苫小牧民報2024.09.30
苫小牧アイヌ協会(作田悟会長)は29日、苫小牧市矢代町の市生活館で自然の恵みに感謝し、サケの豊漁を願う儀式「カムイチェプノミ」を行った。同協会のメンバーら約30人が出席し、厳かな雰囲気の中でカムイ(神)に祈りをささげた。
サケに感謝をささげる参加者
サケが川を遡上(そじょう)するこの時期に行っている伝統行事で16回目。
祭司を務めた作田会長は、イクパスイと呼ばれる木製の神具を使って酒をいろりなどに振り掛け、豊漁や漁の安全を祈願。屋外に設けた祭壇で、さまざまなカムイに感謝をささげたほか、先祖供養の「イチャルパ」も行った。
儀式の後はイナキビをまぜたご飯やシト(団子)、カボチャ、サケを使ったアイヌ料理を試食し、交流を深めた。
https://hokkaido-nl.jp/article/35568