京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより
この時期にこその蝋梅(ロウバイ)、
辺りに立ち込める香り、
太陽の陽が当たると、
黄金色に輝き、
陽の輝きを花弁一杯に受ける、
素心ロウバイ、
まさしく蝋細工、
御見事としか言いようのない、
満開の蝋梅の木、
この「素心ロウバイ」に対して、
干菓子のような、
「ロウバイ」、
趣の深い色、
向かいに楚々と、
十月桜(冬桜、四季桜)、
意外に華やかな寒ザクラ、
厳寒をひととき忘れて
青い小さな花が、
一輪、
緑葉の中に輝く、
こちらには、
綿毛のような、
しかし朱色、
蕾は、
朱だけでなく白も、
パパイヤの実、
温室バナナ、
沖縄で出会った不思議な実、
小さな可憐な白い花、
名の知らない、
どこかで出会った、
温室を出ると、
冬の青い空が広がっていた、
新宿の高層ビルが、
枯れた芝生の向こうに輝く、
東京は雪の中、
あさぼらけ、
しんしんと降る、
温室の中、
暖かい湿気のある空気の中を行くと、
気持ちまでも和む、
真上から見ると、
地に這うように、
覗き込むと、
奥底に吸い込まれそうな、
似ているようで違っている、
横に平面と縦に立体、
ジュラシックパークのシダ、
そのゼンマイ、
結界を造る、
芭蕉、
上を見ると温室に居ることを思い出す、
シダの葉の大きいこと、
地の岩の隙間を小さな緑葉が埋め尽くす、
模様の妙、
一つ転がっていた、
サボテン中のサボテン、
キンシャチ、
次は実と華のゾーンに
寒気団が下がってくる、
久しぶりの休日にもかかわらず、
事務局に緊急の仕事で出向く、
その後、
これも久しぶりに近くの新宿御苑に、
千駄ヶ谷門、
事務局から徒歩10分、
グリーンハウスに直行、
そして温室池、
睡蓮、
幻想的な雰囲気が辺りに漂う、
池の周りには、
その間から覗く、
橋の上から見下ろすと、
暗黒の中から白い蕾、
カヤツリソウがザワザワ揺れる、
オニバス、
ゆっくりと蕾が、
時が流れる、
外の世界から閉ざされた結界、
束の間の憩、
いつしか、
事務局季節だよりも700便、
森閑とした森も、
百年前には武蔵野の原野だったという、
時が森を作って行く、
原宿近くに広がる森、
鬱蒼と茂る森の奥に明治神宮がある、
鏑矢(破魔矢)が楼門に、
衝立の奥、
奉納された御神酒樽、
御見事、
参道の氷の彫刻、
冷気の中に冷気を誘う、
森を抜けると、
穏やかな冬の日、
欅の大木の枝の妙、
葉を落とした百日紅に飛翔する大鳥、
池には鴨が姿を現す、
深い緑が輝く、
冬の陽だまり、