十勝毎日新聞社 2011年05月17日 14時30分
公益財団法人トステム建材産業振興財団(東京、潮田洋一郎理事長)は今秋から、大樹町を拠点に寒冷地での省エネ住宅の研究に乗り出す。10月に同町で新たに環境技術研究機構「メム メドウズ」を立ち上げ、省エネ技術研究住宅「メーム」(町芽武)をはじめ、モデルハウスやカフェなどの施設を順次整備する。一連の施設設計は建築家の隈研吾氏(東大大学院教授)が手掛ける。
建設が進む省エネ研究住宅「メーム」
同財団は住宅・建材産業の発展を目的に各種団体への助成を行っており、研究に取り組むのは今回が初めて。同財団によると、住宅環境における省エネの研究はこれまで断熱材や窓、屋根など個々に改良は試みられてきたが、住宅全体では珍しい。北海道という寒冷地でのデータは特に貴重という。
今回は潮田理事長が大樹町内に土地を持っている縁で、新たに町芽武の牧場跡地約18.5ヘクタールを取得し、一連の事業を展開する。
メームは木造平屋79.5平方メートルで、アイヌの伝統民家をモチーフにしている。既に着工し、7月に完成予定。床や壁などに省エネ技術が施されている他、熱などを感知するセンサーも取り付け、各種データを自動で蓄積できる。取得データは東大生産技術研究所が分析し、今後の住宅開発に生かされるという。
「メム メドウズ」はメームを中心に、省エネにこだわったモデルハウスや、一般客も利用できるカフェを設置する。施設利用者が宿泊できるよう、馬房を宿舎にする計画もあるという。メームの竣工(しゅんこう)式は10月28日を予定。一連の施設は「10年以内をめどに」(同財団)整備していく。
同財団は地域との連携も深めたい考えで、「メム メドウズ」の施設に東大などの研究者を招き、地元高校生に環境について講義してもらう取り組みも検討。
「環境に配慮した建築が望まれる現代、人間にとって快適な住まいとは何か、研究を進めていく」としている。
http://www.tokachi.co.jp/news/201105/20110517-0009209.php
公益財団法人トステム建材産業振興財団(東京、潮田洋一郎理事長)は今秋から、大樹町を拠点に寒冷地での省エネ住宅の研究に乗り出す。10月に同町で新たに環境技術研究機構「メム メドウズ」を立ち上げ、省エネ技術研究住宅「メーム」(町芽武)をはじめ、モデルハウスやカフェなどの施設を順次整備する。一連の施設設計は建築家の隈研吾氏(東大大学院教授)が手掛ける。
建設が進む省エネ研究住宅「メーム」
同財団は住宅・建材産業の発展を目的に各種団体への助成を行っており、研究に取り組むのは今回が初めて。同財団によると、住宅環境における省エネの研究はこれまで断熱材や窓、屋根など個々に改良は試みられてきたが、住宅全体では珍しい。北海道という寒冷地でのデータは特に貴重という。
今回は潮田理事長が大樹町内に土地を持っている縁で、新たに町芽武の牧場跡地約18.5ヘクタールを取得し、一連の事業を展開する。
メームは木造平屋79.5平方メートルで、アイヌの伝統民家をモチーフにしている。既に着工し、7月に完成予定。床や壁などに省エネ技術が施されている他、熱などを感知するセンサーも取り付け、各種データを自動で蓄積できる。取得データは東大生産技術研究所が分析し、今後の住宅開発に生かされるという。
「メム メドウズ」はメームを中心に、省エネにこだわったモデルハウスや、一般客も利用できるカフェを設置する。施設利用者が宿泊できるよう、馬房を宿舎にする計画もあるという。メームの竣工(しゅんこう)式は10月28日を予定。一連の施設は「10年以内をめどに」(同財団)整備していく。
同財団は地域との連携も深めたい考えで、「メム メドウズ」の施設に東大などの研究者を招き、地元高校生に環境について講義してもらう取り組みも検討。
「環境に配慮した建築が望まれる現代、人間にとって快適な住まいとは何か、研究を進めていく」としている。
http://www.tokachi.co.jp/news/201105/20110517-0009209.php