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校内のチセお手入れ アイヌ文化学ぶ千歳・末広小、初のふき替えに児童も汗

2013-12-26 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (12/26 16:00)
 【千歳】アイヌ文化学習に力を入れている末広小(山口輝校長、494人)で、アイヌ民族がかつて住居としていたチセのふき替え作業が進められている。チセは17年前に校内の教室に設置されたが、かやぶきの屋根の傷みが目立ってきた。同校は地域にアイヌ文化を発信する拠点を目指しており、初のふき替えには児童や保護者も一緒に汗を流している。
 末広小は1993年からアイヌ文化の学習に力を入れ、3年後に全国で初めて校舎の中にチセを設置。今では同校のアイヌ文化学習の象徴となっている。今回は屋根のカヤが乾燥してもろくなり、初めて全面的に取り換えることになった。
 チセは縦横が6メートル×7メートルで高さ3メートルほど。上部は天井だが、三角屋根のような形になっている。
 作業は今月から始まり、かやぶきは3段重ねにする計画。教師や児童、保護者、卒業生ら数十人が協力し、カヤを束ね直して、古いものを外して新しいものを並べる作業が進められている。
 屋根のかやぶきを担当するのは、梅ケ丘の造園業山田文雄さん(62)。17年前にチセを建てた時も、同じようにカヤをふいた。久々の作業に「少しでもきれいにして、チセを大事にしていってほしい」と感慨深げに語る。
 アイヌ文化学習の講師を務める野本久栄さん(62)もチセを作った1人。「ウタリ(仲間)の協力があって初めてできる作業」と感謝を込める。
 作業は年内をめどに終え、年明けには神々にふき替えを報告する儀式を行う予定だ。同校の赤沼宏樹教頭は「子どもたちにとっては今しかできない作業で、きっと思い出に残るはず」と話している。(鈴木誠)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/512318.html
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