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ニシン枯渇から学ばぬ日本の漁業

2017-08-29 | アイヌ民族関連
日経ビジネスオンライン2017年8月29日(火)
なぜ競争と乱獲が繰り返されるのか
 日本漁業の歴史の中で獲れなくなった魚の代表例として思い浮かぶのがニシンだ。ニシン漁は江戸期から戦後にかけて北海道を中心に一大産業となり、多くのニシン長者を産んだ。身は昆布巻きや燻製として、卵は数の子として広く親しまれてきた。しかし、現在の漁獲量は往時の1%にも満たず、輸入品が台頭している。
 ニシンが枯渇した背景には、質より量を追い求める漁の形態や、資源の回復力を過信して規制を設けずに漁を続けたことがある。資源減少が近年話題となっているクロマグロなどと通じる問題がある。
 北海道沖の日本海に浮かぶ焼尻島。クルマで走れば一周20分程度の小島では、漁業が約200人の住民の重要な生活の糧となっている。漁港を見下ろす高台に、古びた木造建築の家が残る。黒檀や檜をふんだんに使い、蔵も備えた延べ床面積569平方メートルの広大なつくり。建造当時は瀟洒な豪邸だっただろうその建物は、北海道の長者番付十傑にも入った小納家の旧邸だ。小納家の豊かな財を築き上げたのは、島近海に来遊するニシンだった。
 文化財として邸宅を保有する羽幌町によると、小納家は明治17年ごろに石川県から焼尻に入植した。当初は雑貨店や郵便局を営んでいたが、ニシン漁の権利を譲り受けたことで一気にその財を膨らませた。
 焼尻は元々、ヤンゲシリと呼ばれるアイヌの居住地だった。江戸時代中期から松前藩の商人がアイヌの住民を雇ってニシン漁を本格的に始めた。幕末期には蝦夷地への定住が解禁されたことで出稼ぎ漁師が急増した。
マグロに通じるニシンの問題
 ニシン漁は明治20~30年代に最盛期を迎える。人口は2000人を超え、島全体で2万トン以上のニシンが水揚げされた。小納家のニシン御殿が建ったのもこの頃だ。しかし、以降は不漁と小幅な回復を繰り返しながら徐々にニシン漁は衰退。昭和30年代には、ニシンの産卵・放精によって海が白く染まる群来(くき)は全く見られなくなった。小納家もこの時期にニシン漁から撤退。昭和50年代に羽幌町に寄贈されるまで、ニシン御殿は無人の廃墟となった。

ニシンの漁獲量はピーク時の1%にも満たない(出所:北海道立総合研究機構中央水産試験場)
 焼尻のマグロ漁師、高松幸彦さんは、北海道のマグロ漁師約70人が参加する「持続的なマグロ漁を考える会」の代表だ。減少していくマグロ資源に危機感を覚え、2014年に会を立ち上げた。高松さんは「日本漁業の本質的な問題はニシン漁の頃から変わっていない」と話す。
 ニシン漁の歴史に詳しい小樽市総合博物館の石川直章館長によると、北海道全体のニシンの年間漁獲量はピーク時の100万トン弱から4000トン程度まで減っている。
 ニシン漁が衰退した理由として有力な説は2つ。幕末期に「建て網」という2隻の船で魚群を取り囲む効率的な漁法が開発され、乱獲が一気に進んだこと。もう1つは水温の変化により、産卵行動が阻害されたことだ。石川館長は特に乱獲の影響が大きかったという考えだ。「ニシンが減少し始めた時期は、海水温の変化はまだ大きくなかった」からだ。
 乱獲を止められなかった当時の背景は、今の日本漁業の問題と通底するものが多く見つかる。
実は買い叩きされていたニシン
 まず1つは漁師が魚価を上げる工夫をしてこなかったということだ。実は当時のニシンの9割以上は綿や藍などの肥料として用いられ、利益の大きい食用はごくわずかだった。しかし、当時の漁師は「量を取ればいいとしか考えなかった」(石川館長)。近年、養殖用の魚粉として利用され、資源が急減しているイワシなどに通じる問題だ。
 そして、焼畑農業のように続いた漁獲。漁師は魚群を求め北上を続けた。現・江差町周辺の道南地区の漁場は江戸時代にはすでに枯渇。最後には礼文島、利尻島まで行き着く。「資源は減少と回復を繰り返す。漁師は魚の来る来ないは自分たちではコントロールできないことだと考え、漁獲規制には及び腰だった」(石川館長)。漁業者の目先の生活保護を優先し、規制の議論にしばしば疑問を投げかける日本漁業の現代の状況に似る。
 最後に、マグロ漁師の高松さんが最も問題視するのは、1980年代のことだ。この頃一時期だけニシンの来遊があった。資源を回復させるチャンスだった可能性があるが、「目の前にある魚を見過ごせないで、また獲り尽くしてしまった。失敗に学ぶ姿勢が日本の漁師にはない」。
 漁業に詳しい東京財団の小松正之上席研究員は「日本の漁業は制度もメンタリティーも江戸時代から変わらない」と厳しく批判する。日本の漁業者の9割は小規模な沿岸漁業者。各漁村の漁師は浜の環境を自ら守ることと引き換えに独占的な漁獲が許されてきた歴史があり、その自主的管理の文化は漁業協同組合に形を変えて今も生きている。
 しかし、回遊範囲が広い魚種に関しては漁業者組織同士の漁獲争いが起こり、自主管理はしばしば破綻する。昨季にクロマグロを巡って不正操業が相次ぎ発覚し、国際会議で妥結した漁獲枠を超過したのもその典型例といえる。
 ここまで朽ちた日本漁業を変えるのは誰か。漁業者か、漁協か、水産庁か。いずれにせよ、過去に学ぶ姿勢がなくては、その責は担えない。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082400157/082400002/

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「阿寒摩周国立公園」名称変更の記念切手が発売

2017-08-29 | アイヌ民族関連
読売新聞 2017年08月26日

1000シート限定 1シート1300円
 阿寒国立公園が「阿寒摩周国立公園」に名称変更されたのを記念して、日本郵便北海道支社は25日、オリジナルフレーム切手「荘厳な大自然絵巻 阿寒摩周国立公園」を発売した。
 ほぼA4判と同じ大きさのシートには、摩周湖と阿寒湖の写真が収められ、国立公園の見所を写した82円切手10枚を並べている。切手の図柄には、阿寒湖や摩周湖、美幌峠からの屈斜路湖の眺め、阿寒湖のマリモ、アイヌの伝統舞踊、名称変更とともに同公園区域内に繰り込まれた「神の子池」などのカットが選ばれた。
 この日は、釧路東郵便局の佐藤太一局長が、摩周湖や屈斜路湖がある弟子屈町を訪れ、「大きなメモリアル。郵便局の立場で、全国に発信したい」と話し、徳永哲雄町長にプレゼントした。徳永町長は「超一級の自然を守りながら、観光も進めたい」と話した。
 1シート1300円で、1000シート限定。釧路地方の全郵便局と札幌、小樽、千歳の一部の郵便局、ウェブサイト「郵便局のネットショップ」で販売している。
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20170828-OYTNT50069.html

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開発予算6000億円超要求 4年連続 白老の象徴空間整備

2017-08-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞08/26 09:30
 国土交通省は25日、2018年度の北海道開発予算の概算要求額を4年連続で6千億円超とする方針を固めた。胆振管内白老町に20年4月に開設するアイヌ文化復興の拠点「民族共生象徴空間」の整備や、訪日外国人の増加につながる事業に力点を置く。
 概算要求額は、17年度の当初予算(5464億円)を2割近く上回る見通しだ。
 同省北海道局は、閣議了解した概算要求基準に沿って公共事業など裁量的経費を17年度当初予算から10%削減する一方、人材育成や生産性向上を目指す事業に充てる4兆円の特別枠を活用し、前年を上回る予算額確保を目指す。
 新規事業では、政府が今年6月に策定した「ダム再生ビジョン」を踏まえ、上川管内幌加内町の雨竜第1、第2ダムの本体をかさ上げし、放流設備も増強して貯水能力を高める事業に着手する。
 「民族共生象徴空間」の関連では、中核となる国立民族共生公園や慰霊施設など本体施設の工事を本格化。新千歳空港の国際線ターミナルと滑走路を結ぶ誘導路の増設事業を継続する。20年までに訪日外国人客を4千万人に増やす政府目標の実現に向け、道路標識や観光施設などの看板を多言語で表示する事業も引き続き要求する。
 北海道開発予算は1997年度の1兆59億円をピークに減少傾向が続き、12年度には4305億円まで落ち込んだ。13年度以降は、5年連続で前年度を上回る予算確保が続いている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/128014


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「関ケ原」後、北に新天地/弘前藩お抱え忍者 ルーツは石田三成?

2017-08-27 | アイヌ民族関連
東奥日報8/26(土) 11:32配信
 弘前藩お抱えの忍者のルーツは石田三成? 弘前藩の忍者組織をテーマに郷土の歴史を探る活動をしている青森大学忍者部は25日、豊臣秀吉を支え、関ケ原の合戦で敗れた石田三成の子孫が組織を形成した-との研究成果を発表した。合戦後、三成の娘が津軽家に嫁ぎ、子孫も家老職を務めるなど、三成と津軽家の縁は深い。研究に基づく旅行商品造成の動きもあり、関係者は「地元の人にも興味を持ってほしい」と意気込んでいる。
 関ケ原の合戦で石田三成が率いた西軍が、徳川家康を大将とする東軍に敗れると、弘前藩祖・津軽為信(ためのぶ)の長男信建(のぶたけ)は豊臣家中で親しかった三成の次男重成を逃がし、現在の板柳町にかくまったとされる。重成は杉山源吾と名を改め、その後、杉山家は弘前藩の家老職を務めた。三成の三女・辰姫(辰子)は為信の三男で2代藩主信枚(のぶひら)に嫁いだ。
 研究を発表した忍者部顧問で同大学薬学部の清川繁人教授によると、重成の息子・吉成は、アイヌが蜂起したシャクシャインの戦い(1669年)に出陣。その際、諜報(ちょうほう)活動を行い、アイヌと松前藩双方の情報を収集、国元を通じ幕府に戦況を報告したとされる。吉成の死後、4代藩主信政は、甲賀忍者の中川小隼人を召し抱え、忍者集団「早道之者(はやみちのもの)」が結成された。甲賀・信楽地方は重成が所有していたとの説もある。
 弘前藩庁日記などの文献では、杉山家の指揮下で、早道之者が活動したとされる。また、中川に忍術皆伝を受けた棟方家か、杉山家のいずれかが藩の忍者屋敷に居住していたという。
 忍者部は昨年、忍者が住んでいた可能性があるとされる弘前城南側の古民家を発見、研究を進めていた。清川教授は「忍者と三成がつながるとは当初は想定外。記録自体ほとんどないと思っていたが、史料の点と点を結んだら意外とつながった」と説明する。
 研究の思わぬ「副産物」も。ANA(全日空)販売事業本部青森営業所は「三成と忍者ゆかりの地を巡る津軽の旅」と題し、忍者屋敷や津軽家菩提(ぼだい)寺の長勝寺などを巡るツアーを冬季に実施する。伊丹空港発着で、三成の人気が高い関西圏の取り込みを狙う。
 峯尾泰子所長は「今まで知らなかった観光コンテンツが青森にはまだまだある。大変興味深いのではないか」と期待した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170826-26113243-webtoo-l02

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弘前の忍者集団 三成の子孫が関係か

2017-08-27 | アイヌ民族関連
陸奥新報 2017/8/26 土曜日
 弘前市内で忍者屋敷と推定される古民家を発見するなど、弘前藩に仕えた忍者集団「早道之者(はやみちのもの)」について調べている青森大学忍者部は25日、早道之者の成り立ちに戦国武将・石田三成の子孫が関わっていたのではないか―という調査結果を明らかにした。弘前市の忍者屋敷も三成の子孫が暮らしていた可能性があるという。知名度の高い人気武将との意外な縁が浮上したことを受け、関係者は三成と早道之者ゆかりの地を巡るツアーを企画中。今冬実施予定で、国内外に本県の新たな観光コンテンツとして広くアピールする考えだ。
 同大忍者部顧問の清川繁人薬学部教授によると、早道之者の結成は1669年にアイヌが松前藩に挑んだシャクシャインの戦いで、弘前藩からの派遣部隊が戦況を確認する諜報活動を行ったことがきっかけ。実際に諜報活動を行った杉山八兵衛吉成は関ケ原の戦いの後、津軽に逃れてきた石田三成の次男重成の子で、三成からは孫に当たる。杉山の死後、諜報活動を行う者として甲賀忍者とされた中川小隼人を弘前藩が江戸でスカウトし、早道之者の結成につながった。
 早道之者は杉山家の指揮下で活躍し、諜報活動のほか、蝦夷地や弘前藩内のアイヌの対応をしたとみられる。
※詳しくは本紙紙面をご覧ください。
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2017/08/47855.html

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「十勝日誌」分かりやすく 自由訳で今秋発行

2017-08-27 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞2017年8月26日 13時47分

当時の北海道の様子がつづられた「十勝日誌」。この現代語版が秋に発行される
 幕末の探検家で北海道の名付け親として知られる松浦武四郎(1818~1888年)の紀行文「十勝日誌」の自由訳(現代語版)が今秋、発行される。情報発信事業を行う「たけしろうカンパニー」(三重県津市、乗山徹社長)と、十勝産小豆を使った氷菓「あずきバー」などを販売する「井村屋グループ」(同、浅田剛夫会長)が共同で刊行する。巻末には武四郎が豆好きだった話や、小豆が栽培されて商品になるまでの過程なども掲載。本は帯広市内の一部小学校にも無料で配布される。
 来年は武四郎の生誕200年で、「北海道」命名150年。両社は道150周年事業実行委員会(会長・高橋はるみ知事)の49企業・団体の1つに、北海道を盛り上げるパートナーとして選ばれている。
 武四郎は三重県松阪市生まれ。江戸時代に6度、蝦夷地を訪れ、アイヌや当時の北海道の様子を記録した紀行文シリーズ「東西蝦夷山川地理取調紀行」を残した。「十勝日誌」はその中の1冊で、2014年には同じくシリーズの1つである釧路地方版の「久摺(くすり)日誌」の自由訳が同カンパニーから刊行されている。
 「久摺日誌」の読者対象が大人だったのに対し、今回の「十勝日誌」自由訳は対象年齢の幅を広げる。振り仮名を増やすなど、必要に応じて内容も補足しながら、子どもにも分かりやすいよう平易な文章にまとめる。
 同カンパニー編集者の下村友惠さんは「武四郎直筆の『小豆』の文字も残っており、貴重な資料として今回掲載する。子どもたちに、より武四郎について知ってほしい」と話す。
 10月末の発行を予定。約4000冊作り、松阪市と帯広市、津市の一部小学校に無料配布する。
http://www.tokachi.co.jp/news/201708/20170826-0027340.php

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「コロンブス、ワシントン像も撤去すべき」白人至上主義への抵抗気運高まる 米国

2017-08-26 | 先住民族関連
NewSphere Aug 25 2017

Osugi / shutterstock.com
 白人至上主義に対する抗議として、黒人や先住民などを不当に扱った指導者の像を撤去・破壊する動きが全米に広がっている。ついにはアメリカ大陸を「発見」した「英雄」であるコロンブスの像にまで矛先が向いているようだ。歴史上のヒーローが窮地に追い込まれているのは何故なのだろうか?
◆偉業から一転、近年広まる新たなコロンブス観
「新大陸を発見した航海者」というのが従来のコロンブスに対する歴史的評価だったが、近年ではこの表現が見直されているようだ。先住民族がいた土地を「発見した」という白人視点の表現が不適切とされるほか、コロンブス一行が先住民を迫害していたことが広く認知されてきている。
 FOXニュースによると、人種によっても評価が分かれるようだ。コロンブスがイタリア出身であることから、イタリア系アメリカ人は一般に英雄視する傾向が強い。一方、先住民への虐殺が行われたカリブ諸国、特にプエルトリコとドミニカ系のアメリカ人は、先住民の奴隷化や大量虐殺に強い嫌悪感を示している。
 コロンブス像のうち一体が設置されているメリーランド州の地方紙『ボルチモア・サン』も、新大陸の発見は奴隷化と残虐な行為を美化した認識に過ぎない、と指摘する。同州のコロンブス像が21日前後に何者かに破壊されるなど、過激な動きも起きているようだ。これまで白人の視点で語られてきた歴史観だが、ここに来て急速に再評価する動きが広がっている。
◆ニューヨーク市の政治家たちが動き出す
 こうした中、ニューヨークに設置された有名なコロンブス像を巡っても、政治的な動きが起きている。FOXニュースが伝えるところでは、この像は台座を含む全高が23mにも達する大きなもので、セントラルパークに隣接した観光名所になっている。
 NBCニュースによると、この像も撤去の可能性があるようだ。ニューヨーク市長は、ヘイトの象徴となり得る各種モニュメントを90日間かけて議論し、存否を決定すると発表した。先日発生した白人主義者との衝突事件を受けた措置であり、問題のコロンブス像も対象に含まれると見られる。
 ただし、コロンブスには根強い擁護派も存在する。同紙ではライバルとなる共和党議員の声として、「アメリカを作った」コロンブスへの攻撃を非難するコメントを伝えている。また、地元紙ニューヨーク・ポスト(8月23日)も、「ジョージ・ワシントンやトーマス・ジェファーソンらの像も撤去するのか」との別の議員からの皮肉を掲載している。ジョージ・ワシントンは偉人として知られる一方、自ら黒人奴隷を所有していた。コロンブスを見直すならアメリカの絶対的ヒーローさえも断罪されることになる、との論理のようだ。
◆コロンブス以外にも広がる歴史観の見直し
 先の議員の発言は、まさかジョージ・ワシントンまで見直しの対象にならないだろうと高を括ったものだが、実は認識を改めるべきとの声もある。FOXニュースは、ラシュモア山国立記念公園のジョージ・ワシントンらの像が近年批判を浴びつつあると伝える。切り立った岩肌に刻まれた4人の歴代大統領の彫像はあまりに有名だ。同メディアによると、これらの像は先住民であるラコタ族から土地と山を接収して建造されていることから、奴隷を所有していたワシントン自身の人物像の再評価と相まって議論の対象になっているようだ。
 記事では他にも複数の「歴史的英雄」を挙げ、これまで無害とみなされてきた像に厳しい視線が向けられつつあるとしている。白人至上主義の台頭に対する反動として、これまで一方的に白人の視点から語られてきた歴史認識を改める機運が高まっているようだ。
Text by 青葉やまと
https://newsphere.jp/national/20170825-3/

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【ご招待】『サーミの血』試写会に5組10名様

2017-08-26 | 先住民族関連
cinemacafe.net2017.8.25 Fri 16:15

〆切り:9月1日(金)
日時:9月11日(月)18:00開場/18:15開映
場所:アップリンク渋谷(東京・渋谷)
1930年代、スウェーデン北部のラップランドで暮らす先住民族、サーミ人は差別的な扱いを受けていた。サーミ語を禁じられた寄宿学校に通う少女エレ・マリャは成績も良く進学を望んだが、教師は「あなたたちの脳は文明に適応できない」と告げる。そんなある日、エレはスウェーデン人のふりをして忍び込んだ夏祭りで都会的な少年ニクラスと出会い恋に落ちる。トナカイを飼いテントで暮らす生活から何とか抜け出したいと思っていたエレは、彼を頼って街に出た──。
2016年東京国際映画祭で審査員特別賞と主演女優賞をダブル受賞し、世界の映画祭でも絶賛の声が相次ぐ『サーミの血』が9月16日(土)より新宿武蔵野館、アップリンク渋谷ほか全国にて順次公開される。本作は、北欧スウェーデンの美しい自然を舞台に描かれる少女の成長物語であり、差別に抗い生き抜く姿に心打たれる感動作。こちらの公開に先駆けて『サーミの血』試写会に5組10名様をご招待。
※ 試写会後にアンケートのご協力をお願いいたします。
http://www.cinemacafe.net/article/2017/08/25/52068.html

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阿寒摩周国立公園の名称変更で記念切手 日本郵便支社が寄贈

2017-08-26 | アイヌ民族関連
北海道新聞08/26 05:00
【弟子屈】阿寒摩周国立公園への名称変更を受け、日本郵便北海道支社は25日、記念のフレーム切手(82円切手10枚)を発売した。町役場では同日、釧路東郵便局の佐藤太一局長から徳永哲雄町長にフレーム切手が贈られた。
 阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖をはじめ、硫黄山、神の子池、アイヌ舞踊などの写真が切手にデザインされている。阿寒摩周国立公園の解説文などが付いて1セット1300円(税込み)。千セット限定で、釧路管内と道央圏の計75カ所の郵便局で取り扱っている。(山本忠彦)
全文:293文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/127977/

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ブラジル、アマゾンの広大な国立保護区を鉱物採掘に開放

2017-08-25 | 先住民族関連
BBCニュース2017年08月24日
ブラジル政府は23日、アマゾンにある4万6000平方キロに及ぶ地域への国立保護区の指定を解除し、鉱物資源の採掘を可能にすると発表した。アマパー州とパラー州をまたぐ地域で、金などの鉱物が豊富だとみられている。
政府は、対象地域内にある9つの保全地区と先住民族保護区は今後も法的に保護されるとしている。
しかし活動家は、こうした地域の現在の状態が大きく損なわれるのではと懸念を示している。
ミシェル・テメル大統領による法令は、「銅及び類似鉱物の国立保護区(Renca)」と呼ばれる地域の指定を解除した。
保護区はデンマークの面積を上回る。このうち約3割の地域で採鉱が可能となる。
鉱業・エネルギー省は、保護森林および先住民族保護区には影響ないとしている。
同省は発表文の中で、「この政策の目的は、新しい投資を引きつけ、国に富をもたらし、社会に雇用や所得を生み出すことであり、持続可能性の考えに常に基づいている」と述べた。

アマパー州とパラー州の位置
しかし野党のランドルフ・ロドリゲス上院議員は今回の動きを、「アマゾンに対する過去50年で最大の攻撃」と非難したとポルトガル語日刊紙グロボは伝えている。
自然保護団体「世界自然保護基金」(WWF)のブラジル支部のトップ、マウリシオ・ボイボジック氏は7月、同地域での採掘は「人口爆発、森林破壊、水資源破壊、種の多様性の損失、土地紛争の種」につながると警告していた。
(英語記事 Brazil opens vast Amazon reserve to mining)
http://www.bbc.com/japanese/41037001

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旭川でアイヌ木彫りクマ展(動画)

2017-08-25 | アイヌ民族関連
北海道放送HBC 8/24(木) 12:45配信
北海道の観光土産品として人気を集めた木彫り熊の作品展が旭川のアイヌ民族の資料館で開かれています。
おなじみのサケをくわえたクマに、戯れる親子のクマ。旭川にある川村カ子トアイヌ記念館には、戦前に作られた作品も含めおよそ100点の木彫り熊が展示されています。旭川の木彫り熊は市内の近文地区にあったアイヌコタンで作られ始めたといわれ、会場にはその創始者とされる松井梅太郎が戦前に彫った作品も展示されています。この木彫り熊の作品展は、今月27日まで開かれています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170824-00000003-hbcv-hok

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アイヌ民族の装身具「ガラス玉」14点 松前・武家屋敷付近で出土

2017-08-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞08/24 17:00

 【松前】渡島管内松前町の武家屋敷跡地付近の遺跡から、アイヌ民族が装身具として使うためのガラス玉が14点発掘された。和人がアイヌ民族と物々交換するために用意したものとみられる。松前町教委によると、ガラス玉はアイヌ民族の遺跡から出土するのが大半で、和人の生活圏から見つかるのは珍しい。発掘を担当する弘前大の関根達人(たつひと)教授は「松前藩とアイヌ民族を結びつける貴重な史料で、ガラス玉の生産地や移入ルートの研究につながる」と話している。
 遺跡は松前城から約300メートルの住宅地や墓地に囲まれた地区にある。江戸時代は近くに武家屋敷があり、ごみ捨て場として利用されていた。関根教授のほか、同大人文社会科学部・文化財論研究室の学生ら14人が、19日から25日まで調査している。
 発見されたガラス玉は直径6、7ミリ。青や赤などの色が付き、穴が開いている。北前船の交易で運ばれた伊万里焼などと一緒に出土し、19世紀の幕末期のものとみられる。
残り:428文字/全文:844文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/127631

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遺骨返還、京大へ質問状 文書開示請求も 琉球民族研究会

2017-08-25 | ウチナー・沖縄
琉球新報2017年8月24日 11:24
 旧帝国大学の研究者が県内から持ち出した琉球人の遺骨が返還されていない問題で、琉球民族遺骨返還研究会の松島泰勝代表(龍谷大教授)らは23日、今帰仁村の百按司(むむじゃな)墓から1928~29年に持ち出された遺骨を保管しているとみられる京都大学(京都市)に公開質問・要望書を提出した。9月末までに質問に回答するよう求めている。遺骨に関する文書(人骨番号表)の開示請求も行った。京都大側は面談で、遺骨の保管状況などを明らかにしなかった。
 公開質問・要望書は遺骨の持ち出しについて「先住民族の権利に関する国連宣言に反しており、国際法に違反している」「伝統的な信仰や生活を無視した死者への冒涜(ぼうとく)だ」と批判。遺骨の保管状況について5月に松島教授が問い合わせた際、京都大側が回答を拒否したことには「植民地主義的な対応だ」と指摘した。
 さらに琉球民族独立総合研究学会が4月に国連人権高等弁務官事務所に遺骨の返還を求める請願を行ったことを例示。台湾大学が遺骨を沖縄側に返還する意向を示していることも挙げ、京都大に琉球民族への遺骨の返還と謝罪を求めた。
 要望は(1)遺骨の保管状況(2)保管することになった経緯(3)遺骨を用いた研究の結果(4)台湾先住民族の遺骨の有無-など6項目を明らかにすること。同研究会と大学側の対話の場を設定することも要求した。
 松島教授は「大学の事務職員が要望書を受け取ったが、面談では遺骨に関する情報や大学側の見解は示されなかった。今後も県選出国会議員や台湾の研究者と連携し、返還を求めていきたい」と話した。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-561186.html

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アイヌ文化発信「今がチャンス」…知事に手作り品

2017-08-25 | アイヌ民族関連
読売新聞 2017年08月24日

高橋知事(右)にストラップを贈った熊谷さん(23日、道庁で)
 アイヌ民族に関する国立施設「民族共生象徴空間」開設に向けてPRしようと、地元・白老町の町商工会女性部とアイヌ文様刺しゅうサークル「フッチコラチ」のメンバーらが23日、道庁に高橋はるみ知事を訪ね、手作りのネックストラップを贈呈した。
 同部とサークルが共同で企画したもので、プレートなどをつけるストラップにアイヌ文様の刺しゅうが施されている。同サークルの岡田育子代表(68)は「アイヌ文化の発信は今がチャンス。がんばります」と話した。同部の熊谷あき子部長(68)は高橋知事に対し、視察に訪れる人々にアイヌ文化を紹介する事業を説明した。
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20170824-OYTNT50030.html

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象徴空間予定地視察 白老町訪問 /北海道

2017-08-25 | アイヌ民族関連
毎日新聞2017年8月24日 地方版
 石井啓一・国土交通相は23日、初めて白老町を訪れ、2020年4月の開設準備が進むポロト湖畔の民族共生象徴空間予定地など3カ所を視察した。
 同省が所管する「国立民族共生公園」や慰霊施設の整備状況確認などが目的。隣接するアイヌ民族博物館と昨年の台風10号で護岸ブロックが越波被害を受けた、同町北吉原の災害復旧現場も訪ねた。
 博物館を見学後、取材に応じた石井国交相は「象徴空間は、国民がアイヌを理解する重要な施設。古式舞踊を拝見し、アイヌ文化の素晴らしさを体験した」と感想を述べた。
(全文404文字)
https://mainichi.jp/articles/20170824/ddl/k01/010/019000c

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