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view 森で眠る愛らしい“神” 北海道・釧路湿原のエゾフクロウ

2017-02-05 | アイヌ民族関連
産経新聞 2017.2.5 06:00

祠(ほこら)のような樹洞の入り口で眠たそうな顔をみせるエゾフクロウ=北海道鶴居村(三尾郁恵撮影)
 雪が降り積もった北海道の釧路湿原。人里離れた道路脇に、歩いて踏み固めた道が森の中へ続いていた。たどっていくと、数分で大きな木の前に。祠(ほこら)のような樹洞があり、エゾフクロウが1羽、ちょこんと座っているように見えた。
 望遠レンズでのぞくと、じっと目をつむっていて、時折、物音に反応し首を動かしたり、薄目を開けて辺りを見渡す。眠たそうにしながらも警戒しているようだった。
 タンチョウの生息地として有名な釧路湿原周辺には、エゾフクロウや絶滅危惧種のシマフクロウも生息している。
 エゾフクロウは本州に住むフクロウの亜種で体長50センチほど。冬は樹洞に営巣する。日中に眠り、夜になるとネズミやカエルなどのエサを捕まえる。アイヌの人たちは「クンネレクカムイ」(夜鳴く神)と呼んできた。
 つがいになると樹洞の中で卵を産み、ヒナを育てる。“夫婦”が仲良く樹洞の入り口で居眠りする姿が見られることも。
 周辺の中標津町からエゾフクロウを見に来た越野陽介さん(32)、綾さん(29)夫妻は「ふわふわの羽毛がかわいらしく、昔買ってもらった縫いぐるみを思い出した」とにこやかに話す。
 夕方、再び森に入った。エゾフクロウは変わらず樹洞にたたずんでいたが、昼間よりも活発に辺りを見回している。
 日が沈みすっかり暗くなった頃、今夜の狩りに出かけるのだろうか、音もなく闇へ飛び立っていった。
(写真報道局 三尾郁恵)
森で眠る愛らしい”神”https://www.youtube.com/watch?v=xeZO_ksY63U
http://www.sankei.com/photo/story/news/170205/sty1702050001-n1.html


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伝統基に新たなアイヌアート 札幌で展示会

2017-02-05 | アイヌ民族関連
北海道新聞2017/2/4 07:00

アイヌ文様が描かれたクマの版画など個性的な作品が並ぶ展示会
 アイヌ民族でつくる芸術家集団「アイヌアートプロジェクト(AAP)」の展示会が3日、札幌市中央区の古民家ギャラリー「鴨々(かもかも)堂」(南7西2)で始まった。版画や切り絵など独自の方法でアイヌ文化を発信し、民族伝統の音楽とロックを融合させた楽曲も披露している。
 9日までで、入場無料。正午~午後8時。問い合わせは鴨々堂(電)011・596・7929へ。
https://this.kiji.is/200372386095498741?c=110564226228225532


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アイヌ文化「工房」設置へ新組織/釧路市

2017-02-05 | アイヌ民族関連
釧路新聞 2017年02月04日
 釧路市は新年度、アイヌ文化の伝承や発信を観光振興と結び付ける新組織を、阿寒湖温泉地区に設ける方向で検討している。同地区に開設する「アイヌ工房」を具現化する組織で、教育や文化、産業振興など複数の部署を超えた仕事を扱う見通し。アイヌ文化と観光の振興に力を入れる市は、同工房の設置に必要な経費を新年度予算案に盛り込む見込み。「アイヌ工房」は、木彫りや衣服などアイヌ文化の伝統工芸品を作る職人のほか、古式舞踊やムックリなど楽器を扱える人材の確保や育成を行い、これらの文化を磨き上げて発信し観光客を誘致するもの。アイヌ文化の振興など教育行政と観光行政経験のある職員2人を置く予定。
http://www.news-kushiro.jp/news/20170204/201702041.html

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アイヌ遺骨 発掘禁止令 19世紀に日本政府 オーストリア人旅行記で判明 「不当な収集」の根拠に

2017-02-05 | アイヌ民族関連
毎日新聞2017年2月4日 東京朝刊

「極東にて」のコピー(手前左)とクライトナーに関する論文(右)=中西啓介撮影
 【ベルリン中西啓介、ウィーン三木幸治】海外にアイヌ民族の遺骨が散逸している問題で、日本政府が19世紀後半、アイヌの墓の発掘を禁止する「命令」を出していたとみられることが、オーストリア人の旅行記から分かった。命令が確認されれば、海外からの遺骨返還に必要な「不当な収集」を裏付ける根拠となる可能性があり、専門家は日本政府による調査の必要性を指摘している。
 命令についての記述があるのは、オーストリア人アイヌ研究者グスタフ・クライトナー(1847~1893年)の旅行記「極東にて」(1881年出版)。1878(明治11)年8月に北海道を探検した際のアイヌの調査などをまとめている。
 クライトナーらは研究資料としてアイヌの頭骨を入手することを旅行の主要目的の一つにしており、当時北海道を管轄した「開拓使」とみられる官庁に墓の発掘許可を申請。だが、日本側は「政府はアイヌの墓に触れてはならないとする厳しい命令を出している」として、申請を却下していた。
 命令の時期や詳細な内容の記述はないが、当時、札幌で農業指導をしていたドイツ出身のルイス・ベーマーはクライトナーに「(1865年に)函館近郊で英国人によるアイヌ遺骨窃盗事件が起きたため、住民の怒りを買う発掘は難しくなった」と背景を説明している。
 独ボン大のウールシュレーガー博士(アイヌ学)は「事件は英国領事の辞職につながる大問題になった。命令は確実に存在したはずだ」と指摘。ドイツの指針では遺骨返還に「不当な収集」を裏付ける必要があるが、「命令が有効だった期間に海外に持ち出された遺骨は、全て不当収集と証明できる」という。
 ドイツにある遺骨を巡っては、1体について民間学術団体が返還の意向を表明しているが、不当収集を証明できない遺骨の返還が課題だ。内閣官房アイヌ総合政策室は「『命令』も今後の調査対象にしたい」としている。
 アイヌ民族は「最も原始的な民族」とされ、欧州では1860年代に人類学の研究対象として北海道などから多数が「収集」された。
http://mainichi.jp/articles/20170204/ddm/041/040/142000c

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展覧会 アイヌと茨城の接点知って あすから県立歴史館で服飾紹介 /茨城

2017-02-05 | アイヌ民族関連
毎日新聞2017年2月3日 地方版
 アイヌ民族の服飾などを紹介する展覧会「イカラカラ-アイヌ刺繍(ししゅう)の世界」が4日、水戸市緑町2の県立歴史館で始まる。展示品は約180点。アイヌと茨城とのつながりを示すアットゥシ(衣服)や、国宝の「伊能忠敬測量図下図」など見どころは盛りだくさんだ。
 アイヌは北海道を中心に樺太や千島列島などに暮らし、固有のアイヌ語を母語とした。狩猟や植物採集を基盤とし、自然との共生を重んじる独自の文化を築いた。
 イカラカラはアイヌ語で刺繍の意味。曲線を用いた文様が特徴だ。定型はなく、作り手独自の感覚で造形され…
今月はあと5ページまで無料です。
残り535文字(全文786文字)
 イカラカラはアイヌ語で刺繍の意味。曲線を用いた文様が特徴だ。定型はなく、作り手独自の感覚で造形される。展示品は刺繍の施された樹皮や木綿のアットゥシのほか、首飾りや帯、手袋など、18世紀から現代までの服飾が中心だ。
 注目は、現存するアットゥシで最古とされる展示品だ。現在の常陸太田市出身で江戸時代後期の探検家、木村謙次が1798年の蝦夷地(北海道)派遣から持ち帰ったもので、木村の子孫が代々保管していたという。
 水戸藩とアイヌのつながりは古く、二代藩主徳川光圀は石狩地方との交易を目指し、大型船を造船。2度の失敗を経て、1686年に石狩地方のアイヌのコタン(集落)に達し、サケなどの交易品を得た。
 歴史館の飯塚信久・学芸課長は「水戸藩はどこよりも早く蝦夷地やアイヌに注目し、関わりを持ってきた。力強く華やかなアイヌ刺繍を楽しむとともに、水戸との深い関係も知ってほしい」と来場を呼び掛けている。
 歴史館とアイヌ文化振興・研究推進機構(アイヌ文化財団、札幌市)が主催。3月20日まで(3月20日を除き月曜日休館)。午前9時半~午後5時。一般600円、大学生310円、高校生以下無料。
 12日午後1時半から北海道大大学院の谷本晃久准教授が「アイヌ文化と常陸国・水戸藩」と題し講演する。定員200人、先着順。要入館券。問い合わせは歴史館(029・225・4425)。【山下智恵】
http://mainichi.jp/articles/20170203/ddl/k08/040/149000c


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アイヌ文化フェス 子守唄披露など紹介 あす水戸で /茨城

2017-02-05 | アイヌ民族関連
毎日新聞2017年2月3日 地方版
 アイヌ文化を紹介する「アイヌ文化フェスティバル」が4日、水戸市三の丸1の駿優教育会館で開かれる。アイヌ文化財団が1998年から北海道外で年2回開催している。県内での開催は初めて。
 口承文芸の語り手で札幌市在住の大学4年生、川上さやかさん(22)が子守唄などを披露するほか、古式舞踊公演や伝統楽器のムックリ演奏も行われる。
 アイヌは江戸時代後期以降、政府による同化政策や差別に苦しんだが、2008年に「アイヌは先住民族」と…
 アイヌは江戸時代後期以降、政府による同化政策や差別に苦しんだが、2008年に「アイヌは先住民族」とする国会決議が採択された。20年には北海道白老町にアイヌに関する初の国立施設となる「民族共生象徴空間」が設立される予定だ。
 財団の川上将史さんは「若いアイヌが文化を学び発信しようという動きが活発だ。日本は単一民族ではなく、先住民族のいる多様性のある国だと知ってほしい」と話す。
 正午開場。伝統の木彫りや刺繍の実演も行われる。入場無料。問い合わせは財団(011・271・4171)。【山下智恵】
http://mainichi.jp/articles/20170203/ddl/k08/040/150000c

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差別大国アメリカの「タテマエ」と「ホンネ」 田中良紹  | ジャーナリスト

2017-02-05 | 先住民族関連
yahooニュース 2/4(土) 17:25
トランプ大統領が次々に打ち出す大統領令で米国社会は真っ二つの様相だ。特に中東とアフリカ7か国の国民に入国禁止令を出したことで国民の反応は二つに分かれた。
ロイターの世論調査では49%が賛成、41%が反対なのに対し、ギャラップ社の調査では反対が56%と賛成を上回る。いずれにしても賛否は拮抗しているので米国社会は分断されたと言って良い。
そんな折に、現状を見通すかのようなアメリカ映画をケーブルテレビで見た。5年前に公開された犯罪映画『ジャッキー・コーガン』である。ブラッド・ピットが殺し屋のジャッキー・コーガン役を演じた。殺し屋が賭場荒しの強盗3人を始末する話なのだが、そのストーリーが08年のアメリカ大統領選挙と並行して展開する。
まず冒頭、うらぶれた白人の若者が新聞紙やほこりが風に舞う汚れた街を歩く姿に、どこからか黒人初の大統領候補オバマの演説が聞こえてくる。「アメリカの国民よ!この瞬間は我々にとってチャンスだ。自由の精神こそこの国を象徴するものだ。我々が自由に人生を描けるという約束だ」。
歩く若者の後ろにオバマの「チェンジ」の看板が見え、物語が08年の大統領選挙の時なのがわかる。その選挙戦の最中にリーマン・ショックが起きアメリカ経済は100年に一度という危機に見舞われた。
白人の若者は刑務所で知り合った男から仲間と2人で賭場から金を奪う計画を持ちかけられる。ここで格調高いオバマの演説と金も未来もない現実の若者とが対比される。2人は賭場荒しを引き受け大金を奪うことに成功する。賭場を仕切るヤクザは殺し屋ジャッキー・コーガンを雇い強盗と黒幕の殺害を一人1万5千ドルで依頼する。
いろいろ曲折はあるが殺し屋は3人を殺害する。その間にカーラジオや空港のテレビから未曽有の経済危機に陥った後のブッシュ大統領の言葉などが聞こえてくる。殺し屋が報酬を貰うためバーで雇い主と落ち合うラストシーン、バーのテレビには勝利演説をするオバマの姿が映っている。
「これが答えだ。老若男女、金持ちと貧困層、民主党と共和党、黒人、白人、先住民族、ゲイ、ストレート、みな平等だ。我々は個人の寄せ集めではない。我々は今も、これからも、党の違いを超え、我々はアメリカ合衆国だ。我々は一つの国家として栄え、衰える。我々は証明した。この国の真の力は武力や富でなく、たゆまぬ理想の力によると。民主主義、自由、チャンスと希望の力なのだ」。
オバマの支持者たちの熱狂的な歓声がテレビから流れてくるが、バーの中は静かで客は誰もテレビを見ていない。殺し屋は「金額が足りない」と文句を言う。雇い主は「不景気だから値下げした」と答える。そこに再びオバマの演説が聞こえてくる。「アメリカン・ドリームを取り戻し、我々は一つだと確認しよう」。
すると殺し屋が「一つの国民なんてジェファーソンの作った幻想だ」と言う。「ジェファーソンは聖人だ。すべての人は平等だと言った。だが子供たちに奴隷を所有させ、英国に税金を払うのを嫌がった。そしてワイン好きだ。民衆を扇動して大勢を戦争で死なせ、その間、ワインを飲み奴隷を犯した。何が一つの共同体だ。笑わせるな。アメリカで生きるのに頼れるのは自分だけだ。アメリカは国家じゃない。アメリカはビジネスだ。ちゃんと金を払え」。そのセリフで映画は終わる。
ジェファーソンとは、アメリカ建国の父、イギリスの植民地支配に抵抗して基本的人権を柱とするアメリカ独立宣言を起草したトーマス・ジェファーソンである。「すべての人間は平等である」というアメリカ独立宣言はフランス革命などその後の世界に大きな影響を与えた。アメリカ民主主義の源と言える。
しかし殺し屋が言うように本人は奴隷制廃止を主張しながら「黒人は白人より劣る」と考え、黒人奴隷を性の対象とする当時の風習を自らも実行した。第三代大統領になると先住民族インディアンの強制移住を立案し、反抗する部族には皆殺しの方針で臨んだ。背景には先住民族を優生学的に劣悪と見る差別主義があったと言われる。
またジェファーソンは個人の自由と権利を守るには政府を縛る必要があり、同時に自分のことは自分でする自己責任の原則こそがアメリカの美徳と考えた。「小さな政府」の考えはここから出てくる。殺し屋が言うようにアメリカは決して国民の面倒を見てくれない。自分の面倒は自分で見なければならない。だからアメリカは国ではない、ビジネスなのだ。
黒人初の大統領は世界を主導する普遍的価値、すなわちアメリカ民主主義を前面に押し出して国民を統合しようとした。しかしアメリカ人の「タテマエ」の裏には「ホンネ」が隠されている。オバマ大統領が弁舌巧みにアメリカ民主主義を訴えると、そのたびに隠れていた差別主義の「ホンネ」が呼び覚まされる。それを映画は見通していた。
オバマの頭脳が明晰であればあるほど、弁舌が巧みであればあるほど国民の中に違和感が残り、沈潜していた「ホンネ」が呼び戻される。自分より優れた黒人を見ることへの嫌悪感が湧いてくる。それが平気で「ホンネ」をしゃべるトランプに引き寄せられ、隠さなければいけないと思っていた差別主義が日の当たる場所に出てきた。
しかしアメリカ独立宣言の影響を受けた世界は、個人の基本的人権や民主主義を普遍的価値と考え、君主制国家の多い欧州にもその価値観は根付いた。これまでアメリカが世界をリードしてきたバックボーンにはアメリカこそ普遍的価値を追求する先頭ランナーだという世界の認識がある。
それが初の黒人大統領の誕生で証明されたと世界は考えていた。しかしアメリカ国内では黒人大統領の誕生が「タテマエ」の裏に潜む「ホンネ」を引き出しトランプ大統領を誕生させた。そのトランプ大統領は現在オバマの業績を消すことに躍起になっている。
入国禁止の大統領令はその現れで、欧州の政治指導者は軒並みこれを批判しているが、アメリカ国民の半数が支持している状況は、アメリカが「タテマエ」より差別大国としての「ホンネ」に傾斜していることを示している。
イギリスの歴史学者クリストファー・ソーンは『太平洋戦争とは何だったのか』(草思社)でルーズベルト米国大統領とチャーチル英国首相の書簡などからこの戦争には「人種差別的側面」があると指摘し、「欧州諸国よりアメリカの対日差別意識の方が強い」と書いた。
私は知日派のアメリカ人からかつて「日本は北朝鮮とキューバと並び、最も理解不能の国」と言われて驚いたことがある。中国は理解できるが日本は理解できないというのである。確かに中国人の国民性は日本人よりアメリカ人と共通する部分が多い気はする。日本人は自然を征服しようと思わず共生を考えるが、彼らは自然を征服しようとする。
そう考えると日本人はアメリカの先住民族と近い文化を持っているかもしれない。トーマス・ジェファーソンは先住民族の合議制で物事を決めるやり方やその文化に畏敬の念を抱き、アメリカの政治システムの参考にしたと言われる。しかし一方で、その独自の文化や生活習慣を捨てさせ、白人文化に同化させることを目指した。
「1000年はかかるだろう」とジェファーソンは言ったというが、それでも同化政策を推進するため先住民族を強制移住させ、反抗する部族は皆殺しにする政策を採った。80年代から日米摩擦を見続けてきた私には、異質な日本経済をアメリカに同化させるために採られてきた政策の数々にはジェファーソン時代と変わらぬ差別主義の「ホンネ」が見え隠れする。
トランプ大統領はしきりに80年代の日米摩擦時代と同じことを言う。それは同化政策がまだ未完了という意識の現れだと私は見る。ジェファーソンは「酋長」に命令すれば部族全体が従うと考えたが、合議制の先住民社会はそうしたやり方を認めなかった。それが皆殺し政策につながったと言われる。
トランプ大統領は安倍総理という「酋長」をワシントンDCとフロリダの別荘で歓待する予定だと聞いている。その狙いは自らの命令を実行させることにあるのだろう。「酋長」はその命令に従うのか。そして先住民と似た文化を持つ日本社会はそれに従うのか。我々は差別大国の「ホンネ」とどう向き合うかが問われている。
田中良紹 ジャーナリスト
1969年TBS入社。ドキュメンタリー・ディレクターや放送記者としてロッキード事件、田中角栄、日米摩擦などを取材。89年 米国の政治専門テレビC-SPANの配給権を取得。日本に米議会情報を紹介しながら国会の映像公開を提案。98年CS放送で「国会TV」を開局。07年退職し現在はブログ執筆と政治塾を主宰■「田中塾のお知らせ」2月28日(火)19時~21時 場所:東京都大田区上池台1-21-5スナック「兎」(03-3727-2806) 東急池上線長原駅から徒歩5分■ 参加費:1500円 ■申込先:agoto@K6.dion.ne.jpに住所氏名明記で
yoshitsugu.tanaka.71
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakayoshitsugu/20170204-00067358/

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春節文化訪問団、東京で公演 マジックや歌などで盛り上げる/台湾

2017-02-05 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 2017/02/04 13:42

(東京 4日 中央社)台湾の文化を国際社会に知ってもらおうと中華民国僑務委員会が世界各地に派遣している春節文化訪問団の東京公演が3日、浅草公会堂で開催された。台湾を代表する歌手やバンド、マジシャンらがパフォーマンスを行い、会場を盛り上げた。
台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(大使に相当)夫妻や、郭仲熙駐日副代表、日本中華聯合総会の毛利友次会長らが出席。マジシャンのジェームズ・ジェン(簡銘宣)さんのショーの最中には、謝代表夫妻がステージに呼ばれてマジックに協力する場面もあり、観客を沸かせた。
歌手のシェリー・ユー(于台煙)さんはテレサ・テンの名曲を披露。このほか歌手夫婦の文夏さんと文香さん、バンド「董事長楽団」、コーラスユニット「張三李四」、台湾原住民(先住民)ツォウ族出身歌手のYangui Yasiunguさん、客家語音楽家のアユゴ・ホアン(黄連イク)さんらもステージを披露した。(イク=火へんに翌、羽を日に)
春節文化訪問団のアジア団は今後、フィリピンやタイ、マレーシアなど計7カ国、13地域を巡る。
(楊明珠/編集:名切千絵)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201702040003.aspx

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今週の本棚 持田叙子・評 『ホルケウ英雄伝-この国のいと小さき者 上・下』=山浦玄嗣・著

2017-02-05 | アイヌ民族関連

会員限定有料記事 毎日新聞2017年2月5日 東京朝刊
 ◆持田叙子(のぶこ)評、山浦玄嗣(はるつぐ)著
 (KADOKAWA・各1944円)
大和の歴史観突き崩す物語のことば
 事のはじまりは、互いにただ一目で燃えた恋。
 北の原野にういういしい若者が、愛馬とともにすっくと立つ。名はマサリキン。道もとだえる奥地のケセから来た。一人前の男の資格を得る武者修行のために旅する。
 十八歳。彼の胸を射たのは美しいメヤトウコ、女奴隷。これから一帯を支配する「ウェイサンぺ帝国」の「鎮…
残り1791文字(全文1997文字)
http://mainichi.jp/articles/20170205/ddm/015/070/037000c
 十八歳。彼の胸を射たのは美しいメヤトウコ、女奴隷。これから一帯を支配する「ウェイサンぺ帝国」の「鎮所」に連れてゆかれ、悲惨な人生をおくる運命を嘆き、花ふぶきの中で泣いていた。あなたを乗せて地の涯(はて)まで駆けたい、と彼はささやく。彼女の頬の、なみだに濡(ぬ)れる花びらに口づけする。
 人が人の奴隷になる。ありえない。マサリキンのふるさとケセにはまだ、文字も貨幣もない。神なる自然への愛と敬意のみが、人の世の柱。
 これをウェイサンぺ族は「野蛮」「夷(い)族」と呼ぶか。そちらこそ、愛を知らぬ蛮族だ。まず何としても、あの少女を救わねばならぬ。
 マサリキンは意を決する。愛馬トーロロハンロクもいななく。かくて人馬一体の戦いがはじまる。
 勇ましい若者と、花のような乙女。神話ひいては浪漫の定番だ。正統すぎて気恥ずかしいほどだが、後半にこの定番の正義がかがやく。
 というのもマサリキンを取りまく状況が苛酷をきわめるからだ。「列島世界」を南下するほど、帝国の侵略はきびしく逃げ場がない。
 自由だった「エミシ」族は自由を忘れた。新しい世代は奴隷の生き方しか知らない。
 その中を光のような若者が駆ける。「人がこの世に生まれてくるのは、人を愛するためだ」と宣言する。蹴られても踏まれても、信念を曲げない。その純な真心が世界を明るくする。
 物語は戦闘の連続。医学者でもある著者は、肉がちぎれ、肌が化膿(かのう)し壊疽(えそ)するなまなましい負傷の様相に目をすえる。その痛みがドラマを浮わつかせない。
 ただ一騎。敵陣へ向かうマサリキンを、多くの人が助ける。人の情けが熱い。ウェイサンぺ帝国にあらがう秘密の戦士団。矢で射た鳥に感謝をささげる若者の敬虔(けいけん)な狩の作法に感動し、お守りの土笛をくれる老人ラチャシタエック。
 ゆきずりの旅人を暖かくもてなす村の素朴な宴会。歌と踊りが大好きな、陽気で優しい村人たち。帝国に従うと見せてじつは屈せず、澄んだ論理で鎮所の長官をやりこめるエミシの首長ウソミナの、堂々たるチャランケ(議論)の場面は圧倒的だ。
 戦う人間模様も多彩で華がある。横っ飛びし、愚かなふりをし、敵の首に噛(か)みつく馬もいい。マサリキンに命を救われた恩に感じ、彼のそばで石のこん棒を振りまわす怪力レサックとクマ父さんのコンビも強烈。まるで弁慶か、三銃士のポルトスか。
 いま歴史小説多しといえど、ここまで重厚な騎馬戦や剣戟(けんげき)シーンは珍しい。あたかも北国の義経記か平家物語といったおもむきだ。
 本の冒頭に地図がある。ふくざつなリアス式海岸。北が主人公のふるさと。湾に大きく半島が突き出る南に、「鎮所」がある。
 架空図ではない。岩手県から宮城県の太平洋沿岸の地図だ。地名が縄文語なので、異郷めく。ケセは気仙、イシは石巻、シラカパは白河、ポロノシラトゥイは松島の湾……。
 明らかに物語は、七世紀なかばから九世紀に東北におよび、八世紀に激化する大和朝廷の侵略史をトレースする。先住民のエミシ族と大和との争いを、エミシの戦士・マサリキンの勇猛な数々の戦いに託す。
 さいきん古代史は大きく見直されている。中央集権国家が他の国々を呑(の)みこみ、つごうよい単一民族神話をつくった。その偽りを見直す。
 海に囲まれる列島。とうぜん大陸から多様な人種が移住する。古代史はむしろ、多文化と多言語が沸とうするルツボであったはずだ。
 マサリキンたちのつかうエミシ語と、帝国のヤマト語とが飛びかうこの冒険物語は、そうした古代の多層的風景を私たちにうかがわせる。
 著者は岩手県・気仙地方に暮らす。縄文時代の記憶の香る、地元の方言ケセン語で聖書を訳し、話題になった(『イエスの言葉 ケセン語訳』文春新書など)。
 庶民の暮らしのぬくもりを伝える古い言語に愛をもつ。
 その愛が作品にあふれる。アイヌ語やユーカラなどの古い縄文語をゆたかに駆使し、侵略された先住民の側から語る。
 史書の多くは侵略者が記す。「王化」などのことばで侵略を合法化する。それに対し、侵略の理不尽を告発する稀有(けう)な被侵略史を、先住民のことばを活(い)かす物語のかたちで書くことを試みた。
 藤原氏はプンディパラ。富士山はプージ。関東はバンドー大平原。なるほど何かが大きく異化される。帝国人が血まなこで取りあう位(くらい)も、エミシには謎のクラウィにすぎない。
 物語のことばが、固定された大和中心の歴史観を突き崩す。その過程がみごとである。
http://mainichi.jp/articles/20170205/ddm/015/070/037000c

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WBC台湾代表、陽岱鋼代役の先住民打者に注目 本塁打王の兄も出場へ

2017-02-05 | 先住民族関連
2017年2月4日 18時59分 中央社フォーカス台湾

陽岱鋼の代役としてWBC代表入りする羅国龍(中央)。左は長兄の高国輝、右は次兄の羅国華。今回も代表に選ばれる羅国華は同姓同名の別人
(桃園空港 4日 中央社)来月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む台湾の代表チーム。登録メンバー28人のうち、巨人・陽岱鋼の出場辞退により選出された外野手の羅国龍に注目が集まっている。
台湾原住民(先住民)アミ族出身の27歳で、2014年に台湾プロ野球、統一に入団した。プロ3年目の昨年は、自己最高の打率.328、16本塁打をマークし、2年連続ゴールデングラブ賞にも輝いている。
母方の姓を名乗る国龍と違い、父方の姓である高を継ぐ兄の国輝は、今回も代表入りを果たしている。こちらは米マイナーリーグでのプレー経験を持ち、2013年から台湾プロ野球、義大(現・富邦)の主砲として活躍。昨年は34本塁打で自身3度目の本塁打王を獲得した。
台湾代表は、4日からオーストラリア東部のゴールドコーストで強化合宿を実施。国龍は同日、出発前の空港でメディアの取材を受けた。代役としてのWBC出場について「兄と一緒に野球できるから、プレッシャーを感じることはない」と話した。
また、打撃も守備もまだ調整中だが、「キャンプで少しずつ手応えをつかんでいければ」と余裕の表情を見せた。
(林宏翰/編集:羅友辰)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170204/Jpcna_CNA_20170204_201702040007.html

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