あまり定かではないが数年くらい前からときどき天井裏で小動物がごそごそと這いまわっている。何しろ音がするので気になって仕方がない。
ただし、1~2週間に1回程度なので面倒くさくて「まあ、いいか」と放置していたところ、このところの寒気のせいか頻度が増えてきた。
とうとう堪えきれなくなって、ネット情報により市内の駆除業者に実際に天井裏に入ってもらい退治するための費用を見積もってもらうことにした。
撮影した画像を見ると、現場は惨惨さんたるもので小動物の糞がまき散らかされていたり、暖房材が食い破られていたりで、侵入口の塞ぎ、清掃クリーンなどを含めて全部で「38万円」かかるという。
「エ~ッ、高すぎる!」(笑)。
見積書には項目ごとに単位が「一式」と大雑把に書かれていたが、こういうときは要注意であることを体験的に知っている。
懇意にしている近所の方に相談してみると、「ちょっと高過ぎますね、別の業者を知ってますよ」と、二番目の業者を紹介していただいた。
すると、全部で「6万円くらいで済みますよ」「あ、それならお願いします」と、とんとん拍子に話が進んだ。
「まず、小動物の捕獲をしますので数か月単位での駆除になることを覚悟してください。おそらくイタチかテンだと思います。それが済んでから清掃作業を行います」
さっそく、天井裏に罠を仕掛けてもらった。餌は近くの「セブンイレブン」で買ってきた「鶏のから揚げ」だ。これがメチャ好きだという。人間もそうだが(笑)。
「罠にかかったときは猛烈に暴れまわってガチャガチャ音がするのですぐにわかります。その時は連絡してください。」
そして、5日ほど経った頃だろうか12日(金)の朝5時ごろに「あっ、かかったわよ~」と、カミさんの黄色い声が弾んだ。
急いで駆けつけると、炊事場に近い天井裏の部分で、ガチャガチャと檻をも壊すような猛烈な勢いで暴れ回っていた。
20分ほど猛烈な音が続いていたが、それからはことりとも音がしなくなった。
「逃げたんじゃないでしょうね」と、心配するが「そんなにヤワな檻じゃないだろう、な~に諦めただけさ」
業者が来たのは午後になってからだった。
「テンでしたよ」
想像以上に大きかったので驚いた。「成獣は40センチ」(ネット)とあるが、子供じゃないことはたしかだ。
しばらく眺めているとつぶらで可愛い目をしていて何だか可哀そうになってきた。
「これどうするんですか?」「水に漬けて殺すか、あるいはこのままにしておいてもストレスで2~3日で死にますよ。」
遠くの山に行って放すのもありだけどなあ・・・・。
業者によると過去にもたびたびテンを捕獲したそうだが、多いときは1軒で次々に8匹も捕獲したそうで、「おそらくまだ何匹もいると思いますよ」。
とても悠長なことは言ってられないようだ(笑)。
問題は天井裏への侵入経路だが、足跡から判断すると塀から車庫の屋根に上りそこからジャンプして家の屋根に這い上がってちょっとした隙間から忍び込んでいるという。
動物は住み心地のいい場所に執着心を持つので、ちょっとした防御ぐらいでは簡単に突破されるという。つまり捕まえるのが一番というわけ。
「今度は車庫の屋根に飛び乗る場所に罠を仕掛けましょう」。
「野良猫がかかる可能性がありますがどうしましょう」
「その時はすぐに連絡してください。放してあげます」
というわけで、運動ジムで顔見知りにこの情報を流したところ、「まあテンが居るところに住んでるの・・」、「よほど田舎ね」と言わんばかりの顔をされた。
しまった、言わなきゃよかった(笑)。