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日台合作で石原裕次郎主演の大作『金門島にかける橋』 戦争に翻弄される男女の悲劇【昭和の映画史】

2025-04-22 | 先住民族関連

 

歴史人 4/21(月) 16:30

■近代日本の闇を背負った「からゆきさん」とは?

 日本人の多くは、台湾に対して好感を持っている。しかし、筆者も含めて多くの日本人は、実は台湾のことをよく知らないのではないか。

 そこで筆者が入門書としてまず読んだのが、野嶋剛著『台湾とは何か』(ちくま新書)である。著者は香港中文大学、台湾師範大学、アモイ大学へ留学した経験を持つ。

 新聞社入社後、シンガポールと台湾に駐在した東アジア通で、視野が広く叙述も客観的である。2016年の本だが、2023年には『台湾の本音「隣国」を基礎から理解する』(光文社新書)も上梓している。ご参考までに。

 この映画『金門島にかける橋』は昭和37年(1962年)に製作された日台合作で、大規模な台湾ロケを敢行し、石原裕次郎が主演した大作だ。物語は裕次郎演じる船医の武井一郎が、3年前の出来事を回顧する場面から始まる。

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 この映画は台湾社会の一部から「日本に寄り過ぎている」と批判を受けた。しかし魏徳聖監督の意図は、台湾近代史の一部として日本との関わりを見つめることだったのだ。その意図は、次に作られた『セデック・バレ』二部作で明らかになる。

 この二部作は、満州事変前年の昭和5年(1930年)に先住民族が日本に対して起こした武装蜂起、霧社事件を扱った大作だった。『海角7号』を観て「台湾はやはり親日国だ」と思った人は、『セデック・バレ』に驚いただろう。

 日本統治時代は台湾近代史の一部である。魏徳聖監督に政治的意図はなく、台湾の歩むべき道を考える一環として、様々な角度から日本統治時代を振り返っていたのである。

 しかし、日本で話題になる台湾映画はどうしても、台湾から引き揚げてきた体験を語る『湾生回家』(2015)のような、日本統治時代を懐かしむものになりがちだ。しかし、今や台湾は破竹の勢いで、韓国に続き日本を追い越そうとしている。

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川西玲子

https://news.yahoo.co.jp/articles/591e763f96f05cda13c053a9faa65a2c21644954

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