北海道新聞08/24 17:00
【松前】渡島管内松前町の武家屋敷跡地付近の遺跡から、アイヌ民族が装身具として使うためのガラス玉が14点発掘された。和人がアイヌ民族と物々交換するために用意したものとみられる。松前町教委によると、ガラス玉はアイヌ民族の遺跡から出土するのが大半で、和人の生活圏から見つかるのは珍しい。発掘を担当する弘前大の関根達人(たつひと)教授は「松前藩とアイヌ民族を結びつける貴重な史料で、ガラス玉の生産地や移入ルートの研究につながる」と話している。
遺跡は松前城から約300メートルの住宅地や墓地に囲まれた地区にある。江戸時代は近くに武家屋敷があり、ごみ捨て場として利用されていた。関根教授のほか、同大人文社会科学部・文化財論研究室の学生ら14人が、19日から25日まで調査している。
発見されたガラス玉は直径6、7ミリ。青や赤などの色が付き、穴が開いている。北前船の交易で運ばれた伊万里焼などと一緒に出土し、19世紀の幕末期のものとみられる。
残り:428文字/全文:844文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/127631
【松前】渡島管内松前町の武家屋敷跡地付近の遺跡から、アイヌ民族が装身具として使うためのガラス玉が14点発掘された。和人がアイヌ民族と物々交換するために用意したものとみられる。松前町教委によると、ガラス玉はアイヌ民族の遺跡から出土するのが大半で、和人の生活圏から見つかるのは珍しい。発掘を担当する弘前大の関根達人(たつひと)教授は「松前藩とアイヌ民族を結びつける貴重な史料で、ガラス玉の生産地や移入ルートの研究につながる」と話している。
遺跡は松前城から約300メートルの住宅地や墓地に囲まれた地区にある。江戸時代は近くに武家屋敷があり、ごみ捨て場として利用されていた。関根教授のほか、同大人文社会科学部・文化財論研究室の学生ら14人が、19日から25日まで調査している。
発見されたガラス玉は直径6、7ミリ。青や赤などの色が付き、穴が開いている。北前船の交易で運ばれた伊万里焼などと一緒に出土し、19世紀の幕末期のものとみられる。
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