MSN産経ニュース 2012.1.27 20:40
【シンガポール=青木伸行】オーストラリアのギラード首相と、野党・自由党のアボット党首が、先住民族アボリジニの活動家らに包囲され、“命からがら”脱出する事件があり、先住民族問題の根深さを改めて浮き彫りにしている。
事件があった26日は、1788年に英国人の移民が初めて入植したことを記念する祝日「オーストラリアの日」。約100人の活動家は、式典が行われていた首都キャンベラのレストランにいた首相らを急襲し、棒や石を手に「人種差別主義者」と叫び、窓ガラスを激しくたたくなどした。
首相らは警護官とかけつけた約50人の警察官に守られ、必死の形相で包囲網を突破して脱出した。その際、首相の右の靴が脱げ、それとされる靴がネットオークションにかけられた。
人口約2150万人の1%といわれるアボリジニは、「白豪主義」の下で迫害され、同化政策を強いられた長い歴史がある。26日は、アボリジニにとっては「侵略の日」だ。事件に先立ち、アボット氏が、アボリジニの権利要求と抗議の“拠点”であり、旧連邦議会議事堂前に40年間陣取る「テント大使館」を、撤去すべきと示唆したことが火に油を注いだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120127/asi12012720410001-n1.htm
【シンガポール=青木伸行】オーストラリアのギラード首相と、野党・自由党のアボット党首が、先住民族アボリジニの活動家らに包囲され、“命からがら”脱出する事件があり、先住民族問題の根深さを改めて浮き彫りにしている。
事件があった26日は、1788年に英国人の移民が初めて入植したことを記念する祝日「オーストラリアの日」。約100人の活動家は、式典が行われていた首都キャンベラのレストランにいた首相らを急襲し、棒や石を手に「人種差別主義者」と叫び、窓ガラスを激しくたたくなどした。
首相らは警護官とかけつけた約50人の警察官に守られ、必死の形相で包囲網を突破して脱出した。その際、首相の右の靴が脱げ、それとされる靴がネットオークションにかけられた。
人口約2150万人の1%といわれるアボリジニは、「白豪主義」の下で迫害され、同化政策を強いられた長い歴史がある。26日は、アボリジニにとっては「侵略の日」だ。事件に先立ち、アボット氏が、アボリジニの権利要求と抗議の“拠点”であり、旧連邦議会議事堂前に40年間陣取る「テント大使館」を、撤去すべきと示唆したことが火に油を注いだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120127/asi12012720410001-n1.htm