柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

8mmシングル8

2006年01月08日 | 日々これ好日
 この「8mmシングル8」をご存知の方がどのくらいおいでになることでしょう。

 昨今の若いカップルは子供の誕生に合わせて、8ミリビデオ撮影機などを購入したりしているのではないでしょうか。
 実は、私も今を去ること40年前に長男誕生にあわせて、当時の富士写真から売り出されていた「シングル8」なる8ミリフィルム撮影機とその映写機を買ったのでした。
 以来12年間にわたって子供2人の成長記録なるものを撮っていました。
途中からカラーフィルムになったりしていました。


 時にはホームシアターよろしく映写会などもしてきたものでした。
ところが、時うつり子供たちも大きくなり親の手から離れました。
そしてそれぞれの家庭を持つまでになっています。メデアも時代と共に変わってしまいました。
何十年もの間、そのフィルムは日の目も見ずに保管されていました。

 このお正月休みの間に、帰省中の長男から自分の子供(孫)に自分の小さい頃の様子を見せたい、という提案があった。急遽映写会ということになり、道具一式を引っ張り出した。
 映写機は電源を入れても動かずあわてたが、回転部分のグリスが固まっていたようで、手で何度か回転させてからスイッチを入れたら無事動いてくれた。

 第一巻を装てんして映写機のスイッチを入れる。
カラカラと音を立てながら無声のフィルムが次々と懐かしい場面を映し出していく。
生まれたばかりの長男が、このフィルムを見ている孫とそっくりである。
みんなで興奮しながら、あれはどうだった!これは!と次々と解説が入る。

 今宵の映写会は時間も遅くなり、ここまでと打ち切り、その後真剣にメデア変換を考えた。インターネットで調べると、かなりの専門店でフィルムからビデオやDVDへのメデア変換をしてくれるようだ。しかし、かなり高額になるようだ。
 何本ものフィルムをつないで一年一本に編集してあった。12巻もある。

 よく日の晩も映写会の続きとなった。
長男が持参したデジタル撮影機でフィルム映写の画面を写してみると言う実験をした。
 大変な発見であった。
まず思いのほかデジタル撮影機が優秀で、スクリーン上の画面をとても鮮明に撮影できたことであった。
次に、見ているものが勝手に次々と画面の説明やら、思い出を語ることなどがそっくり録音されてしまっていた、さらに映写機のカラカラという音も入っている。

 スクリーンを撮影したものをテレビ画面上で再生してみた。
フィルム上で鑑賞するより、解説や歓声、それに映写機のカラカラまで入り、なんともいえないレトロな雰囲気ですばらしい映像となった。

 これで、何十年と埋もれていた我が家の「文化財?」が、いずれDVDとなり、それぞれの家族にも配布できるめどがついたようである。よかった!

 私の新しいノートパソコンに何巻分かを入れてもらった。メモリーに記録する最新の撮影機にはこんなことは、なんでもない当然の機能なのであった。
 私は、ノートパソコン持参で女房の実家にでも出張映写(パソコン画面で)に出かけようと思っている。

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私もアナログです。 (JH0PPS)
2006-01-08 15:34:56
レトロな映写機なんですね。

私はハイ8で子どもたちを撮っていますが,アナログはだんだん廃れ,現在主流はデジタルビデオ。

テープをどの様に編集しようか困っております。性格で,1年後との編集などという事もしておりませんで,いつの時のものかてんでばらばらです。
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編集は楽しいもの! (JA0AAQ/羽入)
2006-01-08 21:48:52
でもあり、面倒なものでもありますね。

昔はよくタイトルなども自作したりして楽しんだものです。
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Unknown (BW2/JH0KHR)
2006-01-09 11:20:19
素晴らしいですね。ご家族の笑顔が浮かんでくるようです。



私の父も8mmを時々撮って子供の頃よく映写会をやってくれたのですが、もう相当前にテープを紛失してしまい見ることができずとても残念です。

当時、カメラと映写機はカメラ屋さんから借用していたようです。相当高価だったでしょうね。
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台湾から TU. (JA0AAQ/羽入)
2006-01-09 17:25:16
 長谷川さん、メッセージありがとう。

いやー、思いがけなくも文化財?保存のことにめどが立ち、喜んでいます。

 僕は、RSSリーダーを導入して台湾にも読みに行っています。情報を楽しく拝見しています。よろしくね。
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懐かしくも有り、楽しげでも有り (JI7XXH太田)
2006-01-10 07:00:23
良いですね。懐かしい8ミリ。私たちも職場の旅行とかで使いました。先輩の持ち物でしたけどね。家族での鑑賞会楽しそうですね。羽入家の雰囲気が伝わりました。
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デジカメ(動画) (JA0AAQ/羽入)
2006-01-10 09:59:19
 太田さんいつもありがとう。

新年に私はノートパソコン、女房は動画も撮れるデジカメ(カシオ)を買いました。どうなることでしょう。「栂池」への準備?なのです。よろしくね。
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8mm (信濃池田送信所)
2006-01-10 16:42:08
Oh,懐かしい!!昭和30年から40年代に掛けて流行りましたね、当時テレビに一般人の出演賞品で必ず出たと思います。私も保育園の頃撮影したフイルムがあります。無声映画ですが、何を言っているのか想像するのも楽しい物です。



 50年代にはいると家庭用ビデオが登場し、現在テレビ局で使っているような大きいカメラに、今の若者なら腰を抜かしそうな位重くて大きい携帯ビデオデッキを担いで親父が小学校の運動会を撮りました、当時VHS/βの戦争をやっていた頃です。今のようにニッケル水素なんて高尚なバッテリーがありませんから羊羹の形をした鉛蓄電池を2本持って撮影、しかもカメラはサチコン、ビジコン等の撮像管(CCDの個体でなくて真空管)を使用する重い体力との勝負でした。実際中学に入ってカメラとデッキを自転車の荷台に付けて中学まで持っていったが、自転車のフレームがしなったのを覚えています。



 その後完敗したソニーが8mmビデオなる物を開発し、「パスポートサイズ」と銘打って出たのが昭和60年代、爆発的に売れたのですが、ビクターもこれに真似してまたまた違う規格のVHS-Cを出したが大失敗、ソニーの独壇場となりました。しかし8mmの撮影機もこのくらいだったような・・・その後HI8の登場、各社も追随したのですが、ここからがソニーの独壇場で、8mmになって撮像管からCCDになり、バッテリーもニッケルカドミウム、ニッケル水素となりました。撮影モニタも小型ブラウン管からカラーブラウン管となり、液晶パネルへと進化、そして平成になってからデジタルビデオが登場しました。

 当時結婚してビデオを仕入れたのがこの時代、HI8のソニーのTR900でした。スペックは白黒モニタの手振れ防止付き(ナショナルが採用したデジタルではなくて現在主流となってるキヤノンなどが採用している機械補正方式)これを担いで妻とヨーロッパに行ったものです。喜んで撮っていると現地でテープが少なくなり、購入したらやたらと高い。しかし不思議なことに120分とうたっているのに150分くらい撮れる。理由はヨーロッパはパルなのでNTSCに比べ走査線が若干多くその分長くなったのだと後で気が付きました。確かにテープには”PAL”と銘記してあります。

 子供が保育園に上がった頃まで私のビデオは現役でしたが、とにかくお遊戯会などは凄い!。奥さん連がビデオを三脚に付け、何十台もカメラの列を作っているのには圧倒されました、しかもその9割がソニーで、ああいうところにソニー以外のビデオを持っていくと恥ずかしい、と言うことがよーーく解りました。

 その後、愚妻が「モニタが大きくてカラーの方が良い」などと贅沢なことを言いだし、どこで貯めたのか最新型のデジタルビデオを購入してしました。電池はリチウムイオンとなっていて、小さいくせに私の物より2倍も長く撮れる優れものでした。

 頭にくるのはメモリーステックなる独自のメモリを使って撮影できること、ですから、今なら980円で買えるUSBアダプタも当時パソコンのスロットにメモリーステックが入るスロットはソニーしかなく、一度もパソコンでは見ることができませんでした。 ちなみにモニタ画面のタッチパネルに使っている無色透明の導電性フイルム(詳しくしはスパッタリングフイルムという)は当社別工場の生産品です。

 現在は磁性体に記録する方式ではなくて半導体が主流のようでますます混沌としてきましたがどうなる事やら・・・・ 

 しかし、子供が生まれるとどうしてないお金を叩いて、どの家庭でもビデオを買うのが不思議です。 少子化になると売れ行きも落ちるからメーカーさん大変ですね。



 そう言えば、8mmのフイルムに混じって「エマニエル婦人」なんてのがありました。実は内容知らないんです、当時テーマ音楽こそは誰もが知っているフレーズで流れていたのですが、その内容は未だかつて解りません。 でも今、その方もエマニエル婦人でなくて、エマニエルおばさんになっているのでしょうね。



ゴミネタで失礼しました。話がそれましたがあまりの懐かしさに感動しました。



 ところで、8mmの撮影は16コマでしたか?ビデオカメラの同期と合っていたのでしょうか?

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