「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

頼りになる「オーディオ・アドバイザー」

2021年11月06日 | オーディオ談義

およそ50年近くに亘って悪戦苦闘している「オーディオ」だが、いまだに「快刀乱麻」には程遠く、”あちら立てれば、こちら立たず”と、決め手がないまま肉体的にも心理的にも右往左往している毎日である。

何しろ、昨夜聴きながら大いに感激したシステムが翌朝になって聴いてみるとどうもイマイチだなあ、おかしいなあ、昨夜の現象はいったい何だったのだろう、夢かそれとも
幻か・・。

こういう経験をしたことがないオーディオ愛好家がいるとしたらその人は幸せ者ですね。

ちなみに、オーディオ愛好家とは「好きな音楽をより好きな音質で聴きたい」という常に前向きの心を持つ人が該当すると思っている。

というわけで、こういう魑魅魍魎が徘徊し「百鬼夜行の伏魔殿」のような「オーディオ」に対して一人で立ち向かうのはとても敵わないしどだい無理な話。

そこで、先人の知恵に接したり経験豊富で研究を極めた方の意見を求めるのが一番になるが、ここで我が家のオーディオの貴重なアドバイザーとして登場していただくのが「北国の真空管博士」(以下、「博士」)である。

このブログにもたびたび登場していただいているが、もう10年くらいに及ぶだろうか。

古典管に関するノウハウと蘊蓄にかけてはおそらく「日本一」の方ではなかろうかと推察している。

ちなみに「古典管を自己流に扱う人が多すぎる。(使い方が)原典にちゃんと書いてあるのに」というのが博士の口癖である。

つい最近も2件ほどアドバイスをいただいたので列挙しておこう。

✰ 71A真空管4本の特性検査

先々月の9月20日に我が家に試聴にお見えになったお二人のオーディオ愛好家(豊後大野市)。

そのうちの「お一人」Kさんから前もって打ち合わせたとおり、譲っていたいたのが「71A」真空管の4本。



ご覧の通り「SYLVANIA」の「刻印」(ソケットに刻み文字が彫り込んであり希少管の証明)が2本と「KENーRAD」の2本。

Kさんによると「ケン・ラッド」は新品で、「シルヴァニア」もあまり使ってませんとのことだった。

格安のお値段だったし、我が家では「71A」を使っているアンプが4台あるのでスペアとしても心強い限りだが、とりわけ大切にしているアンプが「371Aプッシュプル」アンプだ。



「出力トランス」が定評のある「ピアレス」(アメリカ)だったのでオークションで落としたのだが、配線がぐちゃぐちゃしており、ハム音が出ていたので直していただいたのが「博士」だ。

出力管に「71A」が4本使ってあるのだが、プッシュプル型式の場合、ペア管同士の特性が一致していることが必要なので、このたび「博士」に前述の4本を測定してもらうことにした。

すると「ケンラッドは文字通り新品で2本とも特性が一致してますのでプッシュプルには十分使えます。シルヴァニアも2本とも行けそうですが、うち1本が早めにダウンする可能性があります。ピンが酸化被膜してましたので掃除しておきました」とのことだった。

まずは合格ということで、ひと安心。そして真空管のピンの掃除といえば、その昔博士から教えていただいたのが「ネヴァダル」(画像)。



これでピンを拭き上げた後、ティッシュペーパーで油っ気を綺麗に取ってやれば終了。

2件目はこれ。

✰ ネットラジオ「モーツァルト専門チャンネル」のバージョンアップ

2週間ほど前のこと「博士」から連絡があった。

「貴方が使っているネットラジオのアプリ「AIMP」(ロシア)ですがこのほどヴァージョンアップされたことをご存知ですか?」

「いいえ、まったく知りませんよ。どう操作すればいいんですかね?」

「やり方をこれから調べますので明朝9時にもう一度連絡します」

ここで話は過去に遡る。

今年(2021年)の7月にDAC「A22」(GUSTARD)を購入し「博士」のアドバイスのもとにハイレゾ「384KHZ」の取り込みに成功して「モーツァルト専門チャンネル」(ドイツ)を聴けるようになったのは先般のブログに記載したとおり。

音楽史上「最高の天才」の作品を毎日、優れた音質でぶっ続けに聴けるんだからこの4か月間はまさに「この世のパラダイス」だった。

それに加えて希少な作品がときどき流されるのだからたまらない。

たとえば「ヴァイオリンソナタ1番K6」(パソコン表示)
だが、ケッヘル番号が6番だからわずか8歳前後の作品だろう。

いかにも”とつとつ”として拙いながらも、とてもリズミカルで聴く人をワクワクさせてくれる曲風に思わず目頭が熱くなった。

「三つ子の魂百まで」
で、こんなに幼少の頃から35歳で亡くなるまで、モーツァルトの音楽の本質は一貫して変わっていなかったんだ・・・。

汲めども汲めども尽きせない、まるでこんこんと泉の底から湧いてくるような音楽にいったんハマるともうたいへんですぞ(笑)。

それはさておき、博士からの電話の指示通りパソコンに「AIMP」画面を出して指定箇所をクリックしていったら無事ヴァージョンアップに成功した。

「音質が向上したみたいですよ。楽器の数が増えたように聴こえるので分解能が良くなったんじゃないですか。」

「博士」も「同感です」とのことだった。

これからも頼りにしてますからね~(笑)。



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