「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

すっかり塗り替わったアンプの勢力地図

2021年11月10日 | オーディオ談義

前々回のブログ「すっかり塗り替わったスピーカーの勢力地図」は本年の「ベスト3」に入るほどの大ヒット(アクセス数)だった。

筆者が言うのもおかしいが、実に予想外の結果で大した内容ではなかったもののおそらく「目新しさ」が受けたのだろうと思っている。

そこで、大いに味をしめて二番煎じになるが今度は「すっかり塗り替わったアンプの勢力地図」といこう。これも大した内容ではないけどね(笑)。

何しろ新顔の小型SP「PL100」は「インピーダンスが4Ω」「能率が88db」と一筋縄ではいかず鳴らしにくいのに閉口した。

TRアンプならこの程度は「お茶の子さいさい」だけど、中高音域の倍音成分の響きが硬くてどうしても受け付けられない。

「パワー」をとるか、「響き」をとるか、ここでも選択を迫られるが、我が家ではこれまでの成り行き上当然のごとく「後者」を採択する。



というのも、これまで相手にしてきたスピーカーは「インピーダンスが8Ωあるいは15Ω」「能率95db以上」の「甘ちゃんスピーカー」だったので真空管アンプには「パラダイス」だったのだが、今回はまったくの様変わりの状況である。

アンプの相性テストについては以前のブログにも記載したが、新たなSPスタンドの登場や細かな変更、別のプリアンプの使用などによって我が家の状況は刻々と変化している。

改めて現時点(11月9日現在)での実況報告といこう。

まず、古典管「71A」系統の4台のアンプはいずれも小出力のためアウトだった。実際に鳴らしてみたがパワー不足のため歪みっぽい音が出るので仕方がない


残る希望は、「EL34プッシュプル」「PX25シングル」「2A3シングル」「6098シングル」「WE300Bシングル」の5台となる。

このうち「EL34プッシュプルは30Wの出力を誇り、我が家で一番の力持ちだが、以前は高音域の透明感不足で即退場の成り行きとなったが、今回はまあまあいい線を行く感じで辛うじて当選・・・かな。

問題は「WE300Bシングル」でこれまで我が家の王様の地位をほしいままにしてきたが、「PL100」が相手となるとややパワー不足で歪みっぽい音質がどうも抜けきれず惜しくも落選。

「極めて高価な出力管を長持ちさせるために余裕(6~7割程度)のある回路にしています」(北国の真空管博士談)とのことで、おそらくそのせいだろう。

その代わり、「AXIOM80」や「リチャードアレン」などには相変わらずダントツの実力を発揮してくれるので表舞台から外すわけにはいかない。

特筆すべきは「PX25シングル」で、これまで「WE300B」の後塵を拝しずっと「NO.2」の位置を占めてきたのだが「PL100」になってまるで水を得た魚のように伸び伸びと活躍しだした。

目下のところ「PL100」には「ベスト1」のアンプである。



初段管については「μ(ミュー)=増幅率」の違いに応じて3段階の切り替えスイッチが設けられているが、ベストだったのは「3A/109B」(英国:STC)だった。肝心の「μ」が「5」と低いのだが、そちらの方が「PL100」には相性がいいみたい・・。



ちなみに、これらの初段管をいろいろ聴き比べるためにスペアとして用意しているのがご覧の通りの2つのボックス(すべて縦置き保管)でおよそ20本程度になる。

幾たびも改造を繰り返しながらおよそ30年以上このアンプを愛用しているが、自然に相応の球が集まってくる感じ(笑)。

次に整流管は「WE422A」(ウェスタン1957年製)で決まり。このアンプは整流管に元気のいい「5ボルト、3アンペア」タイプが使えるので助かる。



これも候補(スぺア)が二つのボックスに満載。

真空管アンプを十全に鳴らそうと思ったら、識者のご意見を拝聴しながらコツコツと相性のいい球を地道に時間をかけて探さねばならない。

根気が要るし、それにベストの球が出てくればその時点で他の球は無用の長物となる。

「一将功成りて万骨枯る」
を覚悟しないといけませんね(笑)。

最後に、今回は殺風景な画像が多かったので後味が良くなるように美女の笑顔の画像で締めくくりといきましょうかね(笑)。



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