柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

彼岸の入り

2006年03月19日 | 良寛さまのことなど
 昨日のことである。昨日18日はお彼岸の入りであった。

 私の中に、たちまちにプランが出来上がった。
そうだ「和島」に良寛さまを訪ねて、ついでに良寛さまと私の両親のお墓まいりもしてきたい。

 こんな私のプランに乗ってくれたのは、家内の実家の兄夫婦それに下の妹さんであった。我が家に集合即出発。車の中は話に話が重なり大変である。話題も尽きないうちにはやくも新しく出来た116号線バイパスの「道の駅・良寛の里」に到着休憩。

 道の駅からすぐ近くに「良寛の里美術館」があった。
「和島」は良寛と「貞心尼」が初めて出逢ったところである。



    きみにかくあひ見ることのうれしさも
         まださめやらぬゆめかとぞおもふ

    ゆめの世にかつまどろみてゆめをまた
         かたるもゆめもそれがまにまに          

 ふたりの初逢瀬は、静かに熱く語り合って時間も止まったことであろう。
ふたりの像の背景の庭に、「とさみずき」の花の黄色がすてきだった。

                  

 時期的に早すぎるのか、美術館には他に訪れる方も無く、心行くまで「良寛の書」の美しさを鑑賞できた。内容や意味のことなどを読み取ることはとてもできないが、流れるような筆遣いに引き込まれてしまった。
五合庵や乙子草庵での独居から生み出されたものなのであろうか。



                       

 美術館での見学後には、お食事処「てまり」でお腹を満たした。
車でちょっと移動して「隆泉寺」に移動。
ここには、良寛さまのお墓もあるが、実は私の両親の墓もある。
持参したローソク、線香をあげて手を合わせた。
その後、良寛さまと弟・由之の墓にもおまいりした。

 これからは、いわば帰り道、一山超えて「寺泊港」である。
「魚のアメヨコ」で思い思いの「浜焼き」にかぶりついた。私は「貝柱の串し焼き」、これがけっこうたまらなく美味しいのであった。

 さらに、信濃川分水を渡り国上山山麓の「路の駅・国上」で足湯にひたる。
すっかり満ち足りた気持ちとなったのでした。