「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

どうしてオーディオはこんなに楽しいんだろう!

2021年11月27日 | オーディオ談義

10年ほど前のこと、その当時交流のあった方からこう言われたことがある。

「そろそろオーディオを卒業して音楽に専念したらどう?どうせキリのない世界なんだから」

どう返事したか定かに覚えてないが、おそらく「そうですねえ」ぐらいの相槌を打ったことだろう。

オーディオは音楽を聴くための道具だから、「目的=音楽」と「手段=オーディオ」が混同してはいけない、つまりオーディオが目的になるというのは道理に合わないことは百も承知だった。

とはいえ、分かっちゃいるけど止められない(笑)。

およそ50年以上になるが、いまだにオーディオを卒業できないのだからもう無理ということがハッキリしてきた。

どんなに「好みの音」が出たとしても、もっと「手間暇」かけて磨き上げたいという気持ちが止むことはないのでよほど(オーディオが)好きなんだろう。

それに、結果はどうであれ「持ち主」のすることに何も文句も言わずに唯々諾々としたがってくれるのはこの世の中でオーディオくらいのものだろうし~(笑)。

というわけで、ちょっと”くどい”かもしれないが連続してオーディオの話で前回の「ピタリとハマったSPボックスの工夫」の続きです。

ちなみに、この記事はかなり反響を呼び、いつもはアクセスが1日あたり「950UU」前後だが、「1176UU」と大幅に伸びたし、メル友の横浜のKさんからは「ミステリー並みに面白い、早く続きが読みたい」というありがたいメールもいただいたところ。

さしてお金のかからない身近な工夫が広く共感を呼んだのかな~。

余計な話はこのくらいにして先を急ごう(笑)。

前面バッフルの下部に1cmの隙間を作ることで大きな効果が得られたので、第二弾としてもう一つの自作の箱に目を付けたのは前回のブログで既述したとおり。

これが「AXIOM80」(初期版)が入っている箱。軽く共振させることを狙って市販品では求められない「厚さ1.5cm」の薄板を使っている。お金はかからなかったけど時間はかかった労作である(笑)。



前面のバッフルはご覧の通り1/3あたりで上下二段に分かれていて、今回は下段の最下部に2cmほどの隙間を空けようという算段である。

外部から見えない底板には既に20cm四方の「ARU」(背圧調整器)を付けている。

下段はこれまで一度も外したことがなかったのだが、(黒色の)塗料が接着剤の役割をしていてがっちりこびりついており外すのにたいへんだった。

バッフルと本体の境目にマイナスドライバーを数か所あてて頭の部分を木槌でトントンと叩いてようやく外れた。

それから鋸で2㎝の部分に沿って切って、左右両方とも作業を済ませるのに1時間ほどかかった。

これで「2cm×50cm」の新たな隙間が出来たことになる。おそらく「背圧」(裏側に出る音)が気持ちよく出てくれることだろう。



さあ、いよいよ試聴である。絶対に音が良くなると確信していたが、たしかに~。

「爽やかな風が吹きぬけていくようなサウンド」といえばいいのだろうか。

次から次に「ブルーレイ」でいろんな曲目を頷きながら「ええ音やなあ~」と惚れ惚れしながら聴いていったが「新世界より」(ケルテス指揮)の冒頭部分のティンパニーの部分にさしかかると「もう少し低音域の重量感が欲しいなあ」。

「AXIOM80」に重低音を求めるのは「比丘尼に陽物を求めるようなもの」(司馬遼太郎氏)だが、もうちょっと何とかならないものか。

そこで、思い切って底板の「ARU」を外しその空間を利用して同じグッドマンの「AXIOM150マークⅡ」(以下「マークⅡ」)を下側に向けて取り付けることにした。

「サブ・ウーファー」として使おうという魂胆である。それも床面に音を放射させるというユニークなやり方で。

「百聞は一見に如かず」で、ご覧の通り。



メチャ重たい重量級の大きなマグネットが威容を誇っている。さあ、大ごとになってきましたよ~。

以下、続く。


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