC」はいろんな銘柄を籠いっぱい持っているので「スペア」の心配をしなくていいので助かる(笑)。



そして、次の段階へ移った。

新しいプリアンプの相性を試すため手持ちのパワーアンプを次々に試しての聴き比べ。

最後に勝ち抜いたのは、意外にも・・。

以下、続く。


この内容に共感された方は励ましのクリックを →  


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする