「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「余計なおせっかい」ですが

2021年11月03日 | オーディオ談義

「余計なおせっかいですが」というタイトルのメールが来たら、皆様はどう反応されますか?

「一応身構える」あるいは「何だか面白そう」と二通りのタイプがあると思うが、自分は後者である。

どうせオーディオがらみの話なので深刻なことではないだろうし、何かしら示唆があった方が楽しいし役に立つから(笑)。

メールの主はKさん(横浜)からだった。

「PL100は”遊ぶには高額と感じましたが、これだけ楽しめるなら「おもちゃ(失礼)以上ですね。毎回の記事に引き込まれてます。

ちょっと余計なお節介、興味本位で失礼ですがバイワイヤリングをもう少し(発展?)試しませんか。

✰ ワイヤリングを当初の「低音側から高音側に変更」とのことですが、もう一度元に戻し(アンプからは低音側に繋ぎ)、SP本体のバイパス用コードを例の「ハイスピード(東海の方)のワイヤーに繋ぎかえる」

✰ そこで、バイワイヤリング用ワイヤーを東海の方に発注して試す

オーディオの大ベテランに失礼とは思いますが、時間と好奇心は十分お持ちと思いますので。

すぐに次のように返信した。

「余計なお節介」大歓迎です(笑)。
お説のとおり実験してみたところ、大当たりでした。メーカー付属のバイワイヤリング金具は音が悪いことを発見しました。見かけに拘ってますね。モニター・オーディオともあろうものが・・。

なお、ワイヤーは以前に特注して2ペア分作成してもらってましたので間に合ってます。今回はほんとうにありがとうございました!」

ちょっと解説が必要でしょうね(笑)。

「PL100」の背面のバイワイヤリングの状況は次のようになっている。



この、低音(LF)と高音(HF)を繋ぐ洒落た金具を「ほかの線材に代えてみては」、さらにSPコードを挿し込むのは「LF側にしてみては」というご提案である。

そこで、さっそく以前に「T 」さん(東海地方)から作っていただいた「LANケーブル」を金具の代わりに接続してみた。



まったく驚くほどの変わりようだった。極めて透明感のある音質なのに、さらに一枚ベールが剥がれた感じといえばいいのだろうか。

これでメーカー指定の接続金具は「見かけ」に拘り過ぎて「実」を伴っていないことが判明した。おそらくすべてのメーカーがこういうことなんだろう。

まあ、「実」よりも「見かけ」を優先するリスナーも実際に居るので良し悪しの判断はうかつに出来ないけれど・・。

いずれにしても、この度のKさんのお節介はたいへんありがたかった。ほんとうに感謝です。

ただし、SPコードの接続ばかりは低音域優先の「LF端子」よりも高音域優先の「HF端子」の方が良好だった。

なぜなら、サブウーファーとして「100ヘルツ」以下の低音の補強を「ウェストミンスター」(改)でやっているので、「PL100」の低音はむしろ少なめの方がいいので。

最後にKさんの次の返信メールで締めくくりとさせていただこう。

「余計なと思わずに試してくださったのですね、さすがは好奇心だけは人に負けないと豪語される方です。私も見習いたい。

成果のご連絡「読んでいてホカホカうれしかった」ですよ。ありがとうございました。
PS
以前の会社では「お節介の勧め」を標語にしたことがあります。設計者はややもすると「ここまでが自分の領域」としがちですが、領域と領域の間(隙間があればそこがネックに)に「落とし穴」があります。今回の”お節介”とはちょっと違いますけどね。



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