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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

酪農やラグビーでスクラム 高橋知事、NZ首相と会談

2017-05-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞 05/18 12:10
 ニュージーランドのビル・イングリッシュ首相が18日、初めて来道し、札幌市内で高橋はるみ知事と会談した。首相立ち会いの下、道と在日ニュージーランド大使館は酪農や畜産、先住民族文化などの分野で交流を進めるためのパートナーシップ覚書を締結した。
 会談で知事は「短い滞在時間の中で北の大地を訪問していただき、光栄」と歓迎。首相は「北海道とニュージーランドは人口や 国内総生産 (GDP)の規模が似ている。ビジネス訪問団も共に来たので交流を楽しみにしている」と応じた。
 覚書の調印式では、知事とスティーブン・ペイトン駐日大使が文書に署名。酪農・畜産、アイヌ民族とニュージーランドの先住民族マオリの文化、ラグビーの3分野で交流を深める関係構築を目指す内容となっている。知事は「覚書をきっかけに交流を進め、ニュージーランドが世界に誇る酪農や畜産分野などで協力していきたい」と述べた。
 北大と、首相の母校であるニュージーランドのオタゴ大が18日、学術交流などを進める協定を結んだことも報告された。首相は政府や企業の関係者約40人と16日に来日。18日午後に北海道を離れ、香港に向かう予定。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0400861.html

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200年前の"不法移民"たちが辿った険しい道

2017-05-19 | 先住民族関連
JBpress5月18日(木)6時0分
メキシコ北部チワワ州プエルトパロマスの米メキシコ国境付近で、17年住んできた自宅の前に立つ74歳の男性。国境の柵が建設される前から男性はここに住んでいる(2017年2月19日撮影)〔AFPBB News〕
 3000キロ以上にもわたる米国とメキシコの国境。国境警備隊の監視が行き届かず、「ボランティア」活動家が「警備」する砂漠地帯で、狙撃の標的となってしまった不法移民のサバイバル劇『ノー・エスケープ 自由への国境』(2015)が劇場公開となっている。
 不法移民を多数乗せたトラックが故障。予定は変更され、灼熱の砂漠地帯から「入国」することになった。有刺鉄線の張られたフェンスをくぐり、あっさり国境越えに成功。しかし、「夢の地」で彼らを待ち受けていたのは、苛酷な自然だけではなかった。
 異国の砂漠で、次々と射殺されていく不法移民たち。逃げ惑う者を、猟犬「トラッカー」とともに追い、襲わせ、マンハンティングさながら射殺する男・・・。
 ラテンアメリカの政治メッセージ性の強い作品への出演も多いガエル・ガルシア・ベルナルが不法移民の1人を演じるこの作品では、個人的背景の描写は最小限にとどまっているが、現実の不法移民はメキシコ人ばかりではない。
2000キロ、3000キロの旅路の末、ようやく国境へ
 『エル・ノルテ/約束の地』(1983)の主人公はグアテマラ、『闇の列車、光の旅(原題「Sin Nombre(スペイン語で「名なし」)』(2009)はホンジュラス、と、映画でも描かれている通り、2000キロ、3000キロもの旅路の末、ようやく国境へとたどり着く者たちも少なくない。
 「エル・ノルテ(スペイン語で「北」)」の約束の地での夢の生活を求めやって来た中南米の「名もなき」人々を絶望へと追いやる「狙撃者」は、「Nativism」に彩られたドナルド・トランプ政権の政策が支持される時代のグロテスクなメタファーでもある。
 『Meek’s Cutoff』(2010/日本未公開)の「移民」たちも「異国」の砂漠で絶望の淵にたたされている。
 1845年、スティーブン・ミークがガイドを務め、「約束の地」を目指す「Covered Wagon」の一団。しかし、通常ルートではない「Cutoff(近道)」の道程は苛酷を極め、水もなく、「迷ったのではない。道を見つけているのだ」と語るミークへの不信感は募る。
 そんななか、捕らえられた先住民カイユース族の男に、水のある場へと導かせることになる。ミークは経験豊富とはいえ、その地に長年暮らす先住民の知識・経験に勝るはずもない。しかし、言葉も通じない先住民を信じられるのか?
 生命の危機ともなる極限状態のなか、究極の選択を迫られる・・・。
 1843年から本格化したオレゴンへの「大移住(The Great Migration)」は、「Covered Wagon」により「夢の地」へと、3000キロほどの「Oregon Trail」を西に向かう半年ほどの苛酷な旅。
 「Covered Wagon」は日本語では「幌馬車」と訳すが、ワゴンの動力は必ずしも馬ではなく、水牛、ラバ、ウシなどに荷物などをひかせながら、主に徒歩で移動していた。
 そして、より便利な道を求め、年々、様々な迂回路や近道が「発見」されていくなか、「Oregon High Desert」の「Meek Cutoff」で、多くの犠牲者を出した悲劇をベースとした物語がこの映画。
 オレゴンを舞台とした作品を数多く発表しているケリー・ライヒャルト監督による異色の西部劇である。
米国北西部、カナダの一部を含んでいたオレゴン
 劇中、登場人物たちは、「いま、オレゴンにいる米国人は250人」と話しているが、ここで言うオレゴンとは、まだ、英米「共同占有」地だった太平洋岸北西部のこと。
 今のオレゴン州、ワシントン州、アイダホ州と、モンタナ州、ワイオミング州、カナダのブリティッシュ・コロンビア州の一部にあたる広い「未開」の地「オレゴン・カントリー」だった。
 1843年、オレゴンのウィラメット・バレー(現在ポートランドなどがある地域)を目指し、ミズーリ州インディペンデンスを幌馬車隊が出発した。元イリノイ州上院議員がリーダーを務め、ガイドは「オハイオ川を越えた地では有名人」であるサマーズ。
 開拓民たちは、川を渡るのも一苦労。巨大な岩場には、その日付とともに自らの名前を刻む。先住民と遭遇すれば一悶着起こし、「California trail」との分岐点ともなる「フォート・ホール」で休んだ後は、苛酷な山越え。さらに、その先には深い崖が待ち受ける。
 迂回路を使えば冬が訪れ、旅はますます困難になる。ロープで吊り、谷底に降りることを選択、そこから50キロほどのウィラメット・バレーへと、筏を組んで川を下っていく・・・。
 『大西部への道(原題「The Way West」)』(1967)は、オレゴン・トレイルを進む幌馬車隊の人生模様を描き出すピューリッツァー賞フィクション部門受賞のA・B・ガスリー・Jrの西部小説の映画化。
 リーダーシップの衝突、メンバーの死、病気、妊娠、出産、先住民との遭遇・・・映画は様々な事件を描くが、半年にも及ぶ道程の大半は何も起こらず、ただ進むだけの単調な日々。萎えていく気持ちをどうするかも大きな問題だった。
 「開拓民」たちを先導するガイドの多くはサマーズのような罠猟師や「マウンテンマン」と呼ばれるサバイバルテクニックにたけた人々。数か月から数年、奥地に入り狩りを続け、毛皮は交易所などで売った。先住民と取引をし、結婚する者もいた。
 しかし、白人を受け入れる者がいる一方、先祖代々の地への侵入者と考え敵対する先住民も少なくなかった。
 そんなマウンテンマンをガイドに雇えるようになったのも、欧州でのビーバー・ハット人気が落ち、乱獲のためビーバーそのものも激減、という現実があったから。彼らも新しい仕事が必要だったのである。
 マウンテンマンたちは、毛皮会社の委託で仕事をすることもあった。
マウンテンマンたちの生活実態
 1822年、毛皮業者で政治家のウィリアム・アシュリーは、「ロッキー山脈毛皮会社」の仕事を請け負う100人の罠猟師を募集した。彼らを率いることになるのはアンドリュー・ヘンリー。
 1823年、ヘンリーを隊長とする罠猟師の一団が、先住民アリカラ族の襲撃を受け、多くの犠牲者を出した。安全を考え、ルートを川下りから山越えへと変えるなか、ガイドを務めるヒュー・グラスは、グリズリーに襲われ、瀕死の重傷を負ってしまう。
 グラスの息子とともに、経験豊かなジョン・フィッツジェラルドと若いジム・ブリッジャーが、報酬と引き換えに、その世話をし、死後埋葬するため、残ることになった。
 しかし、フィッツジェラルドは、息子を殺害したうえ、話せないながらも生存しているグラスを苛酷な大自然のなかに置き去りにし、出発してしまう。
 それでもグラスは生き延びた。重傷を負いながらも、執念で砦まで自力で戻った。復讐心燃やすグラスは・・・。
 レオナルド・ディカプリオが念願のアカデミー主演男優賞を獲得した壮絶なサバイバル劇『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)は、自然光と炎の明かりだけで撮影された圧倒的な大自然の映像から、マウンテンマンたちの生活ぶりが見て取れる秀作。
 実在のマウンテンマンであるグラスの史実と伝説と創作の入り混じったマイケル・パンクによる小説の映画化である。
 ブリッジャーは、のちに、マウンテンマンとしてよく知られた存在となり、『大西部への道』の中では、「名ガイド」の1人としても、名が挙がっている。
 実際、この隊に加わっていたか、研究者の間でも異論はあるが、マウンテンマンや猟師を相手に開設した交易所「フォート・ブリッジャー」は、オレゴン・トレイルを通る開拓者たちにとっても、食糧、生活用品など様々な物資補給の拠点として、休息地として、重要な地となった。
 1846年、オレゴン条約により、英米国境が確定、北緯49度線以南が米国となった。48年には、テキサス独立・併合に続く米墨戦争の勝利で、南に接するカリフォルニアなどの広大な地も米国となった。
侵され続けた先住民の生活
 さらに、カリフォルニアで発見された金鉱目当ての「49ers」が大挙押し寄せ、「Manifest destiny」の思想と相まって、米国は太平洋岸にまで達する大国の道を歩み始める。
 その一方で、先住民の生活は侵され続けた。
 アンドリュー・ジャクソン政権による「インディアン移住法」に基づき、1838年、のちにオクラホマ州となる「インディアン居留地」までミシシッピ川以東から強制移動させられた先住民チェロキー族たちの歩んだ道は「涙の道(Trail of Tears)」として知られる、住み慣れた地ばかりか、4000人とも言われる命までもが失われた苦難に満ちた旅路だった。
 オレゴンでは、1847年、開拓者の間で麻疹が流行、免疫のないカイユース族にも広がり、伝道所を開設し、彼らに布教を行っていた医師で宣教師のマーカス・ホイットマンの治療の甲斐もなく約半数が死亡。
 (いまだ議論はあるが)その治療に疑念を抱いたとも言われるカイユース族が伝道所を襲撃、ホイットマン夫妻などを殺害し、「カイユース戦争」とも呼ばれる「インディアン戦争」へと発展している。
 大陸横断鉄道が開通するまでの25年ほどの間に、30万〜40万の人々が、3000キロ以上の道のりの「Oregon Trail」を命懸けで進んで行った。
 今、航空機に乗れば、数時間で着いてしまう距離だが、『大陸横断超特急』(1976)の主人公ジョージは、(経路は違うが)それを逆行するような、ロサンゼルスからシカゴへの3500キロほどの移動に、「大陸横断鉄道」を選んだ。
 列車の旅は初めてというジョージが、ネバダ、コロラド、ロッキー山脈、カンザスシティ、ミシシッピ川を越え、シカゴへと至る2泊3日の旅を選んだ理由は「退屈したかったから」。
 しかし、乗り込んだシルバー・ストリーク号で、窓越しに逆吊りとなった男の死体を見たことから、レンブラントの贋作にからむ陰謀に巻き込まれ、砂漠で、山地で、川で、列車から振り落とされ、飛び乗り、飛び降り、時間に追われる旅をすることになる・・・。
 2000キロ、3000キロという「夢の地」「約束の地」までの距離は、いま、中米から米国へ、シリア、イラクからEUへとやって来る難民移民たちの移動する距離でもある。
昔と変わらない苦難の道
 オレゴン・トレイルの時とは時代が違うが、その道程が簡単であるはずがない。
 しかし、中米から「エル・ノルテ」へ、中東から「アッシャマール(北)」へ、進んだ先には、厚い壁が待ち構えている。
 ドナルド・トランプ政権は、米墨国境の「壁」の建設費用の2017会計年度の予算計上を諦めた。しかし、国境警備予算は増額され、現在ある壁の補修費用などを織り込んでいるというし、次回以降、予算計上する意思を示している。
 フランス大統領選では移民排斥を訴える極右マリーヌ・ルペン候補が敗北、欧州の難民移民問題は急激な悪化を免れた。しかし、決選投票まで進み、1000万を超える票を得た事実は重い。
 メディアに溢れ返る入境を希望しながら足止めされている難民移民の姿、そして米国やEUの国境を映し出す映像は、文字通りの「南北問題」を象徴するもの。しかし、その苦難を、「便利さ」が当たり前の先進国住民がどれだけ理解しているだろうか。
 そんな世で、そんな問題を理解するには、徒歩は無理でも、列車やバスにでも乗って、カネで時を買わない、時と距離を感じるスローな旅をするのがいい・・・。
(本文おわり、次ページ以降は本文で紹介した映画についての紹介。映画の番号は第1回からの通し番号)
(1300) ノー・エスケープ
(879) (再)エル・ノルテ/約束の地
(1184) (再)闇の列車、光の旅
(1301) Meek’s Cutoff
(1302) 大西部への道
(1303) レヴェナント
(808) (再)大陸横断超特急
1300.ノー・エスケープ 自由への国境 Desierto 2015年メキシコ・フランス映画
(監督)ホナス・キュアロン
(出演)ガエル・ガルシア・ベルナル、ジェフリー・ディーン・モーガン
 砂漠地帯から、米国へと入国した不法移民たちが、猛犬をけしかけられながら、次々と射殺されていくなかの必死のサバイバル劇。
 不法移民の1人を、ラテンアメリカの大スター『バベル』(2006)などのガエル・ガルシア・ベルナルが演じ描く、『ゼロ・グラビティ』(2013)のアルフォンソ・キュアロン監督の息子ホナス・キュアロンの初監督作。
(再)879.エル・ノルテ/約束の地 El Norte 1983年米国・英国映画
(監督)グレゴリー・ナヴァ
(出演)ザイーデ・シルヴィア・グチエレス、デイヴィッド・ヴィラルパンド
 内戦下のグアテマラで、コーヒー農園で働く父を殺され、母も連れ去られた兄妹が、「エル・ノルテ(北)」へと向かい、米墨国境でも、ようやくたどり着いた米国でも、搾取や差別の現実に苦しまされる3部構成で綴られる『バーダータウン 報道されない殺人者』(2006)などのグレゴリー・ナヴァ監督による映像美が出色の一作。
(再)1184.闇の列車、光の旅 Sin nombre 2009年米国・メキシコ映画
(監督)キャリー・ジョージ・フクナガ
(出演)エドガール・フローレス、パウリナ・ガイタン
 ホンジュラスから、父親や叔父とともに米国ニュージャージーを目指し、北へと向かう列車の屋根に乗り込んだ少女がメキシコのギャング組織「マラ・サルバトルチャ」の青年とともにたどる希望への物語を初長編作となる日系米国人キャリー・ジョージ・フクナガが描くサンダンス映画祭監督賞・撮影賞受賞作。
1301.Meek’s Cutoff 2010年米国映画(日本未公開)
(監督)ケリー・ライヒャルト
(出演)ミシェル・ウィリアムズ、ブルース・グリーンウッド
 1845年、スティーブン・ミークをガイドとした開拓者一団がOregon High Desertで多くの犠牲者を出した悲劇をベースに、道も見えず、水も枯渇していくなか、不信感と絶望に覆われていく姿を『ブロークバック・マウンテン』(2005)『テイク・ディス・ワルツ』(2011)などのミシェル・ウィリアムズを主人公に描く『Old Joy』(2006)などオレゴンを舞台とした日本劇場未公開ながら批評家受けする作品も多い女性監督ケリー・ライヒャルトによる異色の西部劇。
1302.大西部への道 The way west 1967年米国映画
(監督)アンドリュー・Ⅴ・マクレグレン
(出演)カーク・ダグラス、ロバート・ミッチャム、リチャード・ウィドマーク、サリー・フィールド
 1843年、新天地への夢を胸にオレゴン・トレイルを行く幌馬車隊の苦難の道のりを描くA・B・ガスリー・Jrのピューリッツァー賞受賞作をオールスターキャストで映画化した大作。
 リーダーの元上院議員を演じるカーク・ダグラスは、その前日譚たるハワード・ホークス監督作『果てしなき蒼空』(1952)でも主役を演じている。
1303.レヴェナント:蘇えりし者 The Revenant 2015年米国映画
(監督)アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
(出演)レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ、ウィル・ポールター
 グリズリーに襲われ瀕死の重傷を負った男が、その世話をするため残ったはずの2人の男に置き去りにされながら、不屈の精神で生き延び、息子まで殺された復讐へと向かう姿を描く実在の「マウンテンマン」ヒュー・グラスのサバイバル劇を描いたマイケル・パンクの小説の映画化。
 レオナルド・ディカプリオが5度目のノミネートにして初のアカデミー主演男優賞、監督のイニャリトゥが2年連続、撮影のエマニュエル・ルベツキが3年連続アカデミー賞を獲得した秀作である。
(再)808.大陸横断超特急 Silver Streak 1976年米国映画
(監督)アーサー・ヒラー
(出演)ジーン・ワイルダー、リチャード・プライアー、ジル・クレイバーグ
(音楽)ヘンリー・マンシーニ
 スローな旅を楽しもうと、ロサンゼルスからシカゴ行の「シルバー・ストリーク号」に乗り込んだ主人公が、逆吊りとなっている男の死体を見たことから事件に巻き込まれる。
 何度も列車から飛び降り、振り落とされながらも、軽飛行機を操縦するオバサンやケチな車泥棒の協力も得て、スリリングな冒険行へと変わるドタバタ劇。
 ワイルダー、プライア—の冴えわたるコメディ演技で描くジェットコースタームービーの快作。
筆者:竹野 敏貴
https://news.biglobe.ne.jp/trend/0518/jbp_170518_5228843488.html

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後世に継承、町指定文化財認定/標津町

2017-05-19 | アイヌ民族関連
釧路新聞 2017年05月18日
 標津町教育委員会を中心とする「文化財調査委員会」は今春、アイヌ文化期の遺構「タブ山チャシ跡」などを15年ぶりに町指定文化財5件を追加・認定した。今回で、町内の文化財は国指定、町指定含め25件となる。
http://www.news-kushiro.jp/news/20170518/201705184.html

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改札出たらアイヌ文化空間 南北線さっぽろ駅に19年春新設

2017-05-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞 05/18 07:00

札幌市が新設する「アイヌ文化発信空間」のイメージ図
 札幌市は17日、市営地下鉄南北線さっぽろ駅コンコースに新設する「アイヌ文化発信空間」(仮称)の基本設計を公表した。映像・音響機器などを設置し、アイヌ文化の魅力を伝える。2018年5月に着工、19年3月の完成を予定している。
 広さは約340平方メートルで、総事業費は約2億円。北端に縦2メートル、横3・6メートルの大型モニターを設置し、アイヌ語による天気予報やアイヌ民族の美術の映像を流す。国が胆振管内白老町に20年に開設する「民族共生象徴空間」といった道内の関連施設も紹介する。
全文閲覧は電子版会員限定です。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0400733.html

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死んだら近所の島に行く? 古今東西、死のとらえ方が興味深い

2017-05-19 | アイヌ民族関連

『死にカタログ』
寄藤 文平
大和書房
1,620円(税込)
 人間は死んだらどうなるのか。そんな素朴でありながら、永遠に答えの出ない究極の問い。ふと脳裏を去来する瞬間は誰しもあるのではないでしょうか。
 死についてのさまざまなデータを客観的に並べてみることにより、死について考えてみようと本書『死にカタログ』にて試みているのは寄藤文平さん。
 寄藤さんによれば、国や宗教などによっても、死後の世界のとらえ方は異なるようで...たとえば、古代日本・五行思想では、死んだ人は黄泉(よみ)という地底世界に行くことになっていたそう。島根県にある黄泉比良坂(よもつひらさか)という坂道で、黄泉と現世は繋がっていたのだといいます。
 北海道の先住民族であるアイヌ民族では、亡くなると現世と時間が逆さまな下界に。現世が昼なら下界は夜、現世が夏なら下界は冬、といったように考えられていたため、「夏に死んだ人は冬支度、冬に死んだ人は夏支度」(本書より)で埋葬されたのだそうです。
 「近所にある実在の島に行く」という、ほのぼのとした死のとらえ方が見受けられるのは、パプアニューギニア・トロブリアンド諸島、キリウィナ島の民族。本書によれば、近所の島に行き、「年老いると海で脱皮。胎児に戻ってヤシの葉に包まれて運ばれたあと、もとの島で新しい命として生まれる」と考えられていたのだといいます。
 死ぬと動物になる、と考えていた民族も多い模様。フィリピン・スーロッド族では、「遺族たちが死の儀式に失敗したとき、死者が罰としてコオロギ」にされたり、アイルランド民間信仰では、「肉体から魂が離れると、魂はチョウ」に、フランス・ブルターニュ民間信仰では、「魂が、ハエのような身近な生きもの」に、スラブ民間信仰では、「魂は、鳥になって天国にのぼっていく」(すべて本書より)と信じた地域もあったのだそう。
 また、本書では現代的なところも教えてくれていて、「遺体をフリーズドライで粉末状にし、堆肥にするエコな埋葬」がスウェーデンで考えられていたり、スイスには「遺灰を炭素化して、人工ダイヤモンドにする」会社も。さらにアメリカでは、「蘇生が可能になるかもしれない未来まで、肉体の時を止める冷凍保存」がなされるなど、古今東西、さまざまな死の受け入れ方があることがわかります。
 これらを通し、「ときには戒め、ときには励まし、ときには道具として、生きている人がやる気の出る死のカタチ。そういうカタチを探すうちに、現在の死のカタチができあがったのではないでしょうか」と述べる寄藤さん。死について考えてみたくなったときには、そっと本書を開いてみてはいかがでしょうか。
http://bookstand.webdoku.jp/news/2017/05/18/180000.html

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