粟島からの移動運用は2回目の経験です。
粟島からのアマチュア無線の運用は、それほど多くは無いようです。したがって粟島からの運用では、多くのアマチュア局から呼ばれて、楽しい思いをすることができる。
ただし、自家用車を持ち込むことが、原則的には禁止されている。機材の選択と運搬に留意が必要となる。
前回は、2003年6月、ちょうど今年と同じ頃であった。そのときは同行者の方が、粟島での建設工事も行っている方なので、建設関係車両ということで必要な機材をたっぷり持ち込めた。
さらに、その方は2mSSBの愛好者であり、HF運用の私とは競合することもなく機材を設営できた。
島のほぼ中央部の峠に、2mの八木スタックと全長約30mのデルタループアンテナを設営しての運用となった。
お互いに、100局を超えるQSOができている。私は10MHzを中心にCW運用であった。
さて、今年は遠く「いわき市」からのグループと一緒である。
その人たちは7MHzや21MHzでのSSB運用、144FMでの運用が主となる。
それらの人たちをメインの運用者として、私はかなり遠慮もしなければならないだろう。
海岸近くのバンガローからの運用で、AC電源は利用できそうである。しかし、機材などはすべて一人で運搬できる必要がある。
以上のことなどを考慮して、出発前にいろいろと実験や準備をした。
まず、7や21MHzでの運用はできないだろうから、ワークバンドに逃げること。
ノイズが高いときには、良好なバンドにQSYができること。
などを考えて、釣竿PGant10m長をポールにしたロングワイヤー11m長とした。接地は45cm幅、長さ120cmの薄い銅版をホームセンターで購入して、編線を半田付けして高周波アースとした。
これらを我が家の庭で仮設営した。
アンテナチューナAH-4とIC706MK2GMをつないでチューニングしてみた。3.5MHzから50MHzまでスムーズに回り込みなども無く働いてくれた。
釣竿を縮めて、その周りに銅版をくるくる巻きつけて、さらにバスタオルを巻きつけ、細いロープで何箇所かをきつく縛り、最後に肩で担げるようにした。今考えると、釣竿用のケースがあれば申し分ないことであった。
それから、普段から活用していた手提げ形の大型工具箱(プラスチック製)にIC706,AH-4,30A電源を入れた。実はこれが結構重くて閉口した。
残りのパドルやテーブルタップ、ポール建て用のペグ類、ログ帳などは着替え用の衣類と共にリュックに詰めた。
かくして、釣り人スタイルの移動運用ができることとなった。
3畳くらいのバンガローを100mくらい離れて2棟が予約してありました。
奥の方のバンガローには、HF-SSB運用の猛者のOM専用となりました。これが実に正解でした。そのトークパワーはすさまじく粟島から本土にも届くのではないかと思われるほどでした。
しかし、これくらい気合を入れてサービスをする若者にすがすがしさも覚えました。
一方、手前側のバンガローには、ベテランの2mFM運用者2人がGPを砂浜に建てて陣取りました。
私もそのバンガローの近くにポールを建ててアンテナを引き込み、部屋の片隅の工具箱の上に無線機類をセットしました。チューニングもばっちりでした。
運用開始予定の午後3時が目の前でした。実は、出かける前にあるOMさんから「未交信の粟島」をぜひゲットしたいので、本土側の対岸でQRVしているから、よろしくとのことだったのです。
7MHzを聞くとなんとそのOMさんがすでに電波を出していました。
こちらから呼んでみました。ものすごい強さでした。なんなくQSO,やがて10MHzでもQSOできて、約束が果たせたということでほっとしました。
実は7MHzにQRVできたというのも一瞬のことで、あとはSSBでの運用が始まりばりばりの状態となっていました。
今回の運用では、多くを期待せずに、遠来の仲間たちからうんと楽しんでいただき、地元新潟としてサポートしたいくらいの気持ちでした。
しかし、聞こえる呼ばれる、ということがわかると体や耳が働いてしまいます。
「CQ CQ de JA0AAQ/0 JCG08001/B k」、パイル状態です。ものすごいQRM。しかしもっとすごいQRMはバンガロー内からでした。
お互い、QSOがはじまり集中しちゃうと、大きな声になってしまいます。
ヘッドホンをつけていても外からもヘッドホンからもQRM。とても聞き取れません。何度もAGNを繰り返しようやくコールが取れる状態でした。さらに、自分の電波のモニター音もかろうじて聞き取れる状態ですから、間違って打っていることもあったようです。
なんとか集中して、45局くらいまでQSOできたのですが、集中力もここまででした。
「まあよしとするか」と自分に言い聞かせてQRTしました。
写真などを撮ったりしましたが、肝心な釣り人スタイルでの写真を忘れていました。
その後、あちこちのバンドをちょこちょこ覗いては、楽しみました。
簡単にQSYできる運用スタイルは正解でした。
無線と観光とグルメ、なによりも多くの人たちとの旧交を温めたり、新しい出会いを楽しんだりできて、大変満足できた「粟島移動運用」でした。
「結果」
CWでは、3.5-2局、7-5局、10-33局、14-3局、18-7局、21-1局
他に50FM-1局、21SSB-1局でした。
UA0ZC局(10MHz)からは559でした。
全国から呼んでいただきました各OMには、この場で改めて御礼を申し上げます。CU AGN SN !
粟島からのアマチュア無線の運用は、それほど多くは無いようです。したがって粟島からの運用では、多くのアマチュア局から呼ばれて、楽しい思いをすることができる。
ただし、自家用車を持ち込むことが、原則的には禁止されている。機材の選択と運搬に留意が必要となる。
前回は、2003年6月、ちょうど今年と同じ頃であった。そのときは同行者の方が、粟島での建設工事も行っている方なので、建設関係車両ということで必要な機材をたっぷり持ち込めた。
さらに、その方は2mSSBの愛好者であり、HF運用の私とは競合することもなく機材を設営できた。
島のほぼ中央部の峠に、2mの八木スタックと全長約30mのデルタループアンテナを設営しての運用となった。
お互いに、100局を超えるQSOができている。私は10MHzを中心にCW運用であった。
さて、今年は遠く「いわき市」からのグループと一緒である。
その人たちは7MHzや21MHzでのSSB運用、144FMでの運用が主となる。
それらの人たちをメインの運用者として、私はかなり遠慮もしなければならないだろう。
海岸近くのバンガローからの運用で、AC電源は利用できそうである。しかし、機材などはすべて一人で運搬できる必要がある。
以上のことなどを考慮して、出発前にいろいろと実験や準備をした。
まず、7や21MHzでの運用はできないだろうから、ワークバンドに逃げること。
ノイズが高いときには、良好なバンドにQSYができること。
などを考えて、釣竿PGant10m長をポールにしたロングワイヤー11m長とした。接地は45cm幅、長さ120cmの薄い銅版をホームセンターで購入して、編線を半田付けして高周波アースとした。
これらを我が家の庭で仮設営した。
アンテナチューナAH-4とIC706MK2GMをつないでチューニングしてみた。3.5MHzから50MHzまでスムーズに回り込みなども無く働いてくれた。
釣竿を縮めて、その周りに銅版をくるくる巻きつけて、さらにバスタオルを巻きつけ、細いロープで何箇所かをきつく縛り、最後に肩で担げるようにした。今考えると、釣竿用のケースがあれば申し分ないことであった。
それから、普段から活用していた手提げ形の大型工具箱(プラスチック製)にIC706,AH-4,30A電源を入れた。実はこれが結構重くて閉口した。
残りのパドルやテーブルタップ、ポール建て用のペグ類、ログ帳などは着替え用の衣類と共にリュックに詰めた。
かくして、釣り人スタイルの移動運用ができることとなった。
3畳くらいのバンガローを100mくらい離れて2棟が予約してありました。
奥の方のバンガローには、HF-SSB運用の猛者のOM専用となりました。これが実に正解でした。そのトークパワーはすさまじく粟島から本土にも届くのではないかと思われるほどでした。
しかし、これくらい気合を入れてサービスをする若者にすがすがしさも覚えました。
一方、手前側のバンガローには、ベテランの2mFM運用者2人がGPを砂浜に建てて陣取りました。
私もそのバンガローの近くにポールを建ててアンテナを引き込み、部屋の片隅の工具箱の上に無線機類をセットしました。チューニングもばっちりでした。
運用開始予定の午後3時が目の前でした。実は、出かける前にあるOMさんから「未交信の粟島」をぜひゲットしたいので、本土側の対岸でQRVしているから、よろしくとのことだったのです。
7MHzを聞くとなんとそのOMさんがすでに電波を出していました。
こちらから呼んでみました。ものすごい強さでした。なんなくQSO,やがて10MHzでもQSOできて、約束が果たせたということでほっとしました。
実は7MHzにQRVできたというのも一瞬のことで、あとはSSBでの運用が始まりばりばりの状態となっていました。
今回の運用では、多くを期待せずに、遠来の仲間たちからうんと楽しんでいただき、地元新潟としてサポートしたいくらいの気持ちでした。
しかし、聞こえる呼ばれる、ということがわかると体や耳が働いてしまいます。
「CQ CQ de JA0AAQ/0 JCG08001/B k」、パイル状態です。ものすごいQRM。しかしもっとすごいQRMはバンガロー内からでした。
お互い、QSOがはじまり集中しちゃうと、大きな声になってしまいます。
ヘッドホンをつけていても外からもヘッドホンからもQRM。とても聞き取れません。何度もAGNを繰り返しようやくコールが取れる状態でした。さらに、自分の電波のモニター音もかろうじて聞き取れる状態ですから、間違って打っていることもあったようです。
なんとか集中して、45局くらいまでQSOできたのですが、集中力もここまででした。
「まあよしとするか」と自分に言い聞かせてQRTしました。
写真などを撮ったりしましたが、肝心な釣り人スタイルでの写真を忘れていました。
その後、あちこちのバンドをちょこちょこ覗いては、楽しみました。
簡単にQSYできる運用スタイルは正解でした。
無線と観光とグルメ、なによりも多くの人たちとの旧交を温めたり、新しい出会いを楽しんだりできて、大変満足できた「粟島移動運用」でした。
「結果」
CWでは、3.5-2局、7-5局、10-33局、14-3局、18-7局、21-1局
他に50FM-1局、21SSB-1局でした。
UA0ZC局(10MHz)からは559でした。
全国から呼んでいただきました各OMには、この場で改めて御礼を申し上げます。CU AGN SN !
皆さんの運用スタイル、実に楽しいものでした。
羽入さんのCWは羨ましいのですが、
この歳になれば上級免除もおぼつかないし^_^;
お疲れではなかったでしょうか?
奥様も早く回復されますことを祈念します。
秋にでも景勝地のユースホステルなどいかがでしょうか^_^;
では、また。 平野武
楽しかった、よかった、の一言です。
秋には、お勧めのポイントでご一緒しませんか。お願いします。
楽しまれましたね!でも難儀かったでしょう?Hi
日曜日の昼頃シャックへ行きましたが見つけられませんでした、残念!
Tadさんが行った時に全バンドやっているので余裕でした。Hi
「島」行きたいですネ!!
こちらも仮設置のホイップでしたが、よく届いていましたよ。
交流・観光で楽しまれたようで何よりです。
相手あっての無線ですからね。交流も十分にしないと。
CW移動情報伝言板にも7MHzで掲載されていましたよ!
スローにじっくり活きましょう!
34年経っても話をしていると蘇えってきます。
先生達も年取ったね!って自分達も同じ年を取っているのにね。。。
もう現役の先生は居なくなりました、晴耕雨読やボランティアだそうです。
JJ2JQF 中田と申します。
粟島のバンガローの電源についてお伺いしたいことがあります。もしよろしければ alice_tomo_shige@ybb.ne.jp (@は小文字にしてください)にご連絡いただけませんでしょうか?