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ノルウェー教会、先住民族の「独自教会」形成へ

2012-01-10 | 先住民族関連
クリスチャントゥディ 2012年01月09日20時52分

 【オスロ=ENI・CJC】(オイヴィンド・オスタン記)ノルウェー教会(ルーテル派)は、今後4年間で先住サーミ族(ラップ人)が教会生活の中で確固たる役割を果たせるように準備を始めた。同派全国評議会のイェンス=ペッテル・ヨンセン議長は「サーミ族の教会生活がノルウェー教会内で平等かつ自然な一部となるように、そしてノルウェー教会が多文化共同体となるように願っている」と語った。
 サーミ族は、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアのコラ半島などに総勢10万人いると推定される。ノルウェーには5万人から6万5000人住んでいると見られ、多くは北部で伝統的な生活様式を守っているが、オスロなど都市部にも居住している。
 同派は2011年の総会で、サーミ族は教会内で独自の生活が出来、教会の当然の部分として先住民の立場が認められる、と決議した。具体的には16年までに、独自の牧師、執事などの役員ポストを設け、サーミ語や、新会員募集、典礼、聖書翻訳、教会史などを教育するという。
 サーミ語やその文化に対するノルウェー社会や教会の姿勢は歴史的に変化して来ている。20世紀前半まではサーミ語はサーミ族居住地域でも学校教育に取り入れられなかった。
 キリスト教は、中世にカトリックと正教会の布教が行われた。1536年から37年に掛けての「デンマーク=ノルウェーの宗教改革」で、ほとんどのサーミ族はルーテル派になった。ただ今も正教会信徒が少数存在する。
 サーミ族居住地域では、ノルウェー教会の牧師は典礼を現地語で行っており、中には説教や日常会話も可能なレベルの人もいる。一方でサーミ族の牧師も見られるようになった。
http://www.christiantoday.co.jp/article/3972.html

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【白老】アイヌ民族伝統の小刀「マキリ」製作ワークショップ開く

2012-01-10 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2012年 1/9)

 白老町のアイヌ民族博物館で7日、アイヌ伝統の小刀「マキリ」の製作ワークショップが行われた。浦河町在住の工芸家・浦川太八さん(70)を講師に迎え、14人の参加者が技術の習得に励んだ。
 デザイン美と機能性に優れたマキリやたばこ入れなど約100点を集めた同館の特別企画展「男の手業」(15日まで開催)に関連したイベント。苫小牧、千歳、札幌などから20~50歳代の男女が参加した。
 さやを作る工程では、桜の樹皮を筒状に曲げ、エゾシカの腱(けん)で縫い止めるアイヌ古来の伝統技法を活用。浦川さんは慣れた手つきで実演を披露しながら、参加者一人ひとりへ丁寧に指導した。
 猟師としての顔も持ち、自ら捕獲したエゾシカやサケの解体にマキリを用いるなど、アイヌ民族古来の風習を受け継ぐ浦川さん。「マキリは生活のさまざまな場面で使われ、形も自分の手に合わせて作るほどアイヌ民族にとっては必需品だった。今は若い伝承者が少ないので、一人でも多く(製作の)技術を覚えてもらえたら」と話していた。
http://www.tomamin.co.jp/2012s/s12010901.html

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