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独特の響きで語り掛け アイヌ語弁論大会「イタカンロー」-千歳

2018-12-04 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2018/12/3配信

アイヌ語で口承文芸を披露した出場者
 公益財団法人アイヌ民族文化財団は1日、第22回アイヌ語弁論大会「イタカンロー」を北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)で開催した。アイヌ民族やアイヌ語の学習者が出場し、伝統的な口承文芸や自身の思いを伝える弁論をアイヌ語で披露した。
 「イタカンロー」は「話しましょう」の意味。アイヌ語の振興と継承、日頃の学習成果の発表機会として開催している。今回は千歳市在住の4人をはじめ白老町、平取町、札幌市など道内のほか、千葉、静岡、京都から、7~76歳の計33人が出場。中学生以下の「こどもの部」、「大人の部口承文芸部門」、「同弁論部門」の3部門を展開した。
 口承文芸部門の出場者は「イッソロレ(こんにちは)」などと呼び掛けてから、語り始めた。カムイユカラ(神謡)や古老から受け継いだ口承文芸をステージ上で発表。人と自然との関わり、カムイ(神)への尊崇の念、コタン(村)での暮らしを表現した内容を、独特の節回しで披露した。
 弁論部門では、北海道への和人入植の歴史とアイヌの苦難、アイヌ語学習への思いなどが語られた。こどもの部ではバンド演奏で自作の歌を披露するグループもあった。審査対象とならない口演の部も行い、会場の聴衆約200人が、言語継承への思いがこもった言葉の響きや抑揚を受け止めていた。
 入賞者は次の通り(敬称略)。
 ◇こどもの部 ▽最優秀賞 楠本直嗣(札幌市)▽優秀賞 下倉りうか(阿寒町)、グリーン・ボウ・グリンボ(同)
 ◇大人の部口承文芸部門 ▽最優秀賞、貝澤ユリ子(平取町)▽優秀賞 髙橋比登美(北広島市)吉村圭一郎(千歳市)米澤諒(白老町)
 ◇同弁論部門 ▽最優秀賞 なし▽優秀賞 関玲(京都府)
https://www.tomamin.co.jp/news/area1/15208/
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